読みたくなる社内報のネタ15選:社員・部署紹介からアンケート、トレンドまで!具体例も

社内報とは、社員や関係者に向けて会社の情報や活動を伝えるための媒体です。しかし、定期的にネタを選ぶのはなかなか大変な作業。この記事では、読みたくなる社内報のネタを紹介します。社員・部署紹介からアンケート、トレンドまで、さまざまなカテゴリーに分けて具体例も挙げています。

社員数が多い企業であるほど、テレワークやハイブリッドワークが浸透すると特に「部署間の繋がり」などは薄れやすいです。隣の部署の社員がどんな仕事をしているか、などは把握しきれないことが増えていくでしょう。
一方で部門横断的なアプローチが、会社の成果に繋がることも多いものです。そこで役に立つ1つの取り組みが「社内報」。

「会社の動きについて」や「社員・部署紹介」などを社内報に載せて、たとえばオフィスに貼りだしたり、社内のグループウェアに掲載することなどで、コミュニケーションのきっかけになります。
今回は読みたくなる社内報のネタを、分野別に紹介します。
 
 

社内報を発行する目的とは?

社内報を発行する目的は、大きく分けて4つあります。「経営理念やビジョンの共有」、「コミュニケーションのきっかけ」、「社内の情報共有」、「人材採用、ブランディング」です。
 
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社内報の作成は、まず社内報における自社のゴールを設定するところから始まります。その後、媒体や制作メンバーを決定し、記事の企画立案に移ります。企画が定まったら必要に応じて取材を行い、執筆。公開語はフィードバックを元に改善点や反省点を見つけ、次に生かしましょう。

【会社の動きについて】読みたくなる社内報のネタ

社内報に、会社の方針や目標、業績や成果、新製品や新サービスなどの情報を掲載することで、社員に知識やスキルを提供することができます。さらに、社員や部署の紹介、アンケートや投票などの情報を掲載することで、社員の士気を高めたり、意識を統一することも可能。つまり、目的に沿って、社内報のネタを選ぶことが重要です。
 
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おすすめの社内報のネタは、決算報告・業績報告、代表取締役や役員のコラム・つぶやき、お客様や取引先から寄せられたメッセージの抜粋、自社の新製品や新サービスのまとめといった会社の動き。これらのネタは、会社の現状や方向性を伝えるとともに、社員に自信や誇りを持たせる効果があります。

決算報告・業績報告

決算報告や業績報告は鉄板のネタです。全社会などで代表取締役などがまとめて発表するケースも多くありますが、そうした会には時間的な制約もあります。一つ一つの細かな数字まで触れることはしづらいのでは。社内報を細かな数値まで紹介する「詳しい決算報告の場」として使うのは一案です。
 
 

代表取締役や役員のコラム、つぶやき

たとえば「1000文字程度」など短めのコラムやつぶやきを代表取締役や役員に書いてもらい、掲載するのも良いでしょう。会社の規模が大きくなるほど、若手や現場の社員には「社長が何を考えているか分からない」といった不満も生まれやすくなります。
社内報をトップと現場の間接的なコミュニケーションの場として使うことができます。
 
 

お客様や取引先から寄せられたメッセージの抜粋

特に経理など間接部門では、自社の製品などが世の中にどのように役に立っているのか実感を得づらいこともあります。取引先などから寄せられた嬉しいメッセージを抜粋して社内報に載せると、社員のモチベーションアップが期待できます。
 

自社の新製品や新サービスのまとめ

自社の新製品や新サービスをまとめて一覧にして掲載するのも良いでしょう。他の部門の新製品情報まで「日常的にはチェックしていない」社員も、中にはいるものです。自社の情報を網羅的にチェックする機会になります。
 
 

【福利厚生】読みたくなる社内報のネタ

福利厚生の視点からおすすめのネタは財形貯蓄制度や持ち株会の案内、社員が使える割引制度などの案内、社員が使える資格取得補助などキャリア形成サービスの案内など。これらのネタは、会社が社員の生活やキャリアに対してどのようにサポートしているかを伝えるとともに、社員に利用するインセンティブを与える効果があります。
 
 

財形貯蓄制度や持ち株会の案内

会社独自に財形貯蓄制度や持ち株会を運営しているケースもあるでしょう。一方で中途で入社した社員などはそれらの制度まで細かくチェックできていなかったり、どのように制度を使えばいいのか理解できていないケースもあります。こうした制度はリマインドもかねて定期的に社内報で取り上げるといいでしょう。
 
 

社員が使える割引制度などの案内

自社で販売している製品やサービスを個人的に購入したい社員もいるものです。社員向けの割引制度を案内するのもおすすめです。同様に「社員の家族で使えるキャンペーン」などがあれば、それらも案内しましょう。
 
 

社員が使える資格取得補助などキャリア形成サービスの案内

社内報を読んでいる社員の中には、自分のキャリアなどについて迷っている社員もいるはずです。資格取得補助などキャリア関連の社内制度を案内するのも有用です。こちらもリマインドを兼ねて、定期的に掲載するといいでしょう。
 
 

