「自己管理」は、自身の行動や思考をコントロールすることを指します。近年浸透しつつある「在宅ワーク」では、セルフマネジメントが不十分だと業務に支障をきたすことがあるため、自己管理が特に重要です。副業をするのであれば、本業との両立も求められます。
『2019年 副業に関する意識調査』の自由回答では、副業経験者から「精神的、肉体的にすごく疲れる」、「本業にやや負担をかけてしまった部分があり、両立は難しかった」といったデメリットが挙げられており、企業側が副業解禁をためらう理由と合致していた。また、「寝る暇がない」、「家族との時間が減った」といった、副業を始めたことでかえってワークライフバランスが崩れるリスクもあるようだ。
――引用元:
高まる「副業」ニーズに二つの壁
適切な自己管理を行うことで、在宅ワークの成果を高めることができます。この記事では、自己管理で意識すべきことや、今すぐ実践できる「工夫」などについて解説します。
「自己管理」って具体的に何をすればいいの?
タスク管理ができないと、物事の優先順位が狂い、重要な仕事を後回しにして他のことに時間を費やしてしまいます。また、健康管理できないと仕事と育児の両方に追われて、体調を崩してしまうことも
本章では、自己管理・セルフマネジメントで特に重要な4つのポイントを解説します。
タスク管理 | 管理できないとチーム全体の業務に支障が出る
タスク管理の主な目的は、自分が抱えている仕事の優先順位をつけて、効率的に仕事をこなすことにあります。そのためには「優先順位」の設定が重要です。まず「やるべきこと」をすべて書き出し、期日が近い・時間がかかりそうなタスクを優先的にこなしましょう。各タスクの進捗状況を管理し、遅延が生じそうなときは早めの対策が必要です。
健康・体調の管理 | 管理できないと重要なときにパフォーマンスを発揮できない
「健康管理」や「体調管理」は、常に高いパフォーマンスを発揮するために行います。健康管理ができていないと、重要なときに体調を崩し、思うように仕事ができなくなります。運動不足や睡眠不足などの「健康に悪い生活習慣」は、セルフマネジメントの天敵。日頃から暴飲暴食を控え、定期的な運動を続けるように意識すると、健康体が手に入ります。
時間管理 | 管理できないと業務効率の低下や期日の遅延が多くなる
「時間管理」の目的は、仕事の期日を守ることです。まず「時間はリソース(限りある資源)」だと意識することが大切です。タスク管理で優先順位をつけた後は、限られた時間内をどうすれば有効活用でき、どう配分すれば成果を高められるか考えます。先延ばしにするのではなく、「今すぐやる」を心掛けると期日を守りやすくなります。
感情とストレス | 管理できないと仕事の生産性やモチベーションが低下する
「感情とストレスの管理」は、仕事の生産性や意欲を維持するために重要です。怒りやストレスを感じたときは、適切に処理・発散するようにしましょう。たとえば、趣味に打ち込む時間を設けたり、マインドフルネス瞑想に取り組んだりするなどです。メンタルを上手に管理できると、嫌なことがあっても仕事の生産性が低下しにくくなります。
自己管理する力「セルフマネジメントスキル」を構成するもの
ビジネスパーソンにとって、セルフマネジメントを意識することは重要ですが、「仕事」ばかりに偏らないようにすることも大切です。
仕事ばかりに力を入れると、健康や余暇を管理する余裕がなくなり、むしろストレスや体調不良で仕事に集中できなくなることも。一方で、生活や余暇ばかりに時間を費やすと、タスク管理が疎かになります。5つの要素を自分なりにバランスよく管理することが、セルフマネジメントで最も重要なスキルです
自己管理力が高い人・低い人の違い
自己管理力・セルフマネジメントスキルが高い人と低い人の違いを、3つの観点から検証してみましょう。
自己管理力が高い人の特徴 | 強い目的意識があって健康管理を怠らない
自己管理力が高い人は、とにかく「強い目的意識」があります。たとえば、「資格を取得する」「ハイレベルな仕事がしたい」など目的が定まっている人は、誘惑があってもそれを断ち切ろうとします。また、何事も「身体が資本」であることを理解しているため、適度に運動したり暴飲暴食を控えたりして、健康管理を怠ることもありません。
自己管理力が低い人の特徴 | 時間にルーズで集中力が低い傾向がある
自己管理力が低い人は、時間や目標にルーズで、一度決めたことが長続きしない傾向があります。時間にルーズだと期日内に仕事を終わらせることができませんし、集中力や目標意識が低いと物事が長続きしません。しかし、こうした特徴に当てはまる人も、今回ご紹介した「重要ポイント」を意識すれば、適切なセルフマネジメントができるようになります。
