データ入力・タイピングとは、勤務先/クライアントから提供された情報をパソコンで入力する仕事です。顧客情報や売上データ、議事録、プレゼン原稿などをExcelやWordといった指定のツールを使って入力します。
データ入力・タイピングで入力するのは、主に画像やPDF資料、音声など「文字としてデータ化されていない情報」です。なかには「インターネット検索によって情報を調査し、入力するもの」や「展示会などリアルイベントで収集した情報を入力するもの」もあります。
例えば、「展示会で収集した名刺」のデータ入力を依頼された場合、名刺に記載されている社名・氏名・部署名/役職・住所/電話番号・メールアドレス・ビジネスSNSのURLなどを入力します。展示会応対時の担当者によるメモ書きなどがあれば、あわせて対応が必要な場合も。
名刺1枚の入力に3分かかったとすると、100枚の名刺を処理するには300分(=6時間)かかることとなります。ミスなくすべてのデータを入力することはほぼ不可能であるため、見直しや修正を含めればさらに長い時間が必要です。住所や氏名などの見慣れない漢字を調べたり、記号の半角/全角や小文字/大文字を揃えたりといった丁寧な作業が求められます。データ入力と聞けば簡単なイメージを持つかもしれませんが、指示に沿って作業を進めるのは意外と大変です。
一方、データ入力やタイピングが「パソコンさえあれば出来る仕事」であることは事実です今回は在宅ワークの「データ入力・タイピング」の仕事について、おすすめな理由や稼げる金額をご紹介します。
在宅ワークとして「データ入力・タイピング」がおすすめな理由
「データ入力・タイピング」がおすすめな理由は「パソコンさえあれば出来る仕事」であり、特別なスキルが無くともある程度安定的な収入を得やすいことです。在宅ワークの仕事として、スキマ時間で副収入を得たい主婦層などから安定的な人気があります。
在宅ワークでデータ入力/タイピングを行うメリット・デメリット
メリットとしては「初心者でも始めやすい」「好きなときに好きな場所で働ける」「スキルが上がれば収入も伸びる」といった点が挙げられます。
一方、「求められるタイピングスキルの高さに対して、報酬単価が低め」「単純作業で飽きやすい」といった点はデメリットです。いろいろな案件にチャレンジするなど、続けるための工夫が必要になります。
在宅ワークの「データ入力・タイピング」では具体的に何するの?
ここからはより具体的に、在宅ワークでの「データ入力・タイピング」の仕事内容を解説します。
データ入力・タイピングの仕事では、企業内部にある情報のほか、アンケートで外部から得た情報、議事録の音声データなどをパソコンで入力します。よくある例としては、会議の文字起こし(Word)や、名刺にもとづく顧客情報の入力(Excel)などが挙げられます。
データ入力・タイピングにはどの程度タイピングスキルが必要? | 1分間に100文字以上
大手企業や官公庁によるデータ入力・タイピングの求人案件では、1分間に100文字程度のタイピングスキル(※データ入力1年程度の実務経験に相当)が求められています。WordやExcelに加え、一太郎も操作できればベターです。ただし、Excelにただ入力するだけでなく、関数の操作が求められる場合もあります。
毎日パソコン入力コンクールの定めるタイピング速度の目標値は、1分間に日本語80文字を正確に入力できるレベルです。
大手企業・官公庁の求人案件で求められる1分間100文字は、タイピングスキルとして高いレベルであることが分かります。
上記画像の文章(本文のみ)でちょうど100文字です。かな漢字交じり文を1分間で何文字入力できるか試してみましょう。
在宅ワークのデータ入力/タイピングではいくら稼げる?報酬相場
データ入力・タイピングの報酬相場は、1文字単位0.1円~1円程度です。ただし、1文字1円の案件はデータ入力としては作業の難易度が高く、多くの場合完了までにかなりの手間がかかります。また、1分間に100文字入力できる方でも、1分間フルにタイピングするわけではありません。音源を聞き直したり、入力規則を揃えたりといった文字入力以外の作業も必要だからです。
