【企業向け】ライブ配信(ウェビナー)の基礎知識と必要な機材、機材構成例の一覧

近年、企業がライブ配信でウェビナーなどを行う機会が増えています。本記事では企業がライブ配信を行う際の基礎知識や必要な機材について解説すると共に、登壇者数別に必要な機材の構成例をご紹介します。

ライブ配信(ウェビナー)とは、インターネットを通じてリアルタイムで動画や音声を配信すること。企業が顧客やパートナーとコミュニケーションを取るための有効な手段です。しかし、ライブ配信を成功させるには、基礎知識と必要な機材が欠かせません。

この記事では、ライブ配信の基礎知識と必要な機材について解説します。
 
 

企業向けライブ配信・ウェビナーの基礎知識

企業が行うライブ配信の代表的な内容として、オンラインで行うセミナー「ウェビナー」が挙げられます。
 
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ウェビナーとはZoomなどで開催される「セミナー」のこと。通常のビデオ会議(MTG)は双方向性のある会話が行われるのに対して、ウェビナーは主に語り手は1人。一方向性のやり取りとなるのが特徴です。

セミナーや講演会、発表会のためにリアルの会場を抑えなくても、オフィスから広く配信できるため、費用を抑えることができ、また多くの人に配信が可能といった特長があります。
 
 

そもそも「企業によるライブ配信」とは?何を配信すべき?

企業によるライブ配信とは、インターネットを通じてリアルタイムに動画や音声を配信することです。企業はライブ配信を利用して、セミナー、講演会、展示会、商品やサービスの紹介、社内研修、社内イベント、採用説明会などを行うことができます。
 
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「人が集まる」「情報を伝える」「頻繁に開催されるものではない」といった条件に該当するイベントと、ライブ配信の相性は非常に良いものとなっています。

ライブ配信やウェビナーに必要な機材の種類と役割

詳細は後述しますが、ライブ配信やウェビナーに必要な機材として主に以下の5つのものが挙げられます。

・配信用PC/スマホとエンコーダ―ソフト
・カメラと三脚
・マイクとオーディオインターフェース、ミキサー
・キャプチャーボードとスイッチャー
・照明類

このほか、広い会場や多数の人が行き来する場所で配信を行うなど、環境によってはピンマイクが必須となります。逆に静かな環境でのウェビナーで、登壇者が一人のみの規模が小さなものであれば、カメラの代わりにiPhoneなどスマホの利用で足りる場合もあります。
 
 

ライブ配信におすすめのプラットフォームやサービス

幅広い層から支持を集めるプラットフォームは、YouTubeのライブ配信サービス「YouTube Live」でしょう。一方で、よりクローズドに開催したい企業のウェビナーやライブ配信であれば、「Zoom」と「Peatix」の組み合わせての配信が多く行われています。
 

「Zoom」は、アメリカのZoom社が提供する高画質・高音質なビデオ会議サービスです。有料で最大1000名まで参加可能なオンラインミーティングができ、画面共有機能やホワイトボードの共有機能があるため、大規模なウェビナー開催でも対応可能です。

引用元: Zoom公式サイト

「Peatix」は、アメリカ発のイベントやコミュニティの管理を行うウェブサービスおよびスマートフォンアプリです。日本でのサービス展開はPeatix Japan株式会社が推進しています。ウェビナーの開催に適したサービスで、有志のイベントから大型フェスまで、様々なシーンで活用可能。無料チケットの場合は利用料金はかかりませんが、有料チケットの場合、販売実績の4.9%+売れたチケット1枚につき99円がかかります。

引用元: Peatix公式サイト

企業のよるライブ配信やウェビナーに必要な機材リスト

企業によるライブ配信やウェビナーに必要な機材についての詳細を解説します。
 
 

配信用PC/スマホとエンコーダ―ソフト

ライブ配信の必須アイテムは、スマホまたは配信用PCです。
 

ライブ配信が初めてで小規模な配信であれば、「iPhone」を使うのが簡単です。簡易的なYouTube Liveなどであれば、スマホ1台で実施が可能です。

引用元: Apple公式サイト

配信に関する細かな設定が必要な場合は、配信用のPCとエンコーダ―ソフトが必要です。エンコーダ―ソフトは無料で利用できるOBS Studioがよく利用されています。 OBS Studioを使うと、画面やウェブカメラ、マイクなどの映像や音声をキャプチャして、配信や保存ができます。

引用元: OBS Studio公式サイト

カメラと三脚

小規模な配信であれば、配信用PCとカメラを兼ねてiPhoneなどスマートフォンで配信可能です。より高品質な配信を目指すなら、配信用PCとカメラを用意しましょう。
 

カメラは、ライブ配信する場所や目的、予算に合わせて選びましょう。10万円前後で室内からの配信におすすめのカメラのひとつが、SONYのVlog撮影に特化したデジタルカメラ「VLOGCAM ZV-1」です。バリアングル液晶モニターやウインドスクリーン、シューティンググリップなどの機能が付属しており、初心者でも動画の撮影がしやすく、ライブ配信にも使いやすいカメラです。

