一人でできる仕事10選!黙々と在宅でできる仕事の例から一人で仕事をする際の注意点まで

「自分のペースで働きたい」「人と関わらず集中したい」「会社通勤の時間を減らしたい」といった人にとって、一人でできる仕事は魅力的。この記事では一人でできる仕事10選をご紹介します。

アフターコロナになり、これまでテレワークしてきた人も出社に戻るパターンが増えてきています。出社回帰であらためてオフィスワークの良さを実感した人がいる一方、「在宅で仕事を続けたかった」という人もいるでしょう。

そこでこの記事では、「一人でできる仕事」10選をご紹介。在宅ワークをしたい方はぜひ参考にしてください。
 
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【一人でできる仕事】プログラマー:在宅向け

プログラマーの仕事は、SE(エンジニア)が手掛けた設計書に基づいてプログラムを組むことです。
 
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プログラマーはSEが設計した仕様書に対し、具体的なコーディングを行って実装を担当します。

コーディングスキルがあれば在宅でも働きやすい仕事の1つで、実際、クラウドソーシングサービスやスキルシェアサービスでもコーディングの案件が多数存在しています。
 
 

向いている人

プログラマーは細かなバグ修正やコーディングなど各種作業で忍耐力が求められます。特に深刻なバグなどは即時対応が必要なケースも多いため、高い集中力と業務スピードも必要です。技術の進化が早いため、常に新しい知識を学ぶ意欲も必要です。
またコミュニケーション能力も重要で、遠隔地のクライアントやチームメンバーと効果的にやり取りすることが求められます。
 
 

年収の目安

プログラマーの年収は、そのスキルや経験、扱うプロジェクトの種類によって大きく異なりますが、目安は年収420万円~。スキルが高いプログラマーや、レアな言語や技術を扱う場合、さらに高い年収を得ることが可能です。
 
 

関連するスキル・資格

プログラマーには、プログラミング言語(Java、Python、C++など)の知識に加え、ソフトウェア開発の基本的な知識やデータベースの扱い方も重要です。
関連する資格としては「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などの国家資格が役立ちます。
 
 

【一人でできる仕事】Webデザイナー:在宅向け

WebデザイナーはWebサイトのビジュアルデザイン、UIを担当する仕事です。
 
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骨子をディレクターから受け取り、ウェブサイトのビジュアルデザインやユーザーインターフェースの設計を行います。

向いている人

この仕事に向いているのは、クリエイティブを楽しめる人、最新のデザインツールやトレンドに感度が高い人です。また、厳しい締め切りやクライアントの要求に対応できる柔軟性と、独立して作業を進める自己管理能力が必要とされます。
 
 

年収の目安

Webデザイナーの年収の目安は430万円~。フリーランスの場合、プロジェクトごとに報酬が異なり、収入の幅が広がります。
 
 

関連するスキル・資格

PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使いこなすスキルが必要です。また近年、WebデザイナーはUIをコーディングから一気通貫で手掛けることも増えています。この場合、HTMLやCSS、JavaScriptのコーディング技術が必要です。「ウェブデザイン技能検定」「Webデザイナー検定」などWebサイト制作や運用の知識、コーディングスキルを証明できる資格があります。
 
 

【一人でできる仕事】データ入力:在宅向け

データ入力は、その名の通り「データを入力する」仕事です。手書きのデータやアンケートの回答などをデジタル形式で入力・管理するのが代表的な仕事内容です。
 
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依頼主から渡された情報をPCに入力して納品します。データの種類は多岐にわたり、名簿や名刺、売上伝票、アンケート、音声データの書き起こしなどさまざまです。

向いている人

この仕事に向いている人は、入力ミスが起こらないように細かいところまで注意を払うことができる人。繰り返し作業も多く、長時間集中して作業ができる人が適しています。効率的に作業を進められるスキルも求められます。
 
 

年収の目安

データ入力の年収は作業量によって大きく異なりますが、350万円~。フルタイムで安定して作業を受注できる場合や、特定の高度な専門知識を必要とするデータ入力作業を扱うことができれば、年収がそれ以上になることもあります。
 
 

関連する資格・スキル

データ入力の仕事には、基本的なPCスキルとタッチタイピングが必要です。「日本語ワープロ検定」などの資格でスキルを証明する方法もあります。
 
 

【一人でできる仕事】オンライン秘書:在宅向け

オンライン秘書は、アポイントメントのスケジュール調整や資料作成など、オンラインで企業のCEOや役員といったポジションの方の手助けをする仕事です。
 
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インターネットを通じて遠隔地から事務サポートやスケジュール管理などの秘書業務を行います。

 
 

向いている人

この仕事に適しているのは、組織力が高く、細かなディテールに気を配ることができる人です。また、高いコミュニケーション能力を持ち、様々な問題に迅速かつ柔軟に対応できる能力も求められます。
 
 

年収の目安

在宅のオンライン秘書の年収の目安は394万円~。こちらもどの程度時間を割けるかによって収入は大きく変わってくるでしょう。
 
 

