アップル純正「フリーボード」の使い方と他ユーザーに共有して共同作業する方法

アップルのオンラインホワイトボードアプリ「フリーボード」。本記事ではフリーボードの機能や使い方、フリーボードを共有してほかのユーザーに参加を依頼する方法や共同作業の方法を、実際のフリーボードアプリの画像を使って解説します。

アップルの「フリーボード」とは、複数人が共有できる領域で、写真、描画、リンク、ファイルなどを自由に配置し作業できるオンラインホワイトボードアプリです。アップル社が提供するデバイスであるiPhoneやiPad、Macで利用できます。
今回はiPhoneでフリーボードを使う方法や、フリーボードを他のユーザーと共有する方法を解説します。
 
 

【準備】アップル純正「フリーボード」の使い方

アップルのフリーボードをiPhoneで利用するための事前準備について解説します。
 
 

iOS16.2以上にアップデート

フリーボードは iOS16.2から追加された標準アプリです。iPhoneからAppleのフリーボードを利用するには、まずiOS 16.2にアップデートする必要があります。iOSをアップデートする手順は以下の通りです。
 
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【1】「設定」アプリを開き、①「一般」をタップします。【2】②「ソフトウェアアップデート」をタップします。【3】お使いのiOSが16.2より以前のバージョンである場合、③「ダウンロードしてインストール」をタップし、表示に従いパスコードを入力→利用規約に同意し、ダウンロードが済んだら「今すぐインストール」をタップしiOSのアップデートを行います。これで「フリーボード」アプリを利用できるようになりました。

フリーボードを作成する

iOS16.2以上にアップデートすると、自動的に「フリーボード」アプリもインストールされます。
 
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【1】①「フリーボード」アプリのアイコンをタップして起動します。【2】フリーボードが自動的に作成され、すぐに作業に入ることができます。

【各機能解説】フリーボードの使い方

フリーボードの主な機能について解説します。
 
 

ペン機能

フリーボードは直感的に書き込むことができるペン機能を備えています。指でも書き込むことができますが、Apple Pencilを使用すると本物のペンのような描画が可能です。
 
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【1】①ペンマークをタップします。【2】②使いたいペンの種類をタップすることで、様々な筆跡のペンを選択できます。【3】利用しているペンをもう1度タップすると、ペンの太さや透過度を変えることができます。

付箋機能

フリーボードでは実際のホワイトボードに付箋を貼り付けるように、付箋を挿入して特定の単語などを目立たせることができます。
 
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【1】①付箋マークをタップします。【2】②貼り付けられた付箋をタップすると、付箋の色やテキストの大きさを変更することができます。【3】③付箋をダブルタップすると、キーボードが立ち上がりテキストを挿入できます。

図形機能

フリーボードには様々な形の図形が用意されており、それを挿入できます。
 
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【1】①図形マークをタップします。【2】図形は幾何学や記号だけでなく、動物や食べ物など様々な物が用意されています。②挿入したい図形を見つけたらタップします。【3】図形が挿入されました。図形は拡大/縮小の他、③タップして色の変更やテキストの挿入を行えます。

テキスト機能

キーボードや音声入力によりテキストを入力することも、もちろん可能です。
 
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【1】①テキストマークをタップします。【2】②挿入されたテキストボックスをダブルタップして、テキストを入力できます。【3】③「Aa」をタップすると、文字のサイズ、色、フォントを変更できます。④「BIU」をタップすると、テキストのボールド(太字)、イタリック、アンダーライン、取り消し線を選択できます。

画像挿入は可能?

