【2025年版】将来性の高い仕事11選:AI時代に「人間ならではの需要が高まる」仕事とは

2025年の労働市場を見据え、AI時代に求められる仕事と人材について解説。テクノロジーの進化に伴う職業の変化、将来性の高い11の職種、そして個人と企業に求められるスキル開発の重要性を詳細に分析しています。

2025年現在、AIの進化は加速し、自然言語処理や機械学習の分野で大きな進歩が見られています。そのため「人間の仕事」をAIが代替する可能性すらあるでしょう。

たとえば世界経済フォーラムの「Future of Jobs Report 2025」によると、AIと情報処理技術により2030年までに1,100万の雇用が創出されるものの、900万の雇用が失われるとのこと。つまり、あと5年で失われる仕事というものが存在すると予想されています。
そのため、「将来性の高い仕事」というものを考える上では、「AIに代替されない」「人間しかできない」ということが重要になってくるでしょう。
 
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この記事では、AI時代に「人間ならではの需要が高まる」仕事について、その特徴と具体的な職種10個を紹介します。
 
 

AI時代の将来性の高い職業の特徴

AIの性能が飛躍的に進歩し、人間の仕事を代替することも予測される中で「なお将来性が高い、人間がやるべき仕事」とはどのような仕事なのでしょうか?

 
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端的に言えば市場規模が大きいないしはAIが仕事を代替したとしても、人間でなくてはできない工程が含まれている仕事は今後も人間の手が必要な仕事と言えます。
 
 

一定程度の市場規模がある

まず「一定程度の市場規模」の有無を確認してみましょう。なぜならば市場規模が大きい業界・業種は、AI技術を取り入れながらも、その規模の大きさゆえに人間の手を必要とする業務も多く残る可能性が高く、長きにわたって残っていく可能性も高いと言えます。
なお、ニュースメディアなどで華々しく取り上げられる新しい業種・職種は、他の業種と市場規模を数値で比較すると「極めて小さな業種でしかない」こともあります。
 
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市場規模が大きい職種・業界は、AIで自動化できる業務があっても、AI活用によって新たに人の手を必要とする仕事も増えてきます。市場規模が大きな業種には「医療」「建設」「不動産」などが挙げられ、その業種のすべての職種が「AI」に置き換わるのはまだまだ非現実的です。

無論、市場規模が小さくとも「この市場は伸びる」と確信できるならばその業種・職種に身を投じるのも良いでしょう。あくまで「一定程度の市場規模があり」「AIなどを活用したDX化の余地がある」もしくは「人間でなくては出来ない工程があり、人間ならではのバリューを発揮できる仕事」である場合は、将来性があると言えます。

またAIを積極的に活用する側に立ち、DX支援を様々な業種に行うのも魅力的な選択肢です。総じて「一定程度の市場規模があり」「AIなどを活用したDX化の余地がある」もしくは「人間でなくては出来ない工程があり、人間ならではのバリューを発揮できる仕事」である業種や職種は、将来性があると言えます。

 
 

AIに代替されづらい職種か否かも判断

AIに代替されづらい業務とは、個別への「人間的な対応」や臨機応変な対応が求められる仕事です。このような職種・業種は、完全にAIが代替することは難しく、今後も人による対応が必要でしょう。
 

繊細な作業やサポートが必要な仕事や、生活に密着している業種の中には「人間でなくてはできない」工程が含まれています。人間による泥臭い判断や、温かみがある意思決定が必要な職種は残ります。たとえば身体や精神に直接的にかかわる職種などが該当します。

 
 

【詳細】AIに代替されづらい「人間に求められる仕事」とは?

では、AIに代替されづらい「人間に求められる仕事」とは具体的にどのような仕事か、より具体的に見ていきましょう

総じてAI時代において、プログラミングやデータ分析などの専門的な技術力と、コミュニケーション力や共感力といった人間的なスキルを併せ持つことが重要になってきています。AIを使いこなす側に回るならば「技術力」が重要であり、人間的な共感力などを重視する立場に立つならば「人間ならではのコミュニケーション力」が重要視されます。2つの能力を合わせもつことができるならばより理想的です

 
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そこで注目されるのが「クリエイティビティが求められる仕事」や「身体や精神に直接的にかかわる仕事」などです。より具体的に見ていきましょう。

 

身体や精神に関する仕事

身体や精神に関する仕事とは、心や身体の悩みを聞いたり援助したりする仕事のことです。たとえばセラピストやカウンセラー、看護師などが該当します。相手の気持ちに寄り添ったり、個別の課題を見つけて一人ひとりにあった対応が求められ「空気を読む力」も重要視されます。きわめて繊細な業務かつ、相手の身体や精神に直接影響を与えるため「人間がやる仕事」としての重要度が高いです。
 
 

高いヒューマンスキル、コミュニケーションスキルが求められる仕事

ヒューマンスキルとは、人間関係を円滑にするためのスキルです。高いコミュニケーションスキルやリーダーシップで他社との関係を構築し、現場管理やスムーズに仕事を進める役割を担います。顧客対応や社内の人材育成にも必要とされており、高いヒューマンスキル、コミュニケーションスキルが求められる仕事はAIでは補えない分野です。
 
