「自由な仕事」20選と自由さの条件(時間・場所など)、実際の働き方

自由な仕事とはどんな仕事なのでしょうか。さまざまな観点からの「自由な仕事」をご紹介します。

「自由な仕事」という言葉に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。自分のペースで働きたい、好きな場所で仕事をしたい、自分の裁量で決断を下したいなど、様々な理由から自由な仕事を求める人が増えています。しかし、実際に自由な仕事とはどのようなものなのでしょうか。
この記事では、自由な仕事の条件や具体的な職種、そして実際の働き方について詳しく解説していきます。
 
 

「自由な仕事」の条件ってどのようなもの?

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ただ単に「自由な働き方」というと、実は定義が曖昧。より具体的に紐解くと「自由な仕事」の条件は、労働時間、働く場所、働く上での裁量権、髪型・服装の自由度の4つに分類できます。

働く「時間帯」や「労働時間の長さ」が自由

自由な仕事の一つの特徴は、働く時間帯や労働時間が自由に決められること。例えば、朝型の人は、早朝から仕事を始めて夕方に業務終了。逆に、夜型の人は、昼過ぎから仕事を始めて深夜まで働くといった形です。

また、一日の労働時間も自分のペースに合わせて調整可能。例えば、一気に8時間働くのではなく、2時間ずつ4回に分けて働くこともできます。このように、自由な仕事では、自分の体調やライフスタイルに合わせて、効率的に仕事を進められます。
 
 

働く「場所」が自由:コワーキングスペース利用やワーケーションなど

働く場所が自由に決められるというのも自由な仕事の条件のひとつ。会社という場所に縛られず、その時の状況や気分で自宅やコワーキングスペース、カフェなどの使い分けが可能です。

また、旅先などで仕事をするワーケーションも自由な働き方のひとつ。仕事と休暇を両立させることで仕事のストレスを解消できることや、新しい刺激やインスピレーションを得られます。
 
 

働くうえでの「裁量権」が大きい

働くうえでの裁量権が大きいということは、仕事のやり方や進め方が自由であるということ。これも「自由な仕事」に繋がります。上司などから仕事のやり方を細かく指示されるのではなく、内容や方法、進め方、スケジュールなどを自分で決めてコントロールすることで、自分の能力や責任感に応じて仕事を自己管理できます。
 
 

服装・髪型が自由

服装や髪型が自由に決められることは、「自由な仕事」の最大の特徴のひとつ。スーツや制服などの規定がなく、自分の好きな服やアクセサリーを着用できるということは非常に自由度が高いと言えるでしょう。好きなメイクや髪型を楽しめることは、仕事へのストレスを減らすことにも繋がります。
 
 

働く「時間」「場所」が自由な仕事5選

実際に働く「時間」や「場所」が自由な仕事を5つご紹介します。
 
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システムエンジニア

システムエンジニアは高い技術力や専門性が求められる一方、高スペックなパソコンがあればリモートワークは可能。レバテックキャリアが2022年3月に公開した「ITエンジニアのリモートワーク事情調査」によると、社会人エンジニアのうち、リモートワークをしている人は全体の74%という結果でした。
リモートワーク前提で採用を行っている企業も少なくなく、IT業界の社員の中でももっとも自由な働き方ができる職業のひとつといえるでしょう。

平均年収:494万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:プログラミング言語、システム設計、プロジェクト管理、コミュニケーション能力
・向いている人:論理的思考が得意、細かい作業が苦にならない、新技術への関心が高い
・その仕事に就くには:情報系の大学・専門学校卒業、プログラミングスクール受講、IT企業への就職
 
 

ライター、編集者

ライターや編集者も、パソコンとネット環境があればどこでも仕事をすることが可能。基本的には期日までに納品をすればいつ、どこで、どのように仕事をしているかは問われません。専門性の高い分野の記事を書けたり、語学に長けている場合、希少性の高い人材として評価されやすいでしょう。

平均年収:494万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:文章力、取材力、編集スキル、情報収集能力
・向いている人:読書好き、文章を書くのが好き、締切を守れる、好奇心旺盛
・その仕事に就くには:出版社への就職、WEBメディアでのライター経験、フリーランス独立
 
 

