【仕事に集中できない】集中できない人の特徴と集中力を高めるコツ、テクニックをコクヨが解説

長時間仕事をしていると、だんだん集中できなくなってくるもの。今回は「仕事に集中できない人の特徴」や、仕事に集中できない際に見直すべきことや改善に向けたテクニックをコクヨ「在宅百貨」がお伝えします。

近年は働き方がハイブリッドワークにシフトし「ある日は在宅勤務、ある日は出社」というワークスタイルの方も多いのでは。するとオフィスに比べ、在宅勤務が集中できないと感じる方もいるでしょう。集中力が低下した状態で仕事をしていると、アウトプットの品質は下がりやすいです。とはいえ集中力は自分の意志だけではコントロールしづらいものです
一方、集中力を高めるコツやテクニックを知っておけば、「集中できなくて仕事ができない」という事態を避けることができます。具体的に集中力を高めるテクニックなどを見ていきましょう。
 
 

【仕事に集中できない】「集中力」と「時間」の関係

そもそも集中力は時間の経過とともに低下していくものです。一般的に集中力が続くのが「平均45分」。最長でも90分程度しか集中力を維持できないと言われています。
 
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たとえば仕事に集中できていない人は「90分フルに集中しよう」としすぎているのかもしれません。オフィスでの仕事では実は「90分集中している」つもりでも、周囲から話しかけられて雑談する等しているうちに実は「集中が一回切れて、また集中している」だけということもあります。 つまり「短時間しか人間は集中できない」という前提のもとに、仕事の進め方を工夫してみるのも一つの手です。テレワークであれば外部の刺激がある場所に、作業場所を変えるのも良いでしょう。

なお、在宅勤務の集中力については以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
在宅勤務の「集中できない!」を解決しよう。原因と対策、おすすめグッズを紹介 -

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上司や同僚がいる職場とは違い、リラックスした環境で仕事ができる在宅勤務。その一方で、在宅勤務だと仕事に集中できないという問題も起きています。在宅勤務で集中できないと感じる場合は原因を突き止め、それに合わせて対策することが必要です。本記事では、在宅勤務で仕事に集中できない原因と対策、おすすめグッズを紹介します。

仕事で集中力が続かない人の特徴とは?

仕事で集中力が続かない人には、以下のような特徴があります。これらの特徴に当てはまる場合は、注意が必要です。
 
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ながら作業をしがち

集中力が続かない人によくみられる働き方が「ながら作業」です。たとえば「メールをチェックしながらYouTubeを裏で流している」「SNSを横目でチラチラ見ながら会議の資料を準備する」といったものです。
ながら作業は集中力を分散させるため、仕事の質や速度が落ちやすいです。
ながら作業をしがちな人は、目の前の仕事の優先度を整理できていないケースもあります。「集中してやるべき重要な仕事」はYouTube視聴をしながら行うのは難しいこともあるためです。逆に言えば「ながら作業をする」くらい集中力が落ちているときは、まずは短時間休むべきでしょう。
 
 

仕事の優先度の整理ができていない

「どの作業が最も重要で緊急なのか」「どの作業が後回しでよいのか」を明確にできていないと、重要度が低い仕事をだらだらと続けるうちに集中が切れてしまうことがあります。
優先度を整理し、そのタイミングでいますぐ本当にやるべき作業の優先度を最上位にし続けることで集中力を保ちやすいです。
 
 

飽き性

そもそも「飽き性」で、根本的にひとつの作業をし続けるというのが難しい人もいるものです。完全に性格的に飽き性、という場合は、無理に45分集中し続けようとするよりは少し作業を進めるごとに小休憩を取ったり、他の人と会話するなどして気分の切り替えをし続けるのが良いでしょう。
 
 

仕事環境が整っていない

仕事をする場所や環境は集中力に影響を及ぼします。たとえば「机の上が散らかっている」「周囲が騒がしい」「温度や湿度が不快」などです。ちなみに筆者の場合は前職のオフィス勤務の際、「ごはんの匂い」で集中力が途切れることがありました。「自分のデスクであれば外で買ったものやデリバリー、お弁当を好きな時間に食べていい」ルールの会社で、匂いがきついものを持ち込む人も少なからずいたためです。
そうした際は、筆者の場合はアロマオイルを嗅いだり、短時間離席するなどして気分を整えてから再度仕事をするようにしていました。
筆者の例は「オフィスワーク」ですが、テレワークの場合でも仕事環境が生産性に与える影響は大きいです。
 
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たとえば職種や家族構成によっても、テレワークの方が集中できるのかどうかは大きく違います。たとえば派遣など時給制の仕事をテレワークで行い、かつ「育児中」の場合は集中力が低下しやすく、生産性にも悪い面での影響が出やすいです。

なお、テレワークで気が散る時の原因と対処法については以下の記事で解説しています。
仕事に集中できない!テレワークで気が散る時の原因・対処法【家族構成/仕事環境は影響大】 -

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近年急速に普及しつつあるテレワーク・在宅勤務ですが、「仕事に集中できない」と悩む人は少なくありません。テレワーク・在宅勤務では、仕事に集中できる環境を整えることが重要です。本記事では、テレワークに集中できない理由と改善方法をご紹介します。

環境を快適にすることで、集中力を高めることができます。
 
 