関連する資格・スキル

業務するにあたって必須となる資格は特にありませんが、ビジネスマナーの知識を証明する「秘書検定」や、PC能力を証明する「日商PC検定」などがあります。
実際には実務経験がなくても未経験から活躍している人は多くいます。最低限、基本的なPC操作やテキストコミュニケーションができるといいでしょう。
 
 

【一人でできる仕事】ライター:趣味・特技が活かせる

ライターは、記事やコンテンツの執筆・編集を行う職業です。
 
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依頼主から案件や企画書を受けてその通りに執筆します。掲載媒体のほとんどがウェブ。ニュースサイトや企業のオウンドメディア記事で、構成から考案する場合もあります。

向いている人

ライターに向いている人は、質の高い記事を書くためのリサーチや提出物のフィードバックへの対応ができる人。幅広いトピックに興味を持ち、独自のリサーチを行う好奇心も必要とされます。自己管理能力が高く、期限内に質の高い作品を提供できる組織力も重要です。
 
 

関連するスキル・資格

ライターになるには特に資格は必要ありません。ただし、正しい日本語力やコミュニケーションスキル、SEO(検索エンジン最適化)の知識などが必要。自分の能力を証明したい場合は「WEBライティング技能検定」などの資格がおすすめです。
 
 

【一人でできる仕事】翻訳:趣味・特技が活かせる

翻訳は、外国語の書類などを日本語に、または日本語から外国語に直す仕事です。
 
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翻訳は大きく分けて実務翻訳、出版翻訳、映像翻訳、Webサイト翻訳の4つがあり、依頼主から原稿を受け取って作業します。語学力が必要なだけでなく、多種多様なジャンルの原稿があるため、好きな事が翻訳の仕事に役立つ場合もあります。

特に実務翻訳のニーズは大きく、特許翻訳や医薬翻訳の業務では報酬の額面も大きく上昇します。一方で特許などに関する専門知識も求められます。
 
 

向いている人

翻訳には外国語の微妙なニュアンスの理解と正確に翻訳する語学力が必要です。表現力があると、原文の意味や意図を伝えられます。またテーマや分野に対して興味を持って深く調べられると質の高い翻訳ができます。
 
 

年収の目安

翻訳の仕事の平均年収は440万円。言語ペア、専門分野、経験の深さによって大きく変わり、特定の専門分野での翻訳を行う場合、より高い報酬を得ることも可能です。
 
 

関連する資格・スキル

語学力はもちろん、文章力や表現力も必要なスキルです。資格は、英語力の証明になる「英検」「TOEIC」。そのほかに、翻訳の基礎学力を証明する「JTA公認翻訳専門職資格基礎試験」「翻訳技能審査」などもあります。
 
 

【一人でできる仕事】ハンドメイド制作:趣味・特技が活かせる

ハンドメイド制作はアクセサリーや手芸などの商品を作って販売する、自分の趣味や特技が活かせる仕事です。
 
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販売先となるのは、ネットショップやフリマアプリ。あらかじめ作っておいたものを出品する場合のほか、オーダーメイドの注文を受けて制作物を納品するケースもあります。

向いている人

創造性豊かで、新しい製品や作品を作り出すのが好きな人は、ハンドメイド作家としてオリジナルの商品を販売するのに向いているでしょう。継続して魅力ある商品を製作するために、技術や知識をつける努力も必要です。
 
 

年収の目安

ハンドメイド制作は作るものや受注頻度によって年収は大きく異なります。副業程度にやっている場合は数万円程度。年商100万円まで行けば「稼げている方」といえます。
 
 

関連する資格・スキル

必須な資格はありませんが「ハンドメイドマイスター」「手芸アドバイザー」など特定の技術を証明する資格や「色彩検定」「写真技能士」といった応用的な資格もあります。資格を持つことで、技術の証明になり講座や講演を行うなど、活動の幅を広げることもできます。
 
 

【一人でできる仕事】カスタマーサポート:黙々とできる仕事

カスタマーサポートの仕事は、電話、メール、チャットなどを通じて顧客の問い合わせに対応する職務です。コールセンターに出社するイメージが強いですが、近年は依頼主からのマニュアルに沿ってリモートで対応するケースも非常に多いです。
 
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依頼主から渡されたマニュアルを元に、顧客の問題解決を行います。たとえば顧客が使用している製品やサービスに関連する技術的な問題解決など。トラブルシューティングのほか、設定の説明、故障時の対応も含まれます。

向いている人

この仕事に向いている人は、コミュニケーション能力を持ち、忍耐力があり、顧客のニーズを敏感に察知して適切に対応できる人です。また、問題解決スキルが高く、時にはストレスの多い状況でも冷静に対応できる能力が求められます。自宅で一人で作業するため、自己管理能力も非常に重要です。
 
 

年収の目安

在宅カスタマーサポートの平均年収は361万円。特に技術的なサポートを提供する職種や、高度な言語スキルが必要な国際的なサポートでは、年収が上端に達することもあります。
 
 

関連する資格・スキル

顧客の要望を汲み取り対応できるよう、コミュニケーションやヒアリングのスキルは必要です。また事務作業も多く、基本的なPCスキルもあるとよいでしょう。顧客対応力を示す「コン検(コンタクトセンター検定試験)」、マイクロソフトオフィス製品のスキルを証明する「MOS検定」、コミュニケーションスキルを証明する「コミュニケーション能力認定講座」など活用できる資格があります。
 