インサイドセールス

インサイドセールスは、電話やメールなどを使って商品やサービスの販売を行う仕事です。オフィスに出勤する必要がなく、自宅から仕事ができるため、場所の自由度が高いです。また、顧客との都合を合わせる必要はありますが、ある程度時間の融通も利きやすいです。

平均年収:491万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:コミュニケーション力、商品知識、PCスキル、営業トーク
・向いている人:電話での会話が得意、目標達成意欲が高い、粘り強い
・その仕事に就くには:企業の営業職として就職、テレアポ経験を積む
 
 

YouTuber

YouTuberは、動画コンテンツを制作し、YouTubeで公開する仕事です。撮影場所や編集作業を行う場所、時間帯は完全に自由です。ただし、定期的に動画をアップロードする必要があるため、自己管理能力が求められます。

・平均年収:収益は再生数による(数万円~数千万円)
・必要なスキル:動画編集、企画力、コンテンツ制作、SNSマーケティング
・向いている人:クリエイティブ思考、発信力がある、トレンドに敏感
・その仕事に就くには:独学で始める、動画編集スキルを習得、チャンネル運営開始
 
 

アフィリエイター

アフィリエイターは、ブログやSNSなどで商品やサービスを紹介し、購入者が出たら報酬を得る仕事です。完全に自由な時間と場所で仕事ができますが、収入を安定させるには継続的な努力が必要です。

・平均年収:収益は成果報酬による(数万円~数百万円)
・必要なスキル:SEOライティング、マーケティング、Webサイト運営
・向いている人:文章を書くのが得意、分析思考、継続力がある
・その仕事に就くには:ブログ開設、アフィリエイト広告の登録、SEO学習
 
 

働く時間の融通が効きやすい仕事5選

「働く時間の融通を効かせやすい」という意味で、自由度が高い仕事を5つご紹介します。
 
 

デリバリー

Uber Eatsなどのデリバリー業は、自分の働きたい時間に働くことができ、非常に自由度が高いです。
しかし、配達に使用する自転車やバイクは基本的に自分で用意する必要があります。また、デリバリー需要の高い時間帯が限られるため、自分の空いている時間と需要が一致しない場合、稼ぎにくいという一面もまたあるでしょう。

平均時給:1,095円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:運転技術、時間管理能力、体力
・向いている人:体を動かすのが好き、几帳面、安全運転ができる
・その仕事に就くには:運転免許取得、デリバリー会社への応募
 
 

タクシー運転手

タクシー運転手も働く時間に縛られない職業です。日勤や隔日勤務といった勤務形態を選ぶことが可能で、勤務時も営業区域内ならば好きな場所を走ることが可能です。

平均年収:457万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:運転技術、地理感覚、接客力
・向いている人:コミュニケーションが得意、夜間勤務可能、冷静沈着
・その仕事に就くには:第二種運転免許取得、タクシー会社への就職
 
 

トラック運転手

トラック運転手は、長距離輸送や地域配送など様々な形態がありますが、多くの場合、ある程度自分でスケジュールを組むことができます。特に個人事業主として働く場合は、仕事の受注や休暇の取得をより自由に決められます。

平均年収:420万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:大型免許、運転技術、体力
・向いている人:長距離運転が苦にならない、責任感が強い、体力がある
・その仕事に就くには:大型自動車免許取得、運送会社への就職
 
 

コールセンター

コールセンターは24時間稼働している場所も多く、その場合、従業員はシフト制で働いています。例えば夜型ならば夕方~朝までの時間帯にシフトに入ることで、自分に合った働き方が可能になります。

平均年収:約388万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:コミュニケーション力、PCスキル、クレーム対応力
・向いている人:電話応対が得意、冷静、マルチタスクができる
・その仕事に就くには:派遣会社への登録、コールセンター企業への直接応募
 
 

ポスティング

ポスティングは、チラシやパンフレットを各家庭のポストに投函する仕事です。多くの場合、決められた期間内に指定された地域を回ればよいため、1日のうちいつ仕事をするかは自分で決められます。朝型の人は早朝に、夜型の人は夕方以降に仕事をするなど、自分のペースで働けます。