【社員・部署紹介】読みたくなる社内報のネタ

社員・部署紹介は、社内報のテッパン。新入社員の自己紹介や「新入社員インタビュー」、社員同士の「社内営業の場」として使うなどがおすすめです。社員の顔と名前、役割と業務、性格や趣味などを知ることで、社員間のコミュニケーションや協力を促進する効果があります。
 
 

新入社員の自己紹介や「新入社員インタビュー」

新入社員の自己紹介や他己紹介の場所として、社内報を使うのもおすすめです。新入社員の自己紹介の場は「部門内」では手厚く用意されていても、他の部門の人にまで挨拶する機会は中々ないことも多いでしょう。そのためプロフィールを掲載したり、毎月数人ずつ新入社員インタビューを行って掲載するといったことは有用です。
 
 

社員同士の「社内営業の場」として使う

普段の業務では「営業先の新規開拓」や「新規採用」などは積極的に行うケースが多いですが「社内営業」はおろそかになりがち。
一方で他の部署のリソースを借りることなどで、新規採用などをせずとも業務を円滑化できることもあるものです。
「●●の分野に長けている社員さんがもしいたら、まずは一回ランチでもしませんか?お話を聞きたいです!」といった掲示板的な役割を、社内報に持たせてみるのも面白いです。
 
 

【仕事のノウハウ系】読みたくなる社内報のネタ

各部署の業務効率化事例まとめ、スペシャリストへのインタビューといった、仕事のノウハウ系ネタもおすすめです。社員のモチベーションや自己啓発を促したり、スペシャリストがどのような経験を経て評価されるようになったのかを共有すれば、社員育成にも繋がるでしょう。
 
 

各部署の業務効率化事例まとめ

会社の規模が大きくなるほど、部署Aと部署Bで似たようなことに取り組んでいるのにノウハウの共有がされないといったことも増えていきます。
各部署の業務効率化事例などを社内報を通じてまとめることで、間接的ではありますがノウハウ共有が社内で進みます。
 
 

「スペシャリスト」や「面白いキャリアを持つ社員」のインタビュー

近年は「転職」が当たり前になっており、社員のこれまでのキャリアなども多様化しています。特定の分野のスペシャリストや、面白いキャリアを持つ社員がいればロングインタビューを企画するのも面白いです。たとえば「完全な異業種からの転職」をした社員などを、会社で探してみてもいいでしょう。
 
 

【アンケート系】読みたくなる社内報のネタ

社員へのアンケート企画は、生の社員の声を社内に広げることができます。たとえば社内制度に関するアイデアを募集したり、改善してほしい目安箱代わりに使うことで、社内報の存在を多くの社員に意識してもらうことにもつながるでしょう。
 
 

社内制度などに関するアイデアコンテストや投票

社内制度や新規事業に関するアイデアコンテストや投票企画を誌面上で行い、結果を社内報で発表するのもイベント的な面白さがあります。ビジネスプランを募るものから、たとえば「社食の新メニュー、和食と洋食、どちらが良い?」といった気軽な投票まで企画してみるといいでしょう。
 
 

目安箱として社内報を使う

実名では社内に言いづらいものの、皆に訴えたい不満も社員にはあるかもしれません。たとえば「匂い」「食べかす」「おしゃべりのうるささ」などは、公には言いづらいものの多くの人が不満を貯めやすいことです。
目安箱として社内報を使い、多く寄せられた不満は「匿名」で社内報で公開してあげるのも良いでしょう。
 
 

【時事ネタ・トレンド・その他】読みたくなる社内報のネタ

業界ニュースといった時事ネタを社内報で発信し、社員の仕事への意識を高めていくのも社内報の役割です。一方、「オフィスの近くの美味しいお店紹介」といった気軽なネタは、まさに思わず読みたくなるネタ。仕事に関する時事ネタから、身近なことを発信できるのも社内報のメリットです。
 
 

主要な業界ニュースまとめ

業界ニュースは多くの社員が自主的にチェックするものですが、情報収集能力やニュースを読み解く力には個人差もあるものです。主要な業界ニュースを取りまとめつつ、たとえば特に大きなニュースには社長自らがコメントをつけるといった企画をしても良いでしょう。
 
 

オフィスの近くの美味しいお店紹介

より気軽なものとしては「近くの美味しいお店紹介」なども読んでもらいやすいです。社員同士のランチがより楽しくなり、コミュニケーションを促進させることができます。
 
 

読んでもらえる社内報を作るための注意点

社内報は、社員の情報共有やコミュニケーション、モチベーション向上などに役立つ有効なツールです。しかし、社内報を作るだけでは十分ではありません。社内報を読んでもらうためには、読者のニーズや興味に応える内容を選ぶこと、内容をわかりやすく伝えるための工夫をすること、見た目やデザインにも配慮すること、定期的に発行し、読者に期待感を持たせることいった注意点も意識しましょう。
 
 

まとめ

社内報の内容は、読者である社員のニーズや興味に応えるものでなければなりません。社員が知りたい情報や学びたい知識、楽しみたい話題などを選ぶことが重要です。
また、一度きりではなく、定期的に発行することも大切。社員に期待感や習慣を持たせることができるほか、社内報の質や量も保つことができます。
社員が知りたい情報や学びたい知識、楽しみたい話題などを選び、発信しましょう。