 

【一人でできる仕事】トラックドライバー:黙々とできる仕事

トラックドライバーは、トラックやトレーラーで貨物を目的地まで輸送する仕事です。
 
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仕事の基本は依頼された荷物を顧客の元に運ぶというもの。輸送距離や荷物によって仕事内容が違います。大型ドライバーは長距離輸送、中型ドライバーは日帰りで、小型ドライバーは集配所や一般家庭へ配送します。

向いている人

労働時間が長く、昼夜問わずの運転も必要になるケースがあるため、長時間の運転に耐えられる人が適しています。荷物の積み下ろしなどもあり体力も必要です。
 
 

年収

トラックドライバーの平均年収は410万円。車種の種類や取り扱う荷物によっても金額が異なります。
 
 

関連するスキル・資格

トラックドライバーの場合「普通自動車運転免許」は必須です。また4トン車は中型免許、大型自動車は「大型」の免許が必要になります。
 
 

【一人でできる仕事】タクシードライバー:黙々とできる仕事

タクシードライバーは会社に所属していても、フリーであっても、客をひとりで目的地に送り届けるという仕事内容に変わりはありません。
 
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荷物の出し入れの補助やコミュニケーションも業務に含まれ、乗車記録や車両点検、車内外の清掃なども行います。

向いている人

タクシードライバーには依頼主を安全に目的地まで送る運転の技術、その日の交通状況に応じて柔軟に対応する力も求められます。運転に関わることだけでなく、客とのコミュニケーションも必要です。
 
 

年収

タクシードライバーの平均年収は480万円。固定給か歩合制かなど給与形態によっても差があります。
 
 

関連するスキル・資格

タクシードライバーは「普通二種免許」が必須。また、安心できる運転技術や臨機応変な対応スキルも必要です。なお、個人タクシー運転手になるには、法人タクシー運転手として10年以上の乗務経験も必要です。
 
 

一人で仕事をする際の注意点:確定申告の有無

副業や在宅ワーク、フリーランスなどの所得が特定の金額を超える場合は確定申告が義務付けられています。

・副業の所得が20万円を超える場合
本業で給料をもらっている人は、副業の所得が1年で20万円を超えると確定申告が必要です。

・所得が基礎控除48万円を超える場合
自営業やフリーランスで年間収入が50万円で必要経費が10万円の場合、所得が40万円となり申告が必要です。

・専業主婦で収入が年間103万円を超える場合
103万円は、給与所得控除額55万に所得税の基礎控除額の48万円を足した金額で、超えると申告がいります。

・ただし、所得が48万円以下の場合は申告不要
給与所得でない所得が基礎控除額48万円以下なら、税金が発生しないため申告不要です。例えば、年間の収入が40万円で仕事に必要な経費が5万円であった場合、所得は35万円となり申告はいりません。
 
 

一人で仕事をする際にチェックしておくべき法律

 
 

特定商取引法

ネットショップなどを開業し、ネット上でサービスや販売をする場合は「特定商取引法」を知っておく必要があります。事業者の違法や悪質な勧誘行為などを防ぎ、クーリング・オフなど消費者を守る法律で、訪問販売やネットショッピングなど、消費者がトラブルに巻き込まれやすい取引に適用されます。
ネット上で商品を販売する場合、特定商取引法に沿った事業者情報や返品ポリシーなどを明記する必要があり、消費者とのトラブルを未然に防げます。消費者庁の「特定商取引法ガイド」で必要な表示内容が確認できます。
 
 

電子契約法

インターネットでの契約ルールを定めた法律で、事業者は消費者が操作ミスをしないようにするための措置を講じる必要があります。
例えば「申し込み」ボタンを押した後に「確認画面」が表示できているか、「購入画面」に購入が完了することが明確に記してあるかなどの決まりがあります。ただし、ネットオークションなどの個人間の取引や消費者が自分からメールで申し込みをした場合は適用されないなど対象外の場合も。経済産業省のウェブサイトに詳しく記載されています。
 
 

医薬品医療機器等法(旧薬事法)

医薬品や医療機器の品質や有効性、安全性を守るための法律です。製造から販売、市販後の安全まで規制しています。
医薬品、医薬部外品、化粧品などによりそれぞれの定義がはっきり決まっており、製品に合ったルールに従って表示や広告をする必要があります。

たとえば化粧品は人の身体を美しくするために使われるものです。医薬品のような治療効果をアピールしてはいけません。誤解されるような表記は罰則が与えられることもあります。消費者庁の「特定商取引法ガイド」やe-Gov法令検索で確認することが大切です。
 
 

まとめ

一人でできる仕事はたくさんありますが、それぞれに必要なスキルや資格、向いている人の特性があります。一人で仕事をする場合には、特定商取引法や電子契約法、医薬品医療機器等法などの法律を理解して守ることで、利用者だけでなく自身を守ることにもつながります。所得によって必要な確定申告も忘れずに。税金のトラブルにも注意しましょう。