平均年収:356万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:体力、時間管理能力、地理感覚
・向いている人:歩くのが好き、黙々と作業できる、几帳面
・その仕事に就くには:ポスティング会社への応募、個人事業主として開業
 
 

働くうえでの「裁量権」が大きい仕事5選

働くうえで「裁量権が大きい」という意味で、自由度が高い仕事を4つご紹介します。
 
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コンサルタント

コンサルタントとは、企業や組織の課題や問題を分析し、解決策や改善策を提案する仕事。責任も大きい一方、これまでの経験や専門知識など、スキルを活かして仕事を行うため、裁量権はおのずと大きくなります。

平均年収:413万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:専門知識、分析力、プレゼンテーション能力、問題解決力
・向いている人:論理的思考ができる、コミュニケーション力が高い、学習意欲が高い
・その仕事に就くには:大手企業での実務経験、MBA取得、コンサル企業への転職
 
 

営業職

営業職と一口に言ってもさまざまありますが、基本的には自分の営業スタイルや戦略を考えて、顧客との交渉や契約を行うのが仕事。そのため、上司から仕事の方針を細かく指示されるよりも、自分で考えて行動する機会の方が多いでしょう。

平均年収:414万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:交渉力、提案力、コミュニケーション能力
・向いている人:人と話すのが好き、目標達成意欲が高い、ストレス耐性がある
・その仕事に就くには:企業の営業職として就職、営業経験を積む
 
 

マーケター

マーケターもコンサルタントと同じく、仕事を行う上で「自身のマーケティングスキル」が大きな役割を担うため、裁量権が大きい仕事のひとつ。
たとえばWebマーケターであれば「SEO対策」「リスティング広告」「SNS広告」などのスキル、店舗集客などオフライン集客に強みを持つマーケターであれば「クーポン」「ポイント」などを活用したマーケティングの立案~実行力なども求められるでしょう。

平均年収:484万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:データ分析、マーケティング知識、企画力
・向いている人:数字に強い、トレンドに敏感、戦略的思考ができる
・その仕事に就くには:マーケティング部門への就職、Web広告運用経験
 
 

士業

士業とは、法律や会計などの専門知識を持ち、国家資格を取得した仕事。たとえば弁護士や司法書士、税理士や公認会計士などです。
弁護士や司法書士などは個人で事務所を立ち上げて仕事をする人も少なくなく、専門性や信頼性を活かした業務を行うため、仕事の裁量が非常に大きい職業といえます。

平均年収:567万円(弁護士の場合)(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:専門知識、法律知識、コミュニケーション能力
・向いている人:勉強熱心、緻密な作業が得意、責任感が強い
・その仕事に就くには:資格試験合格、実務経験、独立開業
 
 

講師

塾講師や語学講師、各種スキル講師など、知識やスキルを教える仕事も裁量権が大きいです。特に、フリーランスの講師の場合、授業内容や教材の選択、指導方法などを自由に決められます。オンライン講座の講師なら、時間や場所の自由度も高くなります。

平均年収:341万円(引用元:日本労働組合総連合会「2022 年賃金構造基本統計調査特別集計 にもとづく職種別賃金の研究 」)
・必要なスキル:専門知識、教授法、コミュニケーション能力
・向いている人:教えることが好き、人前で話すのが得意、忍耐強い
・その仕事に就くには:教員免許取得、塾講師経験、専門スキル習得
 
 

服装・髪型が自由な仕事5選

服装や髪型が自由に決められる仕事を5つご紹介します。
 
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アパレルスタッフ

多くの場合、アパレルスタッフの業務中の服装は私服。スタッフ自身がおしゃれである必要があるため、自身が働いているブランドの服を割引で購入できることが多いのも特徴。また、髪型も自由度が高い場合が多いです。自分のファッションセンスやコーディネートを発揮できる仕事ともいえます。

平均年収:371万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:接客力、ファッション知識、販売技術
・向いている人:おしゃれが好き、コミュニケーションが得意、体力がある
・その仕事に就くには:アパレルショップへの就職、販売経験を積む
 
 