筆者の体験談 | 初めての在宅ワークで納期遅れや体調不良を経験
筆者が在宅ワークを初めて経験したときは、他のことに気を取られて時間を無駄にしたり、期日直前に無理をして体調を崩したりしたことがあります。そこからタスクと時間の管理を見直し、セルフマネジメントができるようになりました。今の自分は以前と「時間の使い方」がまったく違うので、筆者は「時間への意識」が自己管理力の差になると考えてます。
効率化だけを考えるのではなく「時間価値」の見直しも大事
セルフマネジメントでは「効率化」も重要ですが、それ以上に「時間価値」の見直しも重要です。
一般的なタイムマネジメントでは、パターン1と2の「効率化」を意識しがち。一方、業務の量より「質」を高めるようにすると、成果と成長(やりがい)が増し「時間価値」が高まります。ちなみに筆者はパターン3を意識することで、パターン1と2の効率化スキルも身につき、より多く・良質な業務をこなせるようになりました
時間価値を意識した働き方に変えることで、時間だけでなく人生の価値も高まることも魅力です。
「時間価値」を高めるためには、自身の成長を実感できたり、仕事へのやりがいを感じられる、周囲の人とも良好な関係性が築けているなど、心の充実が不可欠です。
(中略)
こうしたワークの時間だけでなくライフの時間にも気を配ることが「時間価値」を高めることにつながり、長い目で見ると「人生の価値」を上げることにもつながってくるのです。
――引用元:そのタイムマネジメント、価値ある時間を生み出していますか?
自己管理力を高めるためにいますぐできるその他の工夫
自己管理力を高めるためには、便利アイテムやアプリ、ツールなどを活用するのがおすすめです。本章では3つの効果的な工夫をご紹介します。
ワークスペース | 集中力を高めるパーテーションやテントを活用すると便利
自宅はオフィスとは違い、さまざまな誘惑があります。そこで集中力を高めるために役立つのが、コクヨの小物収納付きのパーテーション「折りたたみ集中ブース」です。
折り畳み式なので、さっと広げるだけで周囲を遮る「集中ブース」のできあがり。圧迫感のないデザインで、専用のケースにしまうとコンパクトなので、部屋の雰囲気を損ねません。この機会にぜひ、仕事がはかどる「集中ブース」を試してみましょう
カウネット 折りたたみ集中ブース ※NHK「おはよう日本」、テレビ朝日「お願い!ランキング」で紹介されました※ |カウネット
オフィス通販「カウネット」。カウネット 折りたたみ集中ブース ※NHK「おはよう日本」、テレビ朝日「お願い!ランキング」で紹介されました※のページです。視界を遮れ、仕事に集中できる簡易パーティションです。使いたい時だけ手軽に設置でき、使用後はコンパクトに収納できます。NHK「おはよう日本」、テレビ朝日「お願い!ランキング」で紹介されました。法人会員は1,000円以上、個人は1,500円以上のご注文で送料無料。
その他のおすすめアイテムについても、
こちらで紹介しているのでご参考ください。
ちなみに筆者は、コクヨの「立てて置ける机上スタンド」がお気に入り。仕事の連絡があったときにすぐ手が届きますし、USB端子もあるので充電も楽です
カウネット 立てて置ける机上スタンド 黒|カウネット
オフィス通販「カウネット」。立てて置ける机上スタンド 黒のページです。書類に埋もれがちな電卓、スマホを立てて置ける机上スタンド!USBポート付きで充電もできます。法人会員は1,000円以上、個人は1,500円以上のご注文で送料無料。
モチベーション管理 | 毎日小さな目標を立てて、達成ごとに小さなご褒美を
在宅ワークでは、「モチベーションの維持」が難しいことがあります。そこでおすすめなのが目標とご褒美です。たとえば、「今日はこのタスクができたら好きなドラマを1話見る」など、毎日小さな目標と達成のご褒美を用意すると、毎日の仕事にやりがいが出ます。
アプリ/ツールの活用 | タスク管理をトレロで行い、スマホは集中モードに
自己管理をすべて自力でするのは容易ではありません。そこで、簡単な操作でタスク管理ができる「トレロ」や、スマホの通知をオフにする「集中モード」など、アプリやツールを活用してみましょう。通知の雑念を払うために、筆者は集中モードをよく使っています。
まとめ | 「時間」を有効活用するために、便利なアイテムも活用しよう
在宅ワークで役立つ自己管理・セルフマネジメントについて解説しました。自己管理は日々の積み重ねが重要です。筆者もいきなりの改善は無理だったので、毎日少しづつ「時間の有効活用」を意識し、今では適切な自己管理ができるようになりました。集中力を高めるアイテムや、スマホの集中モードなども効果的なので、皆さんもぜひ試してみてください。