超絶おすすめ!佐世保市で親子ワーケーション!

超絶おすすめ!佐世保市で親子ワーケーション!

~観光庁「子育て世代も参加可能な業務型ワーケーション実証事業」参画~

こんにちは!在宅百貨編集部のユです!
既にご存知の方が多いかと思いますが、ワーケーションとは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語です。テレワーク等を活用 し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごすことです。国土交通省観光庁の定義によりますと、ワーケーションは、休暇を主体とするか仕事を主体とするかによって、大きく「休暇型」と「業務型」の二つに分類できます。
「業務型ワーケーション」の場合、勤務時間の前後や空き時間に余暇を楽しめますが、仕事がメインですので、「子供連れには向いていないですよ・・・」「未就学児や小学生低学年ならなおさら無理?!」と思う方も多いかもしれません。そんな方々にぜひ実際の体験談をご覧いただきたいです。以前でも「親子ワーケーション」を取り上げましたが、今回は長崎県佐世保市で実施した「親子ワーケーション」(※)についてご紹介します!

※今回ご紹介する内容は、毎日新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松木健)と長崎県(知事:大石賢吾)、佐世保市(市長:宮島大典)主催の「親子ワーケーション」取り組みの一部となります。

今回の親子ワーケーション実施概要

・期間:3泊4日

・参加メンバー:首都圏から4家族。
          保護者)ママ3名、パパ1名
          子供)男の子3名(小学三年生・二年生&年長組)、女の子3名(小学一年生2名&年長組)。

・企画ポイント:
    ・ON:期間中、子どもたちに現地の小学校や保育園に通わせて、大人たちが完全にリモートワーク
    ・OFF:地域観光、郷土料理作り体験など
    ・異業種交流:複数社の参画企業社員同士のコミュニケーション

・スケジュール
DAY①(日曜) DAY②(平日) DAY③(平日) DAY④(平日)
AM(8時以降) 移動 
東京羽田→長崎
空港→佐世保市
登園登校
リモートワーク
登園登校
リモートワーク
登園登校
リモートワーク
ランチタイム 佐世保駅到着 各自 各自 各自
PM(17時まで) オリエンテーシ
ョン
登園先やコワー
キングスペース
視察
フレックス勤務
で15時まで仕事
・リモートワーク 
・市役所での交流会
移動
佐世保市→長崎
空港→東京羽田
終業後 フリータイム みんなで観光!   郷土料理作り体験

それでは、親子ワーケーションをレポートします!

<DAY①>

出発は日曜日の午前。参加者全員が羽田空港で集合して、親子ワーケーションのスタートです!なんと、実は全員初対面!?今回親子4組合同の業務型ワーケーションですが、参加4家族の構成:ママ3名、パパ1名、男の子3名(小学三年生・二年生&年長組)、女の子3名(小学一年生2名&年長組)。当日まではメールとグループチャットのやり取りのみでしたので、いざリアルに会うと子供たちもちょっと照れちゃいますね。でも、心配も一瞬だけで、飛行機から降りて、長崎空港から佐世保駅に向かう高速バスでもうすっかり打ち解けちゃってました!(笑)。大人たちもなんとなく緊張をほぐして会話が弾むようになりました。

■ランチ→オリエンテーション→周辺散策

13時過ぎに佐世保駅に到着。少し遅めのランチですが、早速佐世保名物のレモンステーキを頂く4家族。レモンステーキというのは、厚切りの一枚肉ではなく、薄くスライスした牛肉を鉄板で焼き、できあがる直前にレモン果汁の入った醤油ソースをかけて仕上げる佐世保ご当地グルメ! レモンの爽やかな香りで食欲がそそられます。「おかわり!」と子供たちにも大好評。
レモン汁をかけた瞬間、「ジュワーッ!!」