 

「人間でなくては出来ない」工程がある

たとえば、工場の製造工程は自動化できる業務が多くある一方で、管理や運用、意思決定を行うには必ず人間の手が必要です。人間でなくては出来ない工程には、細やかなサポートが求められます。
 
 

クリエイティビティが求められる仕事

ゼロから新しいものを生み出すクリエイティブな仕事は、AIよりも人間が得意としている分野です。AIで代替できるものもありますが、人の心を動かす創造性が求められる仕事にはまだ人の手が必要とされています。
 
 

将来性の高い仕事2選:高いヒューマンスキルが求められる仕事

ここからは「AIに代替されづらい」ないしは「AIの普及後も、十分に将来性が高い仕事」などの具体例を見ていきましょう。

まず高いヒューマンスキルが求められる仕事とは、以下のような職種です。
 
 

【1】士業(弁護士、公認会計士など)

弁護士は国家資格が必要となる専門性の高い職業で、たとえば裁判における被告の弁護などは独占的な業務です。複雑な判断や倫理的な決定を最も繊細的に行う、希少価値のある仕事として今後も需要は高いでしょう。

すでにAIを利用した法律相談ツールなども出始めていますが、これはあくまで相談レベルや、弁護士をはじめとする本職の士業の補助レベル。


このように士業には「有資格者の人間でなくてはできない独占的な業務」が多いです。たとえば同じく士業である公認会計士も国家資格が無くては業務自体ができません。AIの進化により、定型的で単純な手続き業務はAIに取って代わられる可能性がありますが、士業における複雑な判断や専門的な知識の活用は、依然として人間の手に委ねられています。
 
 

【2】コンサルタント(経営、ITなど)

コンサルタントとは、専門的な知識や知見を活かしてクライアントの課題を解決するための提案を行ったり、問題を解決する仕事です。代表的な分野にはITコンサルティングや経営コンサルティングが挙げられます。

コンサルタントの仕事のうち、将来的に「情報収集」「図版作成」「プレゼンテーション向けのスライド作成」などはAIが代替する可能性があるでしょう。一方で複雑な戦略立案や、顧客との信頼関係構築には人間の専門家が必要です。そもそもコンサルティングは意外と泥臭い仕事でもあり「現場の信頼」を勝ち取るまでにも時間がかかるものです。細かなケアや、複雑な判断などをAIが下すことは難しいでしょう。人間のコンサルタントにはより専門性の高いスキルが求められるようになるでしょう。
 
 

将来性の高い仕事2選:人間でなくては出来ない仕事

人間でなくては出来ない仕事には以下のようなものがあります。
 
 

【3】建築・リフォーム

近年は3Dプリンターを使った建築物が注目を集めています。いわゆる「ポップアップショップ」のような短期しか使用しない建造物などは3Dプリンターが代替していく可能性もあるでしょう。
建築・リフォーム系の仕事は、AIによる設計支援や3Dプリンティング技術の進化により効率化が進んでいます。

しかし、顧客の要望を細かく理解し、美的センスと技術を組み合わせて独創的な空間を創造する能力は、依然として人間の専門家に求められています。

多くの建造物は施工主の希望を正確にヒアリングし、人と人とで作り上げていくものでもあります。外装工事も内装工事も、やはり人間の手が必須です。

 
 

【4】食品関連

食品業界では、たとえばAI味覚センサーなどを用いて味覚分析を行う研究が進んでいます。

一方で原料の買い付け、確保などの工程には人の手が必要不可欠。たとえば仕入れであれば「人間が舌で確認し、美味しいと確信できるからこそ自信をもって提供できる」という面もあるでしょう。

食の安全性を確保したり、食べる人の好みや食材や調理といった細やかな気配りは、手仕事だからできることです。

 
 

将来性の高い仕事3選:クリエイティビティが必要な仕事

「人間ながらのクリエイティビティが必要な仕事」も引き続き、AIではなく人間の手が必要となるでしょう。そうした仕事には、以下のような職種があります。
 
 

【5】ITエンジニア

近年はITエンジニアというと「AI」に脚光が当たりがちです。今後さらにAI需要の増加も見込まれる中、AIに学習データを与えたり、AIを設計・作成するAIトレーナーという職業も需要が増えていくでしょう。しかしエンジニアの仕事は何も「AI」に関するものばかりではありません。

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」では「2025年の崖」問題が指摘されています。これはDX化の推進が進まなければ2025年以降、ITシステムの老朽化リスクが高まるというものですが、その中でも特に注目されているのがIT人材の不足です。
さらに経産省は2019年に発表した「IT人材需給に関する調査-調査報告書-」の中で今後IT需要が拡大する一方で労働人口が減少していくため、IT人口の需要と供給の差、つまりIT人材不足が最大79万人に拡大する可能性があると指摘しています。
このようにエンジニアの人材不足が指摘される背景には、エンジニアの仕事に「設計」が含まれるのが大きな理由です。非エンジニアの顧客とやり取りしながら仕様を取りまとめ、それをプログラマーのチームに伝達し、システムを仕上げていく工程は人間的です。そのため技術理解に加えてコミュニケーション能力が重視されます。
 