美容師

美容師は清潔感があれば基本的に服装や髪型が自由。むしろ来店客にとって魅力的に映る必要があるため、おしゃれさが重視されます。

平均年収:368万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:美容技術、接客力、センス
・向いている人:手先が器用、トレンドに敏感、コミュニケーションが得意
・その仕事に就くには:美容師免許取得、美容学校卒業、サロンでの実務経験
 
 

フォトグラファー

フォトグラファーは多くの場合フリーランスで、服装や髪型に縛られる必要はありません。清潔感に欠けているとクライアントに悪い印象を与える恐れがありますが、必要以上におしゃれである必要もありません。

平均年収:352万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:撮影技術、編集技術、構図の知識
・向いている人:写真が好き、クリエイティブ思考、コミュニケーション力がある
・その仕事に就くには:写真学校卒業、カメラマンアシスタント経験、独立
 
 

イラストレーター

イラストレーターは、絵を描く職業です。多くの場合、在宅やアトリエでの作業が中心となるため、服装や髪型の自由度は非常に高いです。クライアントとの打ち合わせがある場合でも、アーティストらしい個性的な装いが許容されることが多いです。

平均年収:384万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:絵画技術、デジタルツール使用能力、デザインセンス
・向いている人:絵を描くのが好き、創造力がある、締切を守れる
・その仕事に就くには:美術大学卒業、ポートフォリオ作成、仕事受注
 
 

建設・土木作業員

建設現場や土木工事の作業員は、安全性を確保した上で、比較的自由な服装で働くことができます。作業服や安全靴は必須ですが、その中でも個性を出すことは可能です。また、髪型も長髪や派手な色が禁止されていない現場も多いです。

平均年収:416万円(引用元:求人ボックス)
・必要なスキル:建設知識、安全管理能力、体力
・向いている人:体を動かすのが好き、チームワークが得意、安全意識が高い
・その仕事に就くには:建設会社への就職、資格取得、現場経験を積む
 
 

「自由な仕事」は本当に「自由度が高い」の?

ここまで「自由な仕事」の条件や例を紹介しましたが、そもそも「自由な仕事」は本当に「自由度が高い」のでしょうか?
実は「自由な仕事」にも、様々な形で自由度を制限する要因があります。ここでは「自由な仕事」の自由度に影響する要因を、正社員とフリーランスの場合に分けて考えてみましょう。
 
 

【正社員の場合】場所や時間帯は自由でも「監視」が生じることがある

正社員の場合、たとえば在宅勤務やフレックスタイム制を導入している会社でも、勤務時間や業務内容を記録したり、定期的に報告する必要がある場合があります。
特にコロナ禍で急速に増えた在宅勤務やテレワークで社員のサボリを見抜くため、操作ログを確認するツールなどが普及しました。

詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてください。
【完全ガイド】テレワークでの社員のサボりはどう見抜く?サボりの実態や生産性の高め方 -

【完全ガイド】テレワークでの社員のサボりはどう見抜く?サボりの実態や生産性の高め方 -

【完全ガイド】テレワークでの社員のサボりはどう見抜く?サボりの実態や生産性の高め方 -

テレワークは新型コロナウイルスの影響で急速に普及しましたが、管理者としては社員の働きぶりが見えにくくなり、サボりが発生していないか不安になることもあるでしょう。では、テレワークでのサボりはどうやって見抜くことができるのでしょうか?この記事では、テレワークでのサボりの実態や原因、見抜く方法、防止する方法、生産性を高める方法などを詳しく解説します。

【正社員の場合】自由度の高さの反面「KPI」は厳格なケースも

働く場所や時間帯は自由でも「数字」までも自由とは限りません。働き方の自由度を高める代わりに、KPIの管理を厳格化し「目標必達」を強烈に掲げる企業も中には存在します。
出勤・退勤などの自由度が高くとも、実際には「朝◎時~夜◎時くらいまで仕事をしなくては処理できない業務量がある」というケースもあるため、自由な仕事が「家で優雅にテレワーク」といったイメージとは乖離していることも有ります。
 
 

【フリーランスの場合】全ては「自己責任」

フリーランスの場合、働く場所や時間、内容、服装まで基本的に自由ですが、その代わりに全ては「自己責任」になります。例えば、仕事の依頼や契約、納品や請求などのやりとりは自分で行わなければなりません。さらに、仕事のトラブルやクレームなどに対処するのも自分。このように、フリーランスとして「自由な仕事」をする場合、自分のリスクや負担が大きくなることがあります。
 
 

【企業担当者向け】社員の働き方、仕事の進め方の自由度を高めるには?