引用元: SONY公式サイト

ライブ配信に利用できるカメラには、用途別に様々な種類があります。

・デジタルカメラ
レンズを通じて受光し、デジタルデータに変換して記憶媒体に記録するカメラ。美しく映像を撮ることが可能。

・ビデオカメラ
映像と音声を同時に記録する、動画撮影に特化したカメラ。本格的な動画配信を行いたい場合におすすめ。

・Webカメラ
パソコンなどに接続して、撮影した映像をリアルタイムに転送・処理することができるビデオカメラ。手軽に使えるので初心者におすすめ。

・書画カメラ
資料など主に平面の被写体をビデオカメラで撮影して映像信号に変換するカメラ。手元の様子を簡単に映せるWebカメラとして、ウェビナーやプレゼンで利用される。
 
 

マイクとオーディオインターフェース、ミキサー

PC内蔵のカメラやマイクで配信を行うときには必要ありませんが、周辺環境によってはピンマイクを用意しましょう。加えて、マイクの音などを処理するオーディオインターフェースやミキサーも必要です。
オーディオインターフェースは、ミキサーやマイクで集めた音やスピーカーから出た音をまとめてPCに接続するために使用する機材で、音のボリュームの調整や音声をミックスすることができます。
 
 

キャプチャーボードとスイッチャー

キャプチャーボードとは、カメラで撮った映像をパソコンに取り込むために必要な機器です。現在は直接映像をPCへ送ることができるカメラも多くありますが、使用するカメラによっては必要になります。
スイッチャーとは、接続した複数台のカメラからの映像を切り替える機器です。ライブ配信に必要な機能を集約したハードウェアタイプと、パソコンやスマホで操作できるソフトウェアタイプがあります。カメラの切り替えを行いたい場合は用意しましょう。
 
 

照明類

ライブ配信の際、配信場所によっては登壇者の顔が暗く写り、映像が見づらくなることがあります。必要に応じてLEDライトやリングライトを用意しましょう。
 
 

企業によるライブ配信の機材構成例と注意点

企業がライブ配信をする際の機材構成例と注意点について解説します。
 
 

1名で開催する簡易的なウェビナー

1名で開催する簡易的なウェビナーをライブ配信する場合、用意する機材の構成例は以下の表のとおりです。
 
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マイクやカメラはPC内蔵のものでも配信は可能ですが、高音質・高画像の配信を行いたい場合はマイクやカメラを用意しましょう。登壇者が1人であれば、照射範囲の狭いリングライト1台あれば十分です。PCは1台で足りますが、フリーズなどPCの不具合に備えて、予備を1台用意しておいた方が安心です。

なお、上の表では配信用PCとWebカメラを利用した配信を想定していますが、小規模な配信や予算を掛けずに配信したい場合は、iPhoneなどスマホを使う方法もあります。
特に新型のiPhone 14 Proのメインカメラは4800万画素と高い画素数を誇り、配信に十分耐えうる画質があります。また、ピンマイクなどiPhoneに対応した機材も手に入りやすいため、簡単に環境を整えられるのも魅力です。
 
 

事前録画型のウェビナー

リアルタイム配信の場合、登壇者のPCがフリーズしてしまうといったリスクはつきものです。そういったリスクを回避するため、メインの講演は事前録画し、当日はまず録画を配信し、録画配信に続けて生配信で質疑応答を受け付けるといったスタイルのウェビナーも登場しています。
この場合、「生配信での質疑応答」に必要な機材の構成は「簡易的なウェビナー」と変わりません。ただし、事前録画と生配信をリアルタイムで切り替えるスイッチャーが必要となります。また事前録画の素材は、ある程度リッチな映像素材を事前に準備した方が良いでしょう。
 
 

2人が同じ会場で登壇するオンラインイベント

2人が同じ会場で登壇するオンラインイベントをライブ配信する場合、用意する機材の構成例は以下の表のとおりです。
 
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登壇者2人が同一の場所から配信する場合は、配信用PCは1台のみで問題ありません。マイクは登壇者の人数分用意し、2つの音を調節するためにXLR接続コンデンサーマイクをミキサーで通してから配信しましょう。カメラも最低限全体で1台必要ですが、できれば登壇者にフォーカスできるよう人数分プラス全体用の1台あったほうがライブ感ある映像を撮影できます。三脚もカメラの台数分必要になります。カメラが複数あるときは、映像を切り替えるためのスイッチャーを用意しましょう。

まとめ

今回は企業がライブ配信を行う際の、基礎知識と必要な機材について解説しました。
ライブ配信でウェビナーなどを行う場合は、配信の目的と登壇者数を明確にし、目的に合った配信ツールや機材を選んで用意するよう心がけましょう。