フリーボードは画像やリンク、ファイルの挿入が可能です。
 
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【1】①画像マークをタップします。【2】②挿入できるものの一覧が表示されます。今回は写真を挿入してみますので、「写真またはビデオ」をタップし、iPhoneに保存された写真から挿入したい写真を選びます。【3】③フリーボードに写真が挿入されました。

フリーボードを他ユーザーに共有して共同作業する方法

フリーボードは個人のアイディア出しやマインドマップなどひとりでも利用できますが、他のユーザーとオンライン上で共有できるのが大きな強み。友人との旅行の計画や、仕事でのイメージの共有などに活用できます。フリーボードを他のユーザーに共有して、共同作業する方法について解説します。
 
 

共同制作者を招待しよう

まず、共同制作者を招待する前に、共有するフリーボードのアクセス権を設定しておきましょう。
 
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【1】①共有ボタンをタップします。【2】②アクセス権が表示されます。デフォルトでは「参加依頼された人のみが編集できます」に設定されています。ここをタップします。【3】「参加対象」「権限」「ほかの人による参加依頼を許可」を設定できます。希望のアクセス権に設定しましょう。参加依頼した人にも編集してもらいたい場合は「権限」を「変更可能」に設定しておかないと、作業できないので注意してください。

次に共同制作者を招待しましょう。
参加を依頼する方法は、メッセージやメールの他、リンクをコピーしてSNSのDMなどに貼り付けて行うこともできます。
 
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【1】①共有ボタンをタップすると、様々な共有方法が表示されます。メッセージで共有したい場合は、②「メッセージ」をタップします。【2】すると、メッセージ上に共有したいフリーボードのリンクが添付されます。宛先から共有したい人の連絡先を検索し、送信しましょう。

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【3】メールで共有したい場合は。③「メール」をタップします。【4】すると、メール上に共有したいフリーボードのリンクが添付されるので、参加を依頼したい人へ送信しましょう。【5】なお、LINEやX(旧Twitter)、Instagramなどのアイコンも共有方法として表示されていますが、「メッセージ」と「メール」以外のアイコンをタップしても「リンクを作成」画面になり、iPhoneの連絡先を使用してフリーボードのリンクを送信することになります。LINEや各SNSのDMなどを利用してリンクを送信したい場合は、「リンクをコピー」を利用しましょう。その際はアクセス権限を「リンクを知っている人はだれでも」に設定しておかないと、参加を依頼した人がフリーボードにアクセスできないので注意しましょう。

フリーボード内の共有ボタン以外にも、フリーボード一覧ページから共有することも可能です。
 
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【1】フリーボード一覧ページから①共有したいフリーボードを長押しします。【2】②「共有ボード」を管理をタップします。【3】③「さらにほかの人と共有」をタップすると、共有方法が表示され、参加の依頼を送信することができます。

共同制作を開始しよう

参加の依頼を受けた人は、送られてきたフリーボードのリンクをタップすれば共同制作を開始できます。共同制作に参加する人も、iPhoneの iOSを16.2以上にアップデートし、Apple IDでサインインしていることが必要です。
なお、フリーボードはオーナーのiCloudアカウントに保存されます。参加者のiCloudストレージは、共有されたフリーボードの影響を受けません。
 
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メールやメッセージなどで送られてきたフリーボードのリンクをiPhoneからタップすれば、フリーボードアプリが立ち上がり、すぐに共同制作を開始できます。

フリーボードでは他の参加者が行っている作業をリアルタイムで見ることができます。
 
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【1】他の共同制作者が共有したフリーボードを起動すると①「〇〇さんが参加しました。」と表示され、②参加者のアイコンに自分以外にフリーボードで作業している人数が表示されます。②をタップします。【2】現在フリーボードで作業している人の名前が表示されます。名前の横の③三点ボタンをタップすると、その人が作業している位置へ飛ぶことができます。【3】リアルタイムで作業している人は④名前と作業中の内容がカーソルによって表示されます。今作業している内容については、他の人は手を加えることができませんが、作業完了後は他の人がした作業も編集することができます。

まとめ

今回はiPhoneの iOS16.2から追加されたアップルの標準アプリ「フリーボード」の基本的な使い方と、共有して共同作業する方法について解説しました。
今までもiPhoneのメモアプリは他のAppleアカウントと共有できましたが、メモ機能は縦スクロールしか対応しておらず、画像なども自由に配置できませんでした。フリーボードを利用すれば、フレキシブルで創造的な情報共有が可能になります。アイディア出しやブレインストーミングなどに利用してみることをおすすめします。