ブレーンの意味は「顧問/有識者」!例文&ブレーン的存在の役割・探し方

「ブレーン」とは、特定分野で助言を行う顧問や有識者を指す言葉です。ブレーンの役割は、管理職が適切な経営判断を行えるようにアドバイスすること。本記事では、ブレーンという言葉の意味や例文、企業がブレーンを起用するメリットを解説します。

「ブレーン」とは、特定分野で助言を行う顧問や有識者を指す言葉です。ブレーンの役割は、管理職が適切な経営判断を行えるようにアドバイスすること。ブレーンは社外顧問が務めることもあれば、社内の優秀な人材が「ブレーン的存在」と見なされることもあります。
 
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例えば、企業が組織運営に関する課題に直面していても、社内で適切な解決策を見いだせないことは珍しくありません。そんなときにブレーンに課題解決を依頼することで、最適な解決策を提供してくれます

本記事では、ブレーンという言葉の意味や例文、企業がブレーンを起用するメリットを解説します。
 
 

ブレーンの意味は「有識者」| ブレーンのいる場は社内/社外を問わない

まずは「ブレーン」という言葉の基本的な意味を確認しておきましょう。
 
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ビジネスの文脈では、「ブレーン」は「経営者の右腕的存在」を意味します。経営者などに対して、専門的な知識や経験を基に助言を行う人物といえば分かりやすいでしょう。ブレーンは必ずしも社内にいる必要はなく、社外の専門家がブレーンとして機能することも多々あります。

「ブレーン」が経営者に行うのは、意思決定の支援や諫言や、計画立案などです。
 
 

「ブレーン」と「メンター」の役割は比較的近い

「ブレーン」とよく似た言葉に「メンター」があります。メンターは指導者や助言者を意味する言葉なので、両者の役割は近いです。
 
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メンターは主に若手社員の育成や指導を担当しますが、ブレーンは経営者や組織のリーダーに対して助言を行うという点で異なります。しかし、両者とも経験や知識を活かして他者をサポートするという点では共通しているといえるでしょう。
 
 

「ブレーン」を使った例文 | 「◎◎さんはこの会社のブレーン的存在だ」など

ブレーンという言葉を使った例文を3つご紹介します。

・山田さんはこの会社のブレーン的存在だ
・この件についてブレーンに相談してみよう
・スタートアップ企業の成長には、起業家に並走するブレーン的存在が必要だ

ブレーンにはもともと「頭脳」という意味があるため、企業や起業家にとって「いざというときに頼りになる知的存在」をブレーンと呼ぶことがポイント。後述する通り、起業家がブレーンを求めるケースは特に多いです。
 
 

なぜ起業家らは「ブレーン」を求めるのか | ブレーンが居るメリットは「問題解決の効率性」

ブレーン的存在を求めるビジネスパーソンの代表例が「起業家」です。起業家がしばしばブレーンを求める理由は、主に3つあります。
 
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上記の3点から見える「ブレーンがいるメリット」は、要は「課題解決の効率性」だと筆者は考えます。筆者自身、知識量・提案力が優れた相談相手が居るときは、仕事が一段と効率的にこなせることを実感できています。
 
 

「自学する」より「教えてもらう」方が効率的なことが多い

専門的な分野は専門家に任せる方が効率的です。課題解決のための学習にリソースを費やすよりも、一人のメンターに相談する方が迅速に課題を解決できます。
 
 

客観的視点から専門知識に基づいたアドバイスが得られる

ブレーンは一歩離れた場所から企業を見ることができます。客観的かつ専門的なアドバイスは、企業が適切な意思決定をするための大きな武器になるでしょう。
 
 

ビジネスにおける「よき悩み相談の相手」になってもらえる

ブレーンには、さまざまな課題を乗り越えてきた経験があります。日々の仕事でつらいことがあっても、ブレーンが精神的な支えになってくれるかもしれません。
 
 

社員教育における「ブレーン的存在」の役割 | メンター制度を取り入れる企業が増加

起業と違い「社員教育」の現場では「ブレーン」「ブレーン的存在」という言葉自体はあまり使われません。一方で先輩社員を新入社員のブレーン、つまり「メンター」として教育現場で活用する「メンター制度」を導入する企業が増えつつあります。
 