1分間に100文字入力できる場合、1時間で6000文字の入力が可能です。1日1時間=月30時間、文字単価0.2円で仕事をした場合、月の収入は36000円。総じて3万円~5万円前後の報酬を狙うのが、最初の目標になるでしょう。
入力以外に「調べる」業務が発生する場合は要注意
データ入力・タイピング案件では、渡された資料に記載のない情報の入力を求められる場合も。例えば、自治体や会社、駅、公共施設などについて、インターネット検索を使って調べるデータ収集業務です。電話番号や住所、営業時間、休日、企業/施設の概要など、主に基本情報を調べる業務となります。しかし、場合によってはインターネット検索ですぐに情報が出てこない場合も。
入力以外に「調べる」業務が発生する場合は、調査にかかる時間も含めて報酬が妥当か見極める必要があります。1つの情報を調べるのにどれくらい時間がかかるか想定したうえで、案件に応募するか決めましょう。
在宅ワークでデータ入力・タイピングをするために必要なものと準備
データ入力・タイピングの仕事をするには、前提としてタイピングスキル(1分間に100文字、最低でも80文字~)が必要です。タイピングスキルに自信が無い場合は、下準備としてタイピングを練習してから案件に応募しましょう。
データ入力・タイピングの在宅ワークをするには、タイピングスキルのほかに作業机・ネット環境(Wi-Fi)・パソコンが必要です。 タイピングした内容に間違いがないか添削・校閲する場合には、プリンターがあるとベターです。データ入力・タイピングでは、意外なミスを犯してしまうことも。印刷して読み直すことで、入力ミスや誤変換に気付きやすくなります。
データ入力・タイピングの在宅ワークの始め方
ここでは、在宅ワークとしてデータ入力・タイピングを始める方法についてご紹介します。
クラウドソーシングの場合 | すぐ稼ぎたい方におすすめ
1つ目は、クラウドソーシングを利用して案件に応募する方法です。クラウドソーシングとは、企業や個人事業主が不特定多数の人に業務を依頼するためのプラットフォームです。低単価から高単価までさまざまな案件があるため、仕事を見つけやすいというメリットがあります。
クラウドワークスと
ランサーズは、ともに日本を代表するクラウドソーシングサービスとして多くの方に利用されています。
データ入力・タイピング案件も豊富に扱われており、初心者でも仕事を見つけやすいです。会員登録後、プロフィールを入力したらすぐに案件を探せます。
企業の案件に直接申し込む場合 | 安定して稼ぎたい方におすすめ
2つ目は、企業案件に直接申し込む方法です。クラウドソーシングサイトを利用しない企業は、自社サイトに直接募集ページを設けていたり、求人サイトに募集広告を掲載したりしています。「データ入力」などと検索すれば、募集されている案件が見つかるはずです。
テープ起こしなど、代表的なデータ入力/タイピング系の企業としては
早稲田速記株式会社)【/リンク:公式URL】早稲田速記株式会社と
コエラボ(株式会社IPパートナーズ)が挙げられます。
どちらも音声データの文字起こしを得意とする企業で、スタッフとして採用されれば安定してデータ入力・タイピング業務の仕事を請けられるはずです。
まとめ | スキマ時間で稼ぎたい人にはデータ入力/タイピングがおすすめ
在宅ワークとして人気のデータ入力・タイピングについて、おすすめな理由や稼げる金額をご紹介しました。「特別なスキルはないけど自宅で稼ぎたい」「コツコツ自分のペースで作業するのが得意」といった方にはおすすめの仕事です。興味が湧いた方は、ぜひクラウドソーシングなどを利用してデータ入力・タイピングの仕事を始めてみましょう!
また、雇用形態や一つの会社に属するという形式にとらわれない、「パラレルキャリア」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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雇用形態や一つの会社に属するという形式にとらわれない、パラレルキャリアに注目が集まっています。キャリアアップができたり、さまざまな経験ができたりと、パラレルキャリアのメリットはたくさん。しかし、始め方や本業との両立など、気になることも多いでしょう。そこで今回は、パラレルキャリアの目的や始め方、注意点などを紹介します。