テレワークや在宅勤務が定着し、家が仕事場のひとつとなった人も少なくないでしょう。しかし、自宅に物が散乱していたり片付いていないと、どうしても気になってしまい、気が散ったり、必要なものがパッと見つからなかったりして、仕事の効率も上がらなくなってしまいます。
そこでこの記事では、物が多い家でお悩みの方に向けて、効率的な片付け方法をご紹介します。
そこでこの記事では、物が多い家でお悩みの方に向けて、効率的な片付け方法をご紹介します。
物が多い家を片付ける際にまず考えるべきこと
在宅勤務やハイブリッドワークで、家で仕事をする機会が増えると気になるのは「仕事には不要なもの」。
たとえば子どものおもちゃが散らばっていたり、仕事やスキマ時間での家事には使わないものばかりが多いと作業スペースを圧迫するうえに集中力も下がりやすいです。
片付けを始める前に、何を残し、何を処分するかを見極めることが大切。必要なものとそうでないものをリストアップすることもおすすめです。
ハイブリッドワークとテレワークの違いは?メリットと普及率や実際の出社率、課題 -
テレワークは、完全に自宅で仕事をする働き方。一方、ハイブリッドワークは、オフィスに出社する日と自宅で仕事をする日を組み合わせて働くことを指します。この記事では双方の働き方の違いや課題について解説します。
今の仕事(在宅勤務)や家事に必要なものだけを残す
在宅勤務や家事をスムーズに行うためには、作業スペースを最適化しましょう。そのためには、必要な物だけを手元に置くことがポイント。不要な物は思い切って処分しましょう。
「良いもの」を残す:使っていないものや「まだ使えるかも」程度のものは処分
「使えるかも」ではなく、「使っているもの」「お気に入り」「好きなもの」を残しましょう。
「使っていないけれど、いつか使うかもしれない」という物は、実際にはほとんど使われることはないといわれています。スペースを取るだけでなく、心理的な負担にもなるため、積極的に手放すことをおすすめします。
「使っていないけれど、いつか使うかもしれない」という物は、実際にはほとんど使われることはないといわれています。スペースを取るだけでなく、心理的な負担にもなるため、積極的に手放すことをおすすめします。
物を「戻しやすい」ようにする
いくら片付けても、使った後に元の場所に戻すのが面倒だと、すぐに散らかってしまいます。そのため、物の定位置を決める際は、使用する場所の近くに配置し、取り出しやすく、かつ戻しやすい場所を選びましょう。
たとえば散らかりやすい場所が「リビングのソファ」で、その理由が「取り込んだ洗濯物をソファに放置しがち」かつ「ソファで作業する機会が多く、文房具やノート、パソコンなどもソファに放置しがち」だとしましょう。
この場合、リビングに簡易的なクローゼットを後付けしたり、ソファの周辺に作業したアイテムの収納ボックスを置くことでも問題が解決しやすいです。
これに関連し、「ラベリング」もおすすめです。
この場合、リビングに簡易的なクローゼットを後付けしたり、ソファの周辺に作業したアイテムの収納ボックスを置くことでも問題が解決しやすいです。
これに関連し、「ラベリング」もおすすめです。
ラベリングとは、物を置く場所に、その物の名前をシールなどに書いて張っておくこと。
たとえば、ランドセルを置く場所に「ランドセル」と書いておくと視認性が高まり、ぱっと見て片付けることができるので、「片付けの手順」をいちいち考えなくて済みます。
片付けはどの部屋から始めるべき?
「物が多いとどこから手をつけていいか分からない」となりがちですが、「在宅勤務の環境をよくしたい」という目的の片付けの場合、より物が多いリビングや子ども部屋などは後回しにし、まずは作業スペースを優先して片付けていくのがおすすめ。リビングや子ども部屋などは思い出のアイテムなどが多くあり、取捨選択に迷って時間がかかってしまいがちです。
一方、物の位置も固定されているキッチンや、捨てるのにさほど迷わない仕事部屋なども序盤の片付けにおすすめです。
一方、物の位置も固定されているキッチンや、捨てるのにさほど迷わない仕事部屋なども序盤の片付けにおすすめです。
物が多い家の片付け・整理整頓の進め方
物が多い家の片づけ方の進め方として、チェックリストをご用意しました。ステップごとに進めることで、より効率的に片づけができるでしょう。
【1】 物を全部「出す」
片付けの第一歩は、収納されている物をいったん全て出して見える化すること。これにより、どのような物があるのかを把握し、整理しやすくなります。また、引き出しの奥に放置されていた不要なものを捨てる機会にもなります。
【2】「使っている」「使っていない」で分ける
物を「使っている」「使っていない」の二つに分けることで、本当に必要な物とそうでない物が明確になります。どうしても判断がつかないものは長考せず、いったん保留にしましょう。
【3】空間に対する物の「適正量」を決める
各収納スペースに対して、物の適正量を決めることで、無秩序に物が増えるのを防ぐことができます。適正量は、自分のライフスタイルや収納スペース、使用頻度などを考慮することが重要です。
以下はあくまで一例ですが、それぞれのカテゴリーにおける適正量の決め方を表にまとめたものです。
以下はあくまで一例ですが、それぞれのカテゴリーにおける適正量の決め方を表にまとめたものです。
スペース | カテゴリー | 適正量の決め方 |
クローゼット | 衣類 | ・服を全て出してリストアップし、必要な枚数を決定する
・クローゼットのスペースに収まる量を基準にする
・1枚捨ててから1枚買う