レモン汁をかけた瞬間、「ジュワーッ!!」

子供たちは食事のあと遊びに夢中

子供たちは食事のあと遊びに夢中

午後のオリエンテーションは、佐世保駅から歩いてすぐの、「新みなとターミナル」内にある「西九州させぼ移住サポートプラザ」で行われました。今回の取り組みについて、企画兼コーディネーターとして同行している「毎日みらい創造ラボ」の担当(※)からのご説明、そして、長崎県地域振興部および佐世保市地域未来共創部の方々からは、佐世保市のことを紹介していただきました。(※今回担当していただく今村茜さんのインタビュー記事はコチラ
佐世保市では、地方創生や人口減少対策等に対応し、ほかの地域からの移住を積極的に推進しています。今回の取り組みは、ワーケーション企画を通して移住サポートとしての可能性を模索する意味合いもあるとのことです。例えば、将来的に、移住者希望者に先にワーケーションで町の雰囲気や住み心地を体験していただくなど、新しい場所での暮らしに対する不安への解消にもつながりそうですね。

オリエンテーションのあと、保育園やテレワークスポット、そして駅から宿泊施設までの周辺散策もかねて、みんなで街歩き!まずは駅から徒歩10分もかからない「させぼ四ヶ町商店街」。JR佐世保駅と中心街を結ぶように、ここは一直線のアーケード商店街。その長さは、なんと日本一だそうです!レストラン、カフェはもちろん、スーパーやパン屋、和菓子屋、雑貨店までいろんな店が立ち並びます。なにより地元のお店が多く、手作りの総菜やお菓子、調味料がとても魅力的!また、長崎県産や佐世保産の採れたての野菜・果物、活きの良い水産物の地産地消のお店も!まさに地元の旬が味わえますね。
今回未就学児の二人が通う保育園、そしてコワーキングスペースとして使わせていただく場所もこの商店街に隣接。毎日にぎやかな街の雰囲気を体感することが出来そうな予感!
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直線につながったアーケードとして日本一の、商店街「させぼ四ヶ町商店街」

楽しい商店街から出て間もなく、今回の宿泊施設「お宿 TSURUYA」に到着。創業63年の老舗旅館で、現在の若女将が3代目です。リフォームされた館内は、落ち着きのある昭和テイストが活かされ、アットホームな雰囲気です。チェックインもまだ途中なのに、子供たちはもう走り回り…ありがたいことに、今回は一棟貸切!だから少しはしゃいでも大目に見ていいか(笑)。

お宿 TSURUYA(写真は施設HPより)

お宿 TSURUYA(写真は施設HPより)

ところで、佐世保について、お恥ずかしながら実はいままでは、ハウステンボスと佐世保バーガーしかイメージがなかったのです。宿から歩いて15分のところに、ちょうど佐世保バーガー老舗「BigMan」の本店がありますので、DAY①のディナーは佐世保バーガー決定!1970年創業・元祖ベーコンエッグバーガー発祥のお店、さすがの美味しさでした!
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本店は15席しかない小さなお店なのに、年間10万人も訪れる大人気! ボリューム満点の定番バーガーのほかに、子供連れにうれしいキッズサイズも。

<DAY②>

そして旅先で月曜日を迎えました。今回ご協力頂いた小学校・学童・保育園はこちら:
●    佐世保市立 大久保小学校
●    桜山児童クラブ
●    島地シティ夜間保育所
小学校は集団登校もあり、宿近くで7:30から集合。保育園は少し遅めの9時お預かり。筆者の子供は年長組のため、保育園の様子をお伝えします。今回お願いしている島地シティ夜間保育所は、医師や看護師など深夜勤務の保護者が子供を預けられる夜間保育可能の施設です。もちろん日中も利用できます。緑に囲まれた静かな環境にあり、園庭が広くて、昼間は戸外で活発に過ごせます。年長組の二人は、事前に「こんなところに行くよ」という話を聞いていたこともあり、登園初日、すんなりと新しいお友達の中に入って行きました。緊張はないように見えましたが、後で聞くと「緊張したが、一緒にワーケーションしている友達もいたから大丈夫」だそうです。なるほど!確かに子供にとっては、一人でいきなり初めての保育園へ行くのは不安になりますね。でもすでに仲良くなったお友達がいれば心強い!これは今回のグループワーケーションならではの良さだと強く思います。
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スタスタと保育園に向かう年長組の二人