食後に眠くなるケースが多い

食後に眠気を覚える人は非常に多いでしょう。実はこの現象は血糖値の変動によって起こるものです。炭水化物が多い食事をすると血糖値が上がり、その後急激に下がります。つまり「眠いから集中力が落ちている」場合があり、この場合は炭水化物を抜いたランチに切り替えるのが効果的です。コンビニでいつもおにぎりとサラダを買っている場合は「サラダ」だけにしてみましょう。
 
 

【仕事に集中できない】集中力を高めるコツ8選

仕事に集中できない際のよくある原因や「集中力が低下しがちな人の特徴」を先ほど紹介しました。それらの特徴などに思い当たる節がある方は、ぜひ以下の8つのコツを試してみてください。どれか1つでも自分に向いたコツがあれば、仕事の集中力低下への対処法になるかもしれません。
 
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【1】「ひとつの作業だけ」に集中する

まずは、とにかく「ひとつの作業だけ」に集中しましょう。たとえばその日1日やることが「次の会議の資料作り」と「明日のクライアントへの提案書づくりのたたき台」で、なおかつプライベートで「子どものお迎え」と「ペットの病院の予約」などと山積みで、頭の中でやるべきことがこんがらがってしまうこともあるでしょう。 この場合、一旦は明日のクライアントのことや子どものお迎えのことを頭から外して「次の会議の資料作り」にだけ集中しましょう。
やることが4つも5つもあるのではなく「1つしかない」と強引にでも思い込むことでやるべきことがシンプルになり、集中しやすいです。
 
 

【2】タスクを書き出して優先順位を決める

「1つのことに徹底的に集中する」のが、集中力を高めるコツです。その「1つのことに集中する」のができない場合は、タスクの優先順位の整理が思うようにできていないことを意味します。タスクを書き出すことで、仕事の全体像が見えるようになります。さらに、洗い出したタスクに優先順位をつけることで、どの作業が最も重要で優先すべきなのかが明確になります。
優先順位の高い作業から始めることで、効率的に仕事を進められるでしょう。
 
 

【3】仕事環境を変えてみる

仕事の「場所」「時間」を変えてみるのもおすすめ。たとえば「在宅勤務」ではなくコワーキングスペースで仕事をするのは典型的な例です。オフィス勤務の場合も、たとえばフレックスタイム制を利用して出勤時間をずらして気分を変えたり、フリーアドレス制であれば座席を変えてみるのも良いでしょう。
場合によっては、仕事の内容そのものを変えてみることも「場所」「時間」を変えることに繋がります。
たとえば勤務先の企業が展示会に出展する予定があれば、その展示会の設営やブースづくりに立候補することで普段のデスクワークと比べて仕事内容が大きく変わるため、必然的に「時間」「場所」も変えられます。
 
 

【4】ポモドーロ・テクニックを取り入れる

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ポモドーロ・テクニックとは、25分間の作業と5分間の休憩を繰り返すという時間管理法。

 
記事の前半の部分で、人間の集中力が持続するのは「45分程度」と書きました。ポモドーロ・テクニックはそれよりも短いスパンで作業と休憩を繰り返すのが特徴です。45分も集中が続かない、という方は「集中力がない」のではなく「ポモドーロ・テクニック」向きの人なのかもしれませんね。
 
 

【5】自分へのご褒美を決める

作業を終えたら自分を喜ばせることをするのもよいでしょう。たとえば「好きなスイーツを食べる」「思う存分、好きなスポーツやゲームをする」「ちょっとした買い物をする」などです。集中して作業をしたことに対する対価を細かく自分に対して用意することで、「この時間だけは集中すれば後で良いことがある」という習慣づけができるようになります。
 
 

【6】食事を見直す

集中力が落ちる原因が「眠さ」の場合は、血糖値の急激な上昇と下降を防ぐために食事内容を見直してみましょう。炭水化物や糖類が多いランチをすることが「食事後の眠さ」に直結しやすいためです。様々な野菜やチキンなどを一つのボウルに入れた「サラダボウル」などは、デリバリーでの扱いが多い他、自分でも作りやすいためランチにおすすめです。
 
 

【7】立って仕事をしてみる

座りっぱなしをやめ、立って仕事をすると気分転換になります。また筋肉を動かすことにより代謝が上がり、疲労感や眠気を軽減することができます。ポモドーロ・テクニックと組み合わせて25分間座って作業したら、5分立って仕事をするのも良いでしょう。
 
 

【8】あえて短時間「寝る」

15分から30分程度の昼寝も効果的です。短時間の昼寝は集中力を回復させる効果があります。近年はオフィスに社員個々人が、一人で集中するための「集中ブース」を設けているケースも増えています。どうしても集中できないと感じたら、集中ブースに移動して15分程度仮眠を取ってから、再度作業をするのも良いでしょう。
 
 

まとめ

仕事に集中できないと感じることは、誰にでもあることです。その集中力の低さは、単に「本来は25分程度の集中が適しているのに、90分間も集中しようとしている」「炭水化物をとると眠くなりやすい体質なのに、ランチを見直してこなかった」などが原因なのかもしれません。 集中力を高めるには、集中力のサイクルを把握したうえで、仕事の優先度を明確にし、仕事環境や食事を改善するなどの工夫が必要です。 またオフィス勤務であれば個人作業用の集中ブースを使ったり、在宅勤務であれば思い切ってコワーキングスペースでの作業に切り替えるのも手でしょう。