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パントリー | 日用品 | ・使用頻度から使用量を考え、ストックが1ヶ月持つ量を基準にする
・ストック場所に収まる量だけ買う
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キッチン | ストック食品 | ・家庭の食事の頻度や人数、非常時の備えを考慮して必要量を決定する |
食器 | ・1回の食事で使用する食器の枚数と家族の人数、来客の頻度を考慮する
・食器棚にゆったり収まる量を適量とする
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バスルーム | タオル | ・使用中+予備2セットを適量とする |
リビング | 書類 | ・同じ形のファイルボックスを必要数用意し、「子供用」「郵便物」などタイトルをつけ、ジャンル別に仕分けをする
・ファイルボックス1個分を適正量とする
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【4】一緒に使うものは「グルーピング」する
グルーピングは、物を整理しやすくする片付けのテクニックです。似た用途やカテゴリーのアイテムを一緒にまとめて保管することで、探し物がしやすくなります。
例えば、文房具は一箇所に、衣類は別の場所に分けるなど、グループごとに整理することで、家の中がスッキリとし、日常生活がより快適になります。さらに、物を探す手間が省けるため、時間の節約にもつながります。
【5】使いやすく「収納」する
収納はただ片付けるだけでなく、頻繁に使うものは手前に置くなどの使いやすさを考慮することが大切です。物の出し入れが簡単で、見た目も美しい収納方法を選びましょう。
仕事(在宅勤務)のデスク周りを例に片付けの進め方をチェックしてみよう
デスク周りの片付けは、在宅勤務の効率を大きく左右します。ここでは、実際にデスク周りを整理する方法を見ていきましょう。
デスク周りに置く文具などは「一軍」だけ:物を最小限に絞る
デスク周りには、日常的に使用する「一軍」の文具や機器だけを置き、それ以外は引き出しなど別の場所に収納しましょう。
これにより、作業スペースを最大限に活用できるだけでなく、目に入る情報が減るので集中力も高まります。
完全に使っていないものは別に選り分ける
完全に使っていない物は定期的に見直しを行い、デスク周りから取り除きましょう。いらない物を置かずにできるだけすっきりさせることで、作業効率も向上します。
【収納術】進行中の書類はファイルボックスにまとめる
進行中の書類はファイルボックスで一括管理するのがおすすめ。1つのボックスにまとめることで書類の散乱を防げるだけでなく、必要な時にすぐに取り出せるので便利です。
【収納術】デッドスペースを活用する
デスクの下や家具の隙間など、通常は使われない「デッドスペース」を活用することで、収納スペースを増やし、効率的な環境を作り出しましょう。
たとえば「FreeWagon フリーワゴン」は足元に置けるワゴン式の収納棚のため、デッドスペースになりがちなデスク下を有効活用することが可能。仕事道具を収納することで、すぐに取り出すことができます。
引用元: FreeWagon フリーワゴン
【収納術】PCやキーボードは「立てて収納する」
ノートPCやキーボードは使用しない時には立てて収納することで、デスクの上を広く使えるようになります。作業スペースが広がり、仕事の効率もアップします。
子どものおもちゃ類などが周辺に散らばってしまう場合はどうしたらいい?
子どものおもちゃは、おもちゃ用の収納ボックスを用意し、子どもが自分で片付けられるようにしましょう。片付けをゲーム感覚で楽しめるように工夫し、子どもが自発的に片付けたくなるような声かけもおすすめです。
片付けや「使っている」「使っていない」の判断に迷う際のポイント
片づけの際の物の仕分け方に迷った際の判断ポイントをご紹介します。
「1年以上使っていないもの」は「今後も使わない」と割り切る
物が多い家の片付けを進める上で、「使っている」「使っていない」の判断に迷うことがよくあります。その際の一つの基準として、「1年以上使っていないもの」は「今後も使わない」と割り切ることをおすすめします。
季節物の衣類や道具であっても、1年以上使用していない場合は、ライフスタイルの変化によって不要になっている可能性が高いと言えます。
季節物の衣類や道具であっても、1年以上使用していない場合は、ライフスタイルの変化によって不要になっている可能性が高いと言えます。
「特定の部屋の片付けだけ」から着手してみる
物が多い家全体の片付けに圧倒されてしまう場合は、「特定の部屋の片付けだけ」から着手してみることをおすすめします。先述した通り、在宅勤務で使用する書斎など、特定の部屋に焦点を当てることで、作業の範囲が明確になるでしょう。また、一つの部屋の片付けが完了すると、その成功体験が他の部屋の整理整頓へのモチベーションにつながります。
まとめ
物が多い家の片付けは、一朝一夕にはいきませんが、適切な方法と継続的な取り組みによって、必ず改善できます。まず、現在の生活に本当に必要なものだけを残すという基本姿勢を持つことが重要です。
物が多くても、必要な物の量を見極めたり収納術を実践することで、スペースを有効に使い、心地よい生活空間を作り出せます。ぜひ試してみてください。
物が多くても、必要な物の量を見極めたり収納術を実践することで、スペースを有効に使い、心地よい生活空間を作り出せます。ぜひ試してみてください。