近年ではクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスなどで、初心者でも在宅ワークの案件を比較的簡単に受注できるようになりました。しかし現実には、スキルによって受注できる単価は大きく変わります。具体的には、ほとんどの在宅ワークに欠かせない「必須スキル」とスペシャリストとして働くための「専門スキル」があります。
ほとんどの在宅ワークに欠かせないスキルとして、業務遂行や連絡に必要な「パソコンスキル」、関係者と円滑にやりとりするための「コミュニケーションスキル」、スケジュール通りに納品するための「自己管理能力」が挙げられます。
ただし、自宅に作業環境が整っていないという方は、先に以下の準備が必要です。
・ワークスペースを確保する
・机や椅子、棚を設置する
・パソコンを用意する
スマホやタブレットでも作業は可能ですが、不便に感じる場面は必ず出てきます。在宅ワークで一定の収入を得たいなら、パソコンはマストだといえます。
自宅に快適なワークスペースを作る方法は、以下の記事を参考にしてください。
自宅に快適ワークスペースを作る方法とおすすめの場所 - 狭くてもできるレイアウト例も -
さまざまな働き方ができるようになったいま、自宅でのリモートワークも急増しています。自宅での仕事で求められるのは、快適なワークスペース。より仕事が捗り、効率も増す快適なワークスペースは自宅のどの場所に作ればいいのでしょうか。
在宅ワークの必須スキルとは | パソコンスキルと自己管理能力が重要
在宅ワークで収入を得るには、業務の進行やクライアントとのやりとりを自分一人で完結させる必要があります。そのためには、パソコンスキル・コミュニケーションスキル・自己管理能力が欠かせません。
パソコンスキル | データ入力からクライアントとの連絡まで幅広く活用
基本的なパソコンスキルは、ほとんどの在宅ワークに求められます。業務に必要なデータを入力したり、クライアントとメールやチャットでやりとりしたりと、幅広い場面でパソコンスキルが必要になります。
コミュニケーションスキル | 対面で仕事をしないからこそ丁寧な連絡が重要
在宅ワークだからこそ、適切にコミュニケーションをとる力が重要です。対面していない相手と丁寧に連絡をとり、認識をすり合わせたうえで業務に取り組む必要があるからです。
また、在宅ワークで多いのがメールやチャットでのやりとり。テキストでのコミュニケーションで相手を不快にさせないよう、一定のビジネスマナーも求められます。
自己管理能力 | 上司がいない環境でも仕事をこなす管理スキル
在宅ワークでは、仕事の進捗を管理してくれる上司はいないため、自己管理能力が問われます。締切を過ぎればすべて自己責任となり、その後の仕事依頼が途絶える可能性も。スケジュールを把握したうえで、メリハリを持って業務を進める必要があります。
特別なスキルなしでも稼げる在宅副業3選
在宅ワークに取り組んでみたいものの、特別なスキルを持っていないという方は少なくありません。すでに紹介した3つの必須スキルさえ備えていれば、特別なスキルがなくても稼げる在宅ワークは存在します。いずれも副業程度で、主婦の方や家にいる隙間時間を有効活用したい方におすすめです。
「データ入力・タイピング」は、名刺やPDF資料などの情報をデータとして入力する仕事です。「ポイント集め」は、広告クリックやアンケート回答など指定のタスクをクリアすることでポイントを収集します。「ECサイトへの出品」は、商品の情報を指定サイト上で入力して商品を出品する仕事です。どの仕事も特別なスキルが必要ないため、気軽に始められます。
データ入力・タイピング | 依頼されたデータをパソコン入力
名刺やPDF資料など、データ化されていない情報を受け取ってパソコンで入力する仕事です。タイピングやインターネットを使った簡単な調査ができれば誰でも可能。報酬相場は1文字あたり0.1~1円程度となっており、慣れれば月3~5万円程度の収入を目指せます。
ポイント集め | 空き時間で広告クリックやアンケート回答
ポイントサイトやアンケートサイトでポイントを集めるのも在宅ワークになります。ポイントサイトでは、空き時間に指定のゲームをしたり、広告をクリックしたりすることでポイントが稼げます。アンケートサイトでは、モニターとして簡単なアンケートに回答してポイントを入手できます。貯まったポイントは現金や電子マネーに交換可能。
ポイント集めは手軽さが魅力ですが、稼げる金額は月数千円程度が相場となっています。
ECサイトへの出品作業 | 指定された商品の情報を入力して出品
商品のリストを受け取り、ECサイトの商品ページ上に情報を入力して出品する仕事です。簡単な画像の加工や管理表の入力を伴う場合もあります。報酬は1件あたり数十円程度が相場と高くありませんが、慣れてくれば時給1,000円以上といった求人案件も。
在宅ワークにおすすめの専門スキル6選|しっかり稼ぎたい方向け
特別なスキルなしでも在宅ワークは可能ですが、単価は数円・数十円など低いものが多く、収入としては月数千円~数万円が目安です。生活を支える収入源としたい場合は、専門スキルを活かした在宅ワークを選ぶ必要があります。