 

メンター制度と中核人材の育成の関係

メンター制度は、先輩(メンター)が後輩(メンティー)の課題解決をサポートするシステム。メンターの人材育成意識が高まり、メンティーのモチベーションやスキルが向上しやすくなるため、メンター制度は中核人材の育成に役立つと考えられています。

中核人材の育成を「従業員の自主的な取り組み」に頼る企業や、そもそも何もしていない企業もまだまだ多いです。しかし、従業員の自主性や自己投資には限界があるため、今後メンター制度のさらなる広がりが期待されます。
 
 

メンター制度を前提とした研修を実施する企業も増加

メンター制度の重要性が認識されるにつれ、メンター制度を前提とした研修を実施する企業も増えています。研修では、効果的なメンタリングの方法や、ブレーンとしての役割を果たすためのスキルなどが教えられます。このような取り組みは、組織全体の知識レベルと問題解決能力の向上につながります。
 
 

テレワーク・在宅ワークの普及により注目される「ブレーン」「メンター」の役割

ここまでに解説してきた通り、「ブレーン」及び「メンター」の存在は中核人材の育成などにおいて重要な意味合いを持っています。
一方で副業解禁やリモートワーク、ハイブリッドワークの普及などによって、従来と比べて「社員同士が同じ日に出勤し、同じオフィスで長時間仕事をする」機会は減少傾向にあると言えるのではないでしょうか。

ビジネスパーソンの働き方の自由度が高まる一方で、育成対象の社員と「ブレーン」「メンター」のコミュニケーション機会も確保するにはどういったことが必要なのでしょうか。
 
 

在宅ワークでも「ブレーン」とのコミュニケーションは重要

まず「ブレーン」「メンター」とその対象者は、リモートワークだとコミュニケーションが上手く取れなくなることがあります。
そのため「ブレーン」「メンター」と対象者は、定期的に「1on1」の機会を設けることがおすすめです。例えばシェアオフィスなどの場所を使って、対面で相談に応じてもらうと、リラックスした雰囲気で話し合うことができます。
 
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たとえばシェアオフィスの「ワークスタイリング東京ミッドタウン」は、仕事に集中できる個人用スペースはもちろん、コミュニケーションに最適な広いソファー席が用意されています。リラックスした雰囲気でブレーンと会話できるので、仕事の悩みや課題を解決しやすくなるでしょう。

1時間あたり数百円で便利なシェアオフィスについては、こちらで詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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「ブレーン」「メンター」を探すには?

ブレーンやメンターの重要性は理解できても、実際にどのように見つければよいのか悩む方も多いでしょう。ここでは、社内と社外それぞれの場合について、ブレーンやメンターを探す方法を紹介します。
 
 

社内で探す場合

「メンター制度」などが正式な社内制度として既に提供されている場合も多く、その場合は上司や先輩に相談してみるのがいいでしょう。
 
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しかし「ブレーン」「メンター」とその助言を受ける側の社員に信頼関係が無い場合は表層的な会話に終始してしまい、制度の意味がなくなってしまいます。

よって「ブレーン」「メンター」と社員側の信頼関係を築く試みも別途であることが望ましいでしょう。
 
 

社外で探す場合

社外で探す場合はコワーキングスペースの活用がおすすめ。コワーキングスペースは時間貸しのワークスペースとしての役割に加え、コミュニティとしての役割を持っており、仕事や各種活動を進めるためのハブ、インフラ、もしくはコモンズとしての役割があり、その中でブレーン的存在が見つかる場合もあります。

なお、コワーキングスペースの具体的な活用方法や「コモンズとしてのコワーキングスペースの役割」は以下の記事もぜひ、参考にしてください。
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まとめ

ブレーンは、ビジネスにおいて非常に重要な役割を果たす存在です。専門知識や経験を基に的確なアドバイスを提供し、問題解決の効率性を高めてくれます。また、メンター制度を通じて組織内でブレーン的な役割を果たす人材を育成することも、企業の競争力向上につながります。在宅ワークが普及する現代においても、ブレーンとのコミュニケーションは重要です。社内外を問わず、自分にとって最適なブレーンを見つけ、その知恵を活用することで、ビジネスの成功につながる可能性が高まるでしょう。