出社勤務の人が「在宅勤務はずるい」と感じがちな理由 | 社内の不公平感を解消するには

コロナのある生活が日常となりつつある今、「原則出社」へ戻す部署と、テレワークを継続する部署に分かれるケースが増えてきました。出社勤務の社員がテレワーク勤務の社員に不満を持つ理由やその対処方法、社内の意思疎通に使えるコミュニケーションツールを画像付きでご紹介します。

コロナのある生活が日常となりつつある今、「原則出社」へ戻す部署と、テレワークを継続する部署に分かれるケースが増えてきました。

部署により勤務形態が異なると、テレワークが一部の人に与えられた特別な権利で「ずるい」と感じる社員が増えてしまうケースも。マネジメントが難しいと感じているマネージャーも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、在宅勤務による社内の不意公平感の原因や、解消するための方法をご紹介します。
 
 

出社勤務の人が「在宅勤務はずるい」と感じがちな主な理由

出社勤務の社員が「在宅勤務はずるい」と強く感じるのは、テレワーク勤務の社員が仕事をきちんとしていないように見えるとき。
たとえばメールの返信が余りにも遅いときや、オンラインミーティングでは常にカメラオフで会議をちゃんと聞いているか怪しいときに不公平感を抱きがちです。
 
 (8543)

対面で会う機会が減る在宅勤務では、仕事をきちんとやっているアピールも必要です

テレワーク勤務は通勤にかける労力を減らし、自律的に働くことができます。もっとも、自由が大きいだけ責任が伴います。

・仕事に注力していることをアピールまたは可視化し、周囲を安心させる責任
・インターネット環境やPCカメラをオンにできるよう、仕事環境を整える責任

出社勤務の社員がテレワーク勤務の社員に不満を持っているとき、「テレワーク勤務の社員が実際に責任を果たしていない」もしくは、「責任を果たしていることが出社勤務の社員に伝わっていない」のどちらかが理由である場合が多いのです。
 
 

在宅勤務は「やる気が下がる」傾向もやや強い | 週4~5日の人のモチベーション管理は課題

「テレワーク勤務の社員が責任を果たしていない」ケースは確かにあります。
産業医科大学の調査によると、在宅勤務の頻度が「週2~3日、週1日、月1日」といった中頻度および低頻度の社員は、仕事へのやる気・熱意が高いという結果でした。一方で、在宅勤務の頻度が週4~5日と高頻度の社員は、やる気が相対的に高くない傾向がみられました。

こういった調査結果や、働く人の体感としても「ずっと家にいるとだらけてしまう」という経験則があるからこそ、テレワーク勤務の社員が本当に働いているのかという疑念が広がりやすいのでしょう。

参考:産業医科大学研究グループ
「3万人を対象とした「コロナの健康影響調査」で分かったこと!」より
 
 

テレワークのモチベーション低下は「チーム力」に課題がある

テレワーク勤務の社員のモチベーション管理は、テレワーク勤務を行う社員個人だけの問題ではありません。マネジメントやチームで解決すべき面もあります。

株式会社リクルートキャリアの調査によると、テレワークの実施前後では、「働くモチベーションが低い」と回答した割合が8.4pt増加。テレワーク実施に伴い「チームの仕事が減った」という人に限ると「働くモチベーションが低い」は14.5pt増加したそうです。
 
 (8555)

テレワーク実施後の方が全体的に働くモチベーションが低下していますが、チームの仕事が減った人に限ると特に低下した人の割合が増加していることがわかります。(引用元:株式会社リクルートキャリア「新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査」より)

参考:株式会社リクルートキャリア「新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査」より

この調査から見えてきたのは、テレワーク下において仕事の全体像や重要性の把握がしにくいこと。また、上司や同僚からのフィードバックの欠如により、双方向の情報のやり取りが激減したことによりモチベーションの低下が引き起こされているという現状でした。
 
 

出社/在宅の「社内の不公平感」を解消するには何をしたらいい?

様々な調査結果を踏まえ、出社勤務とテレワーク勤務の「社内の不公平感」を解消し、テレワーク勤務社員のモチベーションを上げるためにはどうしたらよいでしょうか。
 
 

「仕事の全体像」を出社/在宅勤務を問わずにメンバーが把握できる環境づくりが重要

出社勤務とテレワーク勤務で社内が割れて「一部の上層部は仕事の全体像を理解しているものの、一般社員は理解度が低い」という状態になると、現場のモチベーションはどんどん下がっていきます。 また、上司や同僚など一緒に仕事をしている相手の反応がないと、自分の意図が他のメンバーにちゃんと伝わっているか不安に。特に勤務の実情を目視できない在宅勤務のメンバーはさぼっているのではという発想になりやすいです。
この不安の背景には「ストレス」もあります。
職場のストレス研究の第一人者である心理学者カラセック氏が提唱した「要求度-コントロールモデル(Karasek's Demand-Control model ,1979)」によると、仕事の要求度が高く、仕事の裁量が低いときに最もストレスが高くなるそうです。
 