専門スキルを磨くことで、在宅でも会社員と同等やそれ以上の収入を得ることが可能です。「Webライティング」は、インターネット上に掲載するブログ・コラムなどを執筆する仕事。「SNSの投稿作成」では、TwitterやInstagram用の投稿を作ります。「Webデザイン」はホームページやサイトのデザインを設計する仕事です。「プログラミング」は、コード入力によってWebサイトやアプリを構築します。「動画編集」は、編集ソフトを使って音声・映像を編集する仕事です。「語学」力があれば、翻訳などの在宅ワークに活かせます。
Webライティング | 文字単価1円~、専門性を磨けば単価アップ
Webライティングは、依頼されたテーマやキーワードに沿ってブログ記事やコラムを執筆する仕事です。基本的なパソコンスキルや、インターネットを使った調査スキル、わかりやすい文章を書く能力があれば誰でも始められます。低単価な案件もありますが、慣れてくれば文字単価1円以上を狙うことも可能。Googleなどの検索エンジンで上位に表示するためのSEOスキルや特定ジャンルの知識など、専門性を磨くことで単価がアップします。
SNSの投稿作成 | 1投稿あたり数百円~、実績次第で月数万円も
SNSの投稿作成は、TwitterやInstagramなどSNS用の投稿作成を代行する業務です。Instagramであれば、1投稿あたり数百円~千円程度が相場となっています。経験を積み、投稿内容のアイデア出しや日常的なアカウント運用も任されるようになれば、1アカウントあたり月に数万円といった収入を目指すことも可能です。
Webデザイン | WebサイトやLPの作成で1件数万円~
Webデザインは、企業のサイトやブログなどにおける全体的なデザインを設計・構築する仕事です。商品販売用のLP制作を依頼される場合もあります。Webデザインでは、ユーザーが操作しやすいようメニューやボタンを配置したり、サイトのコンセプトに沿った外観に仕上げたりといったスキルが求められます。報酬相場は1件あたり数万円~となっており、まとまった収入を得やすいのがメリット。
プログラミング | Webサイトやアプリの構築で1件数万円~
習得したプログラミング言語を使って、依頼されたWebサイトの構築やアプリの開発を担う仕事です。報酬相場は1件あたり数万円~。特定のプログラミング言語に精通したエンジニアは貴重なため、フリーランスとして月数十万円といった契約を獲得することも十分可能です。
動画編集 | 映像や音声の編集で1本1万円~
Adobe premiere ProやFinal Cut Proといった動画編集ソフトを使い、YouTubeなどに投稿する動画を作成する仕事です。10分程度の動画編集で1本1万円~が相場となっています。クライアントがYouTuberであれば定期的に動画編集が必要となるため、信頼を獲得することで安定した収入が得られます。
語学 | 日英・英日などの翻訳で1文字1円~
英語や中国語など、特定の外国語をマスターしていれば、翻訳を在宅ワークにすることも可能です。日本企業の資料を英語に訳したり、海外の企業の資料を日本語に訳したりといった業務が一般的。報酬相場は1文字1円~ですが、資格や経歴によってスキルの高さを証明できれば単価アップが狙えます。
在宅ワーク向け専門スキルを身につける方法
在宅ワークで本格的に稼ぐなら、専門スキルを身につける必要があります。近年では、オンライン講座などを使ってスキル習得も在宅で可能になっています。
手っ取り早いのは書籍で学ぶ方法ですが、挫折しやすい点はデメリット。スキマ時間を利用するなら通信講座やオンライン講座、しっかり時間を割いて学びたいならスクールに通うという選択肢があります。利便性や費用を考慮し、自身に合った方法を選ぶことが大切です。
書籍で学ぶ | 自分のペースで手軽に学べる
書籍なら大きな費用がかからず自分のペースで学べるため、手軽に始められます。しかし、学習ペースの管理やわからないポイントの確認などが難しく、挫折しやすい点はデメリット。
通信講座・オンライン講座を利用する | 在宅でも本格的に学べる
通信講座やオンライン講座なら、在宅で本格的な学習が可能です。スキマ時間で効率的に学べる点も魅力。書籍よりは費用が高くなりますが、通学制のスクールと比較すれば大きな出費にはなりません。
スクールに通う | 費用・手間はかかるがしっかり身につく
スクールに通えば、わからない点を講師に質問できたり、学習仲間ができたりといったメリットが得られます。進捗管理もスクールに任せられるため、スキルをしっかり身につけたい方向け。一方、通学の手間や費用の大きさはデメリットです。
まとめ | まずは始めてみる勇気が大切
在宅ワークで収入を得るために必要な能力を「必須スキル」と「専門スキル」に分けてご紹介しました。「自分も在宅ワークで稼げるのかな?」と不安に感じるかもしれませんが、誰しも少しずつステップアップするものです。
筆者は元会社員ですが、数年前からWebライティングの仕事に取り組んできました。1つ1つの業務を丁寧にこなしていくうち、少しずつ単価が上がり、現在ではWebライティングで生計を立てられるように。まずは勇気を出して「できることから始めてみる」ことが大切だと感じています。
興味が出てきた方は、本記事で紹介した必須スキル・専門スキルを踏まえ、できそうな仕事にさっそくチャレンジしてみましょう。