 

【6】デジタルマーケティング関連

デジタルマーケティングとは、SNSや検索エンジン、メール、動画配信サービスなどネットを通じた商品・サービスのマーケティング活動のこと。

デジタルマーケティングでは、AIによるデータ分析や自動化が進んでいますが、ブランドストーリーの構築や感情に訴えかけるコンテンツの作成には人間の創造性が不可欠です。2025年以降、AIツールを駆使しながらも、人間ならではの洞察力で効果的なマーケティング戦略の立案が求められるでしょう。企業のマーケティング予算がマスからソーシャルに移行する流れが続く限り、今後もデジタルマーケティング関連は需要が高い仕事と言えます。

 
 

【7】インフルエンサー

YouTuberやTikTokerに代表される「インフルエンサー」は、SNSを中心に活動し世間に大きな影響を与えています。AIを使って生み出された架空の「AIインフルエンサー」も登場していますが、インフルエンサーの高い影響力の裏にはその「人間的な魅力」があることも否めません。

オリジナル作品やプロデュースにはクリエイティブな発想が求められます。AIによる自動的なレコメンドなどが生活の中で定着すればするほど、一種の逆転現象としてインフルエンサーの肉声によるレコメンドや「人間らしいコメント」が映える時代が来る可能性もあるでしょう。

 
 

将来性の高い仕事4選:身体や精神に関する仕事

身体や精神に関する仕事は、具体的に以下のような職業です。
 
 

【8】医療関連(医師、看護師など)

医療分野の研究ではAIを用いた画像診断・解析も行われています。一方、対面での処置や患者のケアは人でなければできない仕事です。医師も看護師も国家資格が必要なこともあり、AIロボットが現場に導入されるとしてもあくまで補助的な役割に留まる可能性があるでしょう。
 
 

【9】介護士

高齢化が進む中、AIやロボット技術による介護支援が進んでいますが、人間的な触れ合いや個別のケアニーズへの対応には人間の介護士が必要不可欠です。少子高齢化で労働人口は減るため、介護士は今後もなくならない仕事と言えるでしょう。
 
 

【10】保育・教育関連の仕事

人のケアやサポートをするという点では、子どものお世話をする保育士や学童職員といった保育関連の仕事も常に需要があります。AIが代替できない仕事として、今後なくなることはないでしょう。
 
 

【11】心理カウンセラー

心理カウンセラーの人間の感情や心の機微を深く理解し、共感力を持って寄り添うという本質的な役割は、AIには代替が困難。現代社会におけるストレスや不安の増加、メンタルヘルスへの関心の高まりに加え、テクノロジーの急速な発展がもたらす新たな心理的課題への対応も求められます。
また、オンラインカウンセリングなどのデジタルツールを活用しながら、従来の対面カウンセリングの質を維持・向上させる能力も重要になってきています。AIを補助ツールとして活用しつつ、人間にしかできない深い心理的支援を提供する専門家として、その重要性は今後さらに増していくでしょう。
 
 

AIを活用したDX化が進む中、働き方について考えるべきこと

AIを活用したDX化が進む中、働き方も変革のときを向かえており、個人でも以下の点について考えておく必要があります。
 
 

【新卒の場合】意欲を持てる仕事かどうか

ここまで「AIによってなくなる仕事」や「AI時代でも将来性の高い職種」を紹介してきましたが、AIに置き換わる仕事でも「人間の役割が完全になくなるわけではない」のも事実です。

どの分野で新卒として働き始めるとしても、人間だからこそ発揮できるバリューを検討し積極的に行動することは大切です。逆に言えば「ルーティンワークを毎日こなす」発想で仕事をすれば、それはAIに置き換わる可能性があります。
だからこそ意欲的に働けそうな職種・業種を見極めましょう。
 
 

【中途・転職の場合】リスキリング

中途・転職の場合は、新しいビジネスモデルや変革に対応できるように新しいスキルや知識を学ぶこと(リスキリング)に積極的に取り組む姿勢が大切です。事務作業や簡易的な仕事がAIで自動化される分、人でしかできない仕事にどこまで対応できるようになるかがポイントです。
また、継続的な学習がより重要になっており、オンラインプラットフォームやAIを活用した個別化された学習プログラムが普及しています。特に、AIと人間の協働スキル、データ分析能力、クリエイティブ思考力などが注目されています。
 
ルーティンワークやマニュアル化できる業務は自動化され、将来的にAIによってなくなる可能性があります。しかし、2025年の現状では、完全に消滅した職種はなく、多くの仕事がAIとの協働によって変わってきています。しかし、将来的には簡単なデータ入力や事務作業はAIによってなくなっていくでしょう。
 
 

まとめ

AIの導入や普及は2025年以降、加速度的に進むでしょう。一方でAIが普及しても「人間が担うべき役割」もまた変わらず存在し、人間ならではの仕事の需要もまた高まってきています。本記事をぜひ2025年以降、ますますAIが広がる時代のキャリアパスの参考に役立ててください。