 (8565)

仕事の要求度が高くても、裁量も高くなれば能動的に仕事をする職場として機能します

テレワーク勤務と出社勤務の社員が混在し、マネジメント体制が整っていないチームは、仕事量が増加しやすく、全体像を把握しにくい傾向にあります。すると各々の裁量度も低くなり、右下の「高ストレス状態」に該当する可能性が高くなります。

つまり、チームのメンバーが仕事の全体像を理解できるようなシステムを構築し、メンバーに明確な仕事の裁量を与えることが、ストレスマネジメントの観点から重要に。
テレワーク勤務と出社勤務の社員が混在する中、仕事の全体像を把握し、お互いの進捗状況の理解や意思疎通のためには、気軽に利用できるコミュニケーションツールの導入が重要になってきます。
 
 

目的に応じた社内コミュニケーションツールを導入する

テレワーク勤務と出社勤務の社員の意思疎通や、不公平感解消のためには、チャットや社内SNSの機能を備えた下記で紹介するコミュニケーションツールがおすすめです。


チャットワーク|ビジネスチャット国内シェアNo.1
 (8572)

「チャットワーク」は、導入企業36万社を超える、国内トップシェアのコミュニケーションツールです。チャットだけではなく、ビデオ通話・音声通話 ・タスク管理 ・ファイル共有などの機能を利用できます。

 
 
Slack|世界中で愛用されるアメリカ発のチャットツール
 
 (8577)

「Slack」は、アメリカ発のコミュニケーションツールです。ビデオ通話・音声通話・外部ツールとの連携・トークログの検索などの機能を利用できます。

目的別おすすめ社内ツールについては以下の記事もご覧ください。
【2022年版】社内コミュニケーションツールおすすめ11選|メリット/導入のポイントも -

【2022年版】社内コミュニケーションツールおすすめ11選|メリット/導入のポイントも -

【2022年版】社内コミュニケーションツールおすすめ11選|メリット/導入のポイントも -

在宅ワークが一般化している現在では、「社内コミュニケーションツール」の導入が欠かせません。社内コミュニケーションツールの活用で、意思疎通や情報共有の円滑化が可能。本記事では、社内コミュニケーションツールのおすすめ11選とメリットをご紹介します。

「働きやすい職場環境づくり」を全社的に意識する

働き方の多様性は今後増々広がっていくことが予想され、テレワーク勤務であっても出社勤務であっても「働きやすい環境」を構築していくことは、社員のストレス軽減だけでなく、人材確保のためにも極めて重要です。
働きやすい職場の特徴としては、デジタルを活用した効率的な働き方ができることや、時短勤務やフレックスタイム制など社内制度が充実していることなどが挙げられます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。
働きやすい職場の特徴は「働く人の多様なニーズに対応」!事例・環境改善の進め方 -

働きやすい職場の特徴は「働く人の多様なニーズに対応」!事例・環境改善の進め方 -

働きやすい職場の特徴は「働く人の多様なニーズに対応」!事例・環境改善の進め方 -

新型コロナウイルスの流行後、企業をめぐる労働市場は急激に変化しつつあります。現在では「働きやすさ」を求めるワーカーが増えており、「労働環境の改善」は企業の急務です。この記事では、働きやすい職場の特徴や具体的な改善の進め方、成功事例を解説します。

「働きやすい環境づくり」の一環として、社員に「在宅勤務手当」を出す企業も増えてきています。「在宅勤務手当」とは、在宅勤務を行う社員に対し、業務遂行に必要な諸経費を補助する手当です。在宅勤務手当の代表例として、テレワークに使用する通信費の補助やデスク・チェア購入の補助があります。
社員は手当を利用し、自宅のワークスペースを整備することによって、生産性を上げることができます。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。
自宅に快適ワークスペースを作る方法とおすすめの場所 - 狭くてもできるレイアウト例も -

自宅に快適ワークスペースを作る方法とおすすめの場所 - 狭くてもできるレイアウト例も -

自宅に快適ワークスペースを作る方法とおすすめの場所 - 狭くてもできるレイアウト例も -

さまざまな働き方ができるようになったいま、自宅でのリモートワークも急増しています。自宅での仕事で求められるのは、快適なワークスペース。より仕事が捗り、効率も増す快適なワークスペースは自宅のどの場所に作ればいいのでしょうか。

 
 

まとめ

テレワークは社員のワークライフバランスの充実や通勤による負担の軽減に繋がる一方、企業にとっても生産性の向上や事業スペース縮小などのコスト削減の効果があります。
「直接会っていない人をマネジメントするのは難しい」と感じることもあるでしょうが、ご紹介したコミュニケーションツールなどを使い、意思疎通や情報共有に務め、新たなマネジメントスキルを磨くことが、社内の不公平感の解消にも会社の利益のためにも重要となるでしょう。