子供たちの登校・登園を見届けて、親たちも頑張らないと!急いでコワーキングスペースでテレワーク開始。
今回メインで使わせていただく「SASEBO to connect(サセボトコネクト)」は、保育園から徒歩1分です。朝の送りからほぼシームレスで働ける、そして仕事終わったらすぐ迎えできてレジャータイムへ突入できる!これは本当にありがたいです。ワーケーションの限られている時間のなか、無駄なくスムーズにON・OFF切り替えが極めて重要だと思います。
ちなみに、サセボトコネクトは佐世保市が運営している短期滞在用お試し住宅です。ワーケーション滞在者や移住希望者向けに貸出されていて、Wi-Fi環境はもちろん、生活に必要な家具、家電製品やキッチン・シャワーも一通り揃えられています。気になる利用料ですが、市外から佐世保市への移住を検討している方なら、タダ!?そして、今回のような、県外居住者でワーケーション拠点として活用される場合は一日わずか1000円(利用の際に、光熱費負担あり、詳細は施設HPまで)。市中心部に位置しているこの好立地で、佐世保暮らしを実体験!読者のみなさんに大変おすすめです!
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半個室のワーキングスペースもあり、 ウェブ会議など周囲を気にせず集中できる

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参加者が実際テレワークしている様子

さて、時は午後の3時。今日はパパママたちが早く仕事を切り上げてみんなで遊ぶ日だ!行き先は九十九島(くじゅうくしま)。九十九島に生息する生きものを紹介する水族館海きららでは、イルカショーや国内最大級のクラゲ展示コーナーがあり、子供たち大興奮♪♪♪
水族館の次は、夕日、そして夜景を狙って出発!完全にバケーション満喫コースですね。「九十九」とは「数えきれないほどたくさん」という意味があり、このエリアは日本一、島が密集しているそうです。石岳展望台からの九十九島の眺めは、あのハリウッド映画「ラストサムライ」の冒頭シーンにも使われたそうです。なんとなくイメージはありましたが、いざ展望台に登ったら、眼下に望む九十九島の大パノラマに圧倒されました。日が沈んだあと、今度は佐世保の大自然と市街地が一望できる弓張岳展望台へ移動。日本夜景100選にも選ばれたこの人気スポットでは、オレンジ色に輝く米海軍基地や造船所の灯りや市街地の灯りが楽しめます。夜のとばりがあたりを覆い、子供たちも思わずただただ流れる光に目を奪われるのでした。
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島々のシルエットがまるで絵画のように美しい

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艦船の灯りが灯るオレンジ色の佐世保の港夜景。その色合いがとても幻想的で「金の夜景」とも呼ばれている

<DAY③>

平日の二日目、あいにくの雨でしたが、子供たちは元気に登校・登園。「新しいお友達と今日けん玉勝負の約束!」「給食おいしかった!昨日完食したよ!」先生やお友達の皆さんがあたたかく迎えてくれたおかげですっかり馴染んでいますね。よし!これでパパママたちも安心してお仕事頑張れるぞ!
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現地で集団登校の様子

大人たちにとって、ランチの時間はご当地グルメを楽しむ時間ですね。佐世保バーガーをテイクアウトして、コワーキングスペースでくつろぎながら憩いのひと時にしてもよし、近所の海軍さんのカレーかビーフシチューを堪能するのもよし、これぞワーケーションの特権!
今回の企画を機に、参加者に佐世保市のことをもっと知ってもらい、そして佐世保市に体験者のフィードバックも届けたい!DAY③の午後、大人の参加者4名が市役所に尋ねました。市役所最上階の13階に、どなたでも自由に利用できるラウンジがあります。無料で電源やWiFiも利用可能で、今年4月庁舎のリニューアルに伴ってオープンしたそうです。学生たちの自習や市民憩いの場などに活用され、もちろんテレワークもOK。
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港や中心市街地が一望できる佐世保市役所最上階のラウンジでテレワーク