「自由な仕事」は個人だけでなく、企業にとっても有益な働き方です。
たとえば「自由な仕事」は一人一人のモチベーションやパフォーマンスを向上させたり、創造性や革新性を促進させたり、社員のワークライフバランスを高める効果が期待できます。
しかし「自由な仕事」を実現するには、企業側も社員の働き方や仕事の進め方の自由度を高める工夫が必要。

ここでは企業担当者向けに「社員の働き方の自由度を高めるために、事前に考えておくべきこと」を3つ紹介します。
 
 

【1】場所・時間の制約を緩められないか?

社員の働き方や仕事の進め方の自由度を高める方法の一つは、場所や時間の制約を緩めること。例えば、在宅勤務やリモートワークを認めたり、フレックスタイム制や裁量労働制を導入することです。このように、場所や時間の制約を緩めることで、社員は自分の体調やライフスタイルに合わせて、効率的に仕事を進めることが可能になります。

また、場所や時間の制約を緩め、社員が自分の好きな場所や時間に仕事ができるようになると、社員の満足度や幸福感を高めることにもつながります。
 
 

【2】マイクロマネジメントを取りやめることはできないか?

社員にとっての「働き方の自由度が低い」企業では、上司が部下に権限移譲をせず仕事の進め方などを事細かに指示し続けているケースが多いです。この場合、上司からすると「部下は指示通りに稼働しているか」の監視の必要性が生じ、最終的にはオフィスでなくては仕事ができなくなります。

こうした管理手法は、しばしば「マイクロマネジメント」とも呼ばれます。マイクロマネジメントを取りやめ、KPIを提示したうえで仕事の進め方は部下に一任するといったマネジメント手法に段階的に切り替えていくことも有効です。
 
 

【3】ハイブリッドワークを取り入れられないか?

ハイブリットワークとは、オフィスワークとリモートワークを取り入れた働き方。社員からテレワークを望む声があり、マネージャー層からは出社のニーズが大きいならば「その両方の良いところを取り入れた働き方」として有効です。
 
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オフィスワークでは他の社員とのコミュニケーションを取ることができ、リモートワークでは自分の仕事に集中したり、プライベートの時間を確保することができます。
また、企業にとっては、オフィスのコストやリスクを削減したり、社員の満足度や生産性を向上させたりすることが可能になります。
 
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ハイブリッドワークの理想的な実施状況は、インプットが必要な際や集中して作業をしたい際はテレワーク、コミュニケーションが必要な時はオフィスに出社といったように、集中する(テレワーク)→コミュニケーションをする(出社)→また集中をする(テレワーク)といったサイクルを回していくのが理想形でしょう。

ハイブリットワークについては、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
ハイブリッドワークとテレワークの違いは?メリットと普及率や実際の出社率、課題 -

ハイブリッドワークとテレワークの違いは?メリットと普及率や実際の出社率、課題 -

ハイブリッドワークとテレワークの違いは?メリットと普及率や実際の出社率、課題 -

テレワークは、完全に自宅で仕事をする働き方。一方、ハイブリッドワークは、オフィスに出社する日と自宅で仕事をする日を組み合わせて働くことを指します。この記事では双方の働き方の違いや課題について解説します。

まとめ

マネジメントにおいては「社員が働き方に自由さを感じられるか」は1つのポイントです。仕事に自由度が感じられれば、社員のモチベーションが上がり、アウトプットのクオリティが高くなることが期待できます。
社員に対して「自由度」を担保するには、具体的に「仕事の自由度とは何か」を紐解く必要もあります。

たとえば「労働時間や働く場所の自由度が大事なのか」「裁量権が大事なのか」などは定義しましょう。「自由の定義」によって、その働き方に適した職種というものも存在します。本記事で、自由の定義ごとに言及した職種での働き方や長所などもぜひ参考にしてください。
また自由な働き方は、時に成果が見えにくくなったりすることもあります。KPIをしっかりと設定し、自由度と成果を両立するようにしましょう。