目標設定に迷う人のための「良い目標の立て方」と目標設定の具体例、達成のコツ

ビジネスでは目標を設定し、それを達成することが成功への鍵となります。良い目標の立て方が分からないという人もいるでしょう。この記事では、良い目標の立て方と、目標設定の具体例、そして達成のコツについて解説します。

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目標を設定することは、ビジネスの世界において成功を収めるための基本です。近年は「テレワーク」「在宅勤務」ないしは「フリーランス」など従来より自由度が高い働き方が定着しつつある反面、これらの働き方には自律性が求められます。
つまり対面で上司が自分の働き方についてあれこれ指摘してくれ、適した目標を設定してくれ、その達成をサポートしてくれるわけではありません。
そういった時代だからこそ、実現可能で効果的な目標を立てる方法を知ることは、ビジネスパーソンのキャリアにおいて非常に価値のあるスキルとなります。

そこでこの記事では、目標設定の基本的なアプローチとその具体的な方法ご紹介。設定した目標を達成するコツを解説します。
 
 

良い目標の立て方とは?

良い目標を立てるためには、

【1】目標が直接関連している「分野」を特定する
【2】それに基づいて「目的」を洗い出す

ことがまず必要です。上のステップを踏むことで、紐づく目標がより具体性を帯びたものになります。

目標には目的があり、目的には分野があります。これを洗い出すことで、目標がより具体的になります。
 
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たとえば「ビジネスレベルの英会話を習得する」が目標だったら、その目標を達成したい目的は「語学力を上げる」「海外の取引先を担当する」になります。目的と目標の分野は「仕事」となります。

つまり、キャリアアップを望むビジネスパーソンであれば、その分野でどのようなスキルが必要か、どのようなポジションを目指すのかを定めることがスタートラインになります。この前提を意識したうえで、より具体的に目標の立て方を次の章から見ていきましょう。
 
 

【目標の立て方:1】目標の種類を把握する

分野と目的が定まっても、まだ「目標」がふわふわとしてしまう方もいるでしょう。この場合、まずは目標の「種類」を意識しましょう。
目標には大きく分けて「発生型目標」と「設定型目標」があります。
 
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発生型目標は、日々の業務や生活の中で自然と生まれる目標。一方、設定型目標は、自分で意識的に設定する目標であり、より計画的なアプローチが求められます。

発生型目標

発生型目標は「突然陥ったプロジェクトの危機」など、状況に応じて自然に設定される目標のこと。このタイプの目標は、往々にして「何とか標準に戻したい」という目的に紐づいています。
標準に戻すという目的のためにどのような目標を立てるべきか、と考えてみましょう。
 
 

設定型目標

設定型目標は、事前に計画して設定する目標。発生型目標とは異なり「目標の姿を実現したい」という目的に紐づいているケースが多く、自立的に立てる必要があります。より計画的なアプローチが必要になりますが、自己成長やキャリア形成を促進します。
「海外の取引先を担当する」という目的に従って、「海外の商談会に参加する」のは設定型目標の典型例です。
 
 

【目標の立て方:2】具体的かつ期限が明確な目標を設定する

目標達成のためには、具体的かつ、期限が明確な目標を設定することが大切です。目標は「1年以内に~する」という形で立てましょう。
 
 

SMARTの法則とは

具体的かつ期限が明確な目標を設定する際には、SMARTの法則が役立ちます。これは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限)の各頭文字を取ったもの。
目標設定の際に5つの要素を意識することで、具体性や現実性、動機付けの高い目標が立てられますが、必ずしもすべて入れる必要はなく、状況に応じて柔軟に活用しましょう。
 
 

【目標の立て方:3】目標達成に向けた行動を決める

目標を設定した後は、それを達成するための具体的な行動計画を立てましょう。どのようなアクションが必要か、どのリソースを活用するかを計画し、定期的なチェックポイントを設けて進捗を管理します。
 
 

【目標の立て方:4】期限を設定する

目標には達成期限を設定することで、モチベーションの維持と時間内に結果を出すためのプレッシャーが働きます。期限があることで、日々のタスク管理が効率的になり、時間を最大限に活用することが可能になります。
 
 

立てた目標を「達成」するためのコツ

立てた目標を達成するためのコツをご紹介します。
・目標が大きすぎるときは「細分化」する
・定期的に振り返りと見直しをする
 
 

目標が大きすぎるときは「細分化」する

目標が大きすぎる場合、その目標に圧倒されて何から手をつければいいか分からなくなるものです。目標を小さなステップに分けることで、それぞれの小目標が達成しやすくなります。これにより達成感を頻繁に感じることができる上、モチベーションの維持にもつながります。
 
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たとえば「海外の商談会に参加する」が最終的な目標だとしたら、そのために「上司に承認を得る」、そのために「企画書を作成する」、そのために「過去の資料をレポートにする」、そのために「資料集めをする」といった小目標を立てていきましょう。

定期的に振り返りと見直しをする

設定した目標に対して定期的に振り返りを行い、進捗状況を確認することが重要です。計画の見直しや調整を行うことで、目標達成の確率を高めることができます。
 
 

まとめ

「良い目標を立てること」は、自由度が高まる代わりに自律的な働き方が求められるようになった昨今で改めて必要なことです。明確で達成可能な目標を設定し、それに向けた具体的な行動を計画することが求められます。