新型コロナウイルスをきっかけに、一般的となったテレワークや在宅勤務。しかし、自宅で仕事をするようになって、集中力が低下したり、仕事環境を整えられなかったり、家族との時間が減ったりとデメリットを感じている人もいるのではないでしょうか。
そこで、最近増えているのがカフェでテレワークをする人々。カフェでテレワークをすると、どんなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、カフェでのテレワークのメリットと、仕事をしやすいカフェの選び方、具体的なカフェについてご紹介します。
なぜカフェでテレワークがはかどるのか?
カフェでのテレワークは、仕事モードに切り替えられる、適度な雑音が創造力やひらめき力を高める、家族や誘惑に邪魔さなれない、コーヒーや紅茶などの飲み物が充実している、といった理由から、仕事がはかどると言われています。
新しい環境での刺激が集中力を向上させる
自宅でテレワークをしていると、オンとオフの区別がつきにくくなります。カフェでテレワークすると仕事がはかどる理由の一つは、新しい環境に身を置くことで刺激され、仕事モードのスイッチが入りやすくなることです。家やオフィスとは異なる空間で仕事をすることによって、集中力ややる気が高まります。
「トリプレットの糸巻き実験」とは、同じ作業をした場合、1人でするよりも他人と並んで作業したほうが効率が上がるというもので、この現象は「社会的促進」と呼ばれます。「糸巻き」のような単純作業と、よりクリエイティブな作業では実験結果も変わるでしょうが、作業する人の正確によっては、1人で作業するよりも他人が近くにいた方が仕事がはかどる、効率があがるという経験のある人もいるでしょう。
適度な雑音が創造的思考能力を高める
カフェでは、周りの人の話し声や音楽、コーヒーマシンの音など、様々な雑音が聞こえてきます。騒がしい場所でテレワークをしても集中できないと思われがちですが、適度な雑音には、逆に集中力や創造性を高める効果があります。
海外で行われた研究論文によると、カフェのざわめきなどの雑音が、創造的な仕事の生産性を高めてくれるとのこと。その理由は、適度な雑音が、創造的思考をするときに必要な雑念を作り出すためと言われており、その結果パフォーマンスが向上すると考えられています。
完全な無音や静音空間では、逆に神経が過敏になり、些細な音も気になってしまいます。耳障りな雑音の場合はストレスを感じて、パフォーマンスが低下することも。一方で、話し声や音楽などが流れているカフェは、適度な雑音が脳に刺激を与えつつもリラックスできる状態を作り出します。
誘惑がない、他人に邪魔されない時間を確保できる
カフェでは、自宅やオフィスとは異なり、誘惑や他人の干渉が少ないため集中して仕事に取り組むことができます。自宅でのテレワーク中、家事やプライベートなどの用事に気を取られ集中が途切れた経験のある人も多いでしょう。カフェだと自分のペースで作業に集中できるため、生産性が高まります。
テレワークに最適なカフェの選び方
ここからは、テレワークに最適なカフェの選び方を解説します。
高速Wi-Fiが利用可能なカフェを選ぶ
テレワークで仕事をするなら高速なインターネット接続が欠かせません。カフェ選びの際には、高速Wi-Fiが完備されているかを確認しましょう。安定したネットワーク環境があれば、ストレスなく作業を進めることができます。
ただし、カフェのWi-FiもフリーWi-Fiの一種。つまり、個人情報の不正取得や遠隔操作などの危険性が潜んでいます。あくまでカフェでの作業は単純作業などに留めつつ、機密性の高い情報はカフェのWi-Fiに接続した状態では扱わないこともおすすめします。
長時間滞在しても問題ないカフェを選ぶ
長時間の作業に適したカフェを選ぶことも重要です。混雑していて騒々しい場所や、長時間の滞在が好まれない場所はお店やお客さんの迷惑になるため避けましょう。静かで落ち着いた雰囲気のカフェなら仕事に集中できます。
「SHARE LOUNGE 代官山 蔦屋書店」は、おしゃれな空間で窓の景色を眺めながら作業したいときにおすすめ。個室やカフェスペースでもテレワーク可能で、集中できるサイレントスペースも用意されています。
自分の好きな飲み物や軽食が揃っているカフェを選ぶ
カフェでのテレワーク中は、好きな飲み物や軽食を楽しみながら作業できます。紅茶やコーヒーに含まれるカフェインは、適度な量だと集中力を高めるのにもぴったり。自分の好みのメニューがあるカフェを選ぶと、快適な作業環境を作れます。
落ち着いた雰囲気のカフェを選ぶ
集中して作業したいなら、落ち着いた雰囲気のカフェがおすすめです。快適な席があるか、静かでリラックスできる空間かなどを確認しましょう。集中できる環境が見つかれば、効率的に仕事を進められます。
カフェでテレワークする際の守るべきマナー
カフェでテレワークをする場合は、周囲の迷惑にならないようにマナーを守るのが鉄則です。
ヘッドフォンの使用を心がける