あっという間にまたお迎えの時間。今夜は地域のお母さんたちが宿まで来てくださり、子供たちと佐世保伝統料理の「押し寿司」づくりです!佐世保の押し寿司は、干ししいたけや干し大根、魚のほぐした身やごぼう、たけのこなどの具材を混ぜて錦糸卵やピンクのでんぶなどで飾ります。 見た目も美しいから、昔からお祝いの席や人が集まる時に作られているそうです。まさに今回のワーケーション企画にぴったり!子供たちは早速身を乗り出しました(笑)普段なかなかできない大人数の料理体験、大人たちも料理のコツや地元のイチオシを聞きながらみんなで一緒に楽しく島ごはんづくり。作ったあとは、もちろん、パーティーだ!

<DAY④>

楽しい時はいつも時間が早く過ぎてしまいますね。ワーケーション最終日、小学校・保育園のお友達ともお別れです。寂しくなりますね。保育園のお友達からなんとお手紙まで書いてくれました。「またあそぼう」と書かれた手紙はとっても温かく感じた。子供たちは手紙を読みながら「またワーケーションしたい!」と話したり、今回の体験が子供たちにとって本当に大切な経験だったと実感しました。なにより、現地の小学校・保育園に通えるからこそ、企画が成り立つのですね。改めまして、ご協力頂いた皆さんへ深く感謝申し上げます。
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最後に

今回のグループ親子ワーケーションは、ドキドキするけれども、本当に笑顔と発見に満ちた素晴らしい経験でした。一棟貸切で朝から晩まで共に過ごし、まるで家族が一時的に拡張したかのような気がします。参加者同士が同じ立場で、お互いに助け合うことができて、始終とてもスムーズ。ワークとレジャーの時間をうまく調整しながら、新しい環境での共同体験を楽しむことができました。仕事の進捗具合は、「想定通り」か「想定以上にできた」と全員ちゃんと働けたと口を揃えて言います。子供たちにとって、同年代のお友達と旅先で寝泊まりして過ごすことや、普段と違う小学校・保育園で新しい環境に入っていくことも貴重な体験になりました。さらに、地域のいろんな方々との交流もできて、佐世保のことをより詳しく理解し、視野が広がりました。

親子ワーケーションは、旅先で普段と違うライフスタイルを体験することで、親も子も多様な学びを得て成長できる貴重な機会だと思います。「子どもと一緒に仕事って無理じゃない?」とハードルが高いと思われがちですが、上手に計画すれば、仕事も遊びも両立できる最高の体験になります!成功のカギは、仕事と遊びのバランスをどう取るかです。例えば、朝は仕事に集中して、午後は親子でアクティブに過ごす。事前段取りのうえ、リモートワークで仕事をテンポよくこなし、あとはお子さんと一緒に新しい場所を訪れたり、思い出を作ったり、こうすることで、親も子も充実した時間を過ごせます。親子ワーケーションを通じて、普段は触れることのない環境や考え方に触れることで、柔軟な思考や感受性が育まれ、親も子供も日々の生活では感じることのできないような感動や成長を実感できたように思います。親子の絆も深まりますし、意外な発見があるかもしれません。これがまさに親子ワーケーションの醍醐味だと思います。今、親子ワーケーションを検討されている方には、ぜひ一度チャレンジしてみてね!
<関連リンク>
●    長崎県ワーケーション・リモートワーク支援公式HP:https://nagasaki-iju.jp/remote/
●    【佐世保市街地のお試し住宅】SASEBO to connect サセボトコネクト:https://sasebokoiki.com/_/posts/1686
●    YOKA WORKATION 「あなたの知らない西の町」周遊型ワーケーション(西九州させぼ広域都市圏):https://lp.workation.app/lp/yoka-workation
●    お宿 TSURUYA:https://oyado-tsuruya.jp/
●    佐世保バーガーマップ:https://www.sasebo99.com/downloads/media/12959