カフェで音が出る作業をする場合や音楽を聴く場合は、ヘッドフォンの使用がマナー。周囲の人々への配慮や静寂な環境の維持のため、音漏れしないように注意しましょう。なお、ヘッドフォンを装着して作業すると自分自身も集中しやすくなります。
カフェで「面接」や「重要性の高い会議」は行わない
カフェは公共の場であり、他のお客様への配慮が必要です。重要な面接や会議を行う場合は、プライバシーを確保できる別の場所を検討しましょう。
Zoom会議はカフェの外で行う、または許可を得て行う
前述の通り、重要性の高い会議や面接はそもそもカフェですべきではありません。しかし、どうしても「ショートMTG(ミーティング)」をした方が仕事がはかどることもあります。
周囲の騒音や他のお客様への配慮を考えた場合、ZOOM会議をする場所としてカフェは適切ではありません。テレワーク中にZOOM会議が必要になった場合は、できるだけカフェの外に移動しましょう。カフェ内でする場合は、事前にカフェの許可を得る、または個室スペースで行うことが大切です。
コンセントの占有を避ける
テレワークを推進しているカフェにはコンセントが備え付けられていますが、数には限りがあります。他のお客様のことも配慮し、コンセントを占有しないようにしましょう。パソコンのバッテリーは自宅で充電したり、カフェでは必要最低限の充電で済ませたりするなど、周囲との譲り合いが大切です。
適切なボリュームでの会話を心がける
カフェには、コーヒーなどを飲みながらゆったりとした時間を過ごしているお客さんもいます。テレワーク中の人も集中して作業していることが多いので、大声での会話や騒々しい態度は避け、適切なボリュームでの会話を心がけましょう。他のお客様の迷惑にならないようマナーを守った行動が大切です。
カフェでテレワークする際のセキュリティ面の注意点
カフェでテレワークすると集中できますが、セキュリティ面ではリスクもあります。自分でしっかりと対策をとっておきましょう。
公衆Wi-Fiの危険性も理解しておく
前述の通り、カフェのWi-Fiは「フリーWi-Fi」や「公衆Wi-Fi」の一種です。情報漏洩のリスクがあるため、機密性の高い作業をする際は、カフェのWi-Fiではなく自身で持ち込んだポケットWi-Fiなどで作業を行いましょう。
離席時には貴重品を持っていく
離席する際には貴重品は持ち運びましょう。また、ノートパソコンの画面をつけたまま、離席すると不正アクセスや情報漏洩の可能性があります。離席の際はは必ず画面にロックをかけるよう心がけましょう。
仕事がはかどるおすすめのテレワーク向けカフェ
仕事しやすいおすすめのテレワーク向けカフェを紹介します。
【下北沢】TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢
下北沢駅高架下の商業施設「ミカン下北」の並びにある「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」です。
「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」は、落ち着いた空間でテレワークできるシェアラウンジ。フリードリンクのカフェバーやフリースナックも充実しているので、仕事の合間に一息つきたいときもリラックスできます。
なお、以下の記事では潜入リポートを公開しています。参考にしてください。
【潜入リポート!#07】TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢 に潜入! -
在宅百貨編集部員が、オフィスと自宅以外のさまざまなサードプレイスに潜入し、その様子をリポートします! 第7回では、前回の SHARE LOUNGE 亀戸 with H1T に引き続き、TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢 に潜入! 下北沢という独自のカルチャーで賑わう街にオープンするからこそ、店舗に施された工夫とは? ぜひご覧ください!
【新栄】本屋+カフェCENTRE
名古屋新栄にあるカフェと本屋が融合した「CENTER」もテレワーク時におすすめのカフェのひとつ。
「CENTER」は集中して仕事をしたいときにおすすめ。カウンター席やテーブル席、ソファ席があり、いずれもテレワーク用に手元にコンセントが備え付けられています。
以下の記事では実際に「CENTRE」を訪れた際の様子をレポートしています。参考にしてください。
【潜入リポート!#10】名古屋新栄の素敵空間!本屋+カフェCENTREに潜入! -
在宅百貨編集部員が、オフィスと自宅以外のさまざまなサードプレイスに潜入し、その様子をリポートします!
まとめ:カフェでのテレワークを最大限に活用しよう
リラックスできて好きなドリンクも飲めるカフェは、テレワークする環境としてもおすすめ。自宅で仕事しても集中できない人は、気分転換がてらにカフェでのテレワークに挑戦してみてはいかがでしょうか。