ハイブリッドワークでは、従業員が自分のライフスタイルや仕事のスタイルに合わせて、オフィスに出社する日数や時間を選ぶことができます。
ハイブリッドワークとは
一部の従業員はオフィス勤務、一部の従業員はリモート勤務といった働き方になります。どの従業員がオフィス勤務で、どの従業員がリモートワークとなるのかは「従業員が自ら決めることが可能」なケースもあれば「会社側が決める」ケースもあります。
ハイブリッドワークには、まず完全にオフィスで働く社員とリモートワークの社員を分ける「従業員区分型」があります。人材管理が楽な反面、社員間に断絶が生まれやすいのが弱点。そうした課題が解消しやすい働き方には、会社がオフィスで働く曜日とリモートワークの曜日を決める「企業主導型」と、従業員がいつリモートで働くか能動的に決められる「従業員主導型」があります。
ハイブリッドワークとテレワークの違いは何?
そしてハイブリッドワークは前述の通り、オフィスワークとテレワークの中間のような働き方。企業によって実施状況は異なりますが、オフィスワークとテレワークを能動的に随時選択しながら働けるケースも増えています。
ハイブリッドワークの理想的な実施状況の例は、以下のようなものと言えます。
インプットが必要な際や集中して作業をしたい際はテレワーク、コミュニケーションが必要な時はオフィスに出社します。集中する(テレワーク)→コミュニケーションをする(出社)→また集中をする(テレワーク)といったサイクルを回していくのがハイブリッドワークの理想形でしょう。
ハイブリッドワークの実施率は?出社/テレワークが両方認められている人の割合
同調査の2021年版と比較すると、48.0%から55.6%に上昇しているとのこと。
なお従業員数1,000人以上の企業で働く一般従業員では「66%」がハイブリッドワークを認められています。一方で従業員数1,000人未満の企業で働く一般従業員は「41.3%」であり、中小企業でのハイブリッドワークの実施率は一つの課題であると言えそうです。
参考:PRTIMES「【コロナ禍長期化における働き方意識調査2022】ハイブリットワーク普及率が昨年より上昇の5割強となり、従業員・経営者層ともに、よりフレキシブルなワークスタイルの実現に向かう傾向」
ハイブリッドワークのメリットとは?
仕事には対面で話した方が進めやすい業務もあれば、一人で黙々と進めた方が効率的な業務もあるものです。前者が必要な際には出社し、後者に相当する業務をしたい際にはリモートワークができるでしょう。こうした仕組みが整っていれば、従業員の満足度も上がりやすいです。
またリモートの社員が増えるとオフィスのスペースにも余裕が出やすいため、余った空間にカフェスペースや集中ブースを用意するのも良いでしょう。オフィスでの働き方をより快適にするきっかけにもなります。
ハイブリッドワークでの空間づくりなどについては、オフィスづくりを手掛けるコクヨマーケティングでも取り上げています。こちらの記事も合わせてぜひ参考にしてください。
今話題のハイブリッドワークとは?メリットや成功ポイントを解説|コクヨマーケティング
ハイブリッドワークとは、オフィスワークとテレワークを組み合わせた働き方のことです。新型コロナウイルスの感染対策としてテレワークを導入する企業が増え、ハイブリッドワークに注目が集まっています。ハイブリッドワークのメリットや課題について説明します。
ハイブリッドワークのデメリット
同調査のうち、ハイブリッドワークのデメリットについて4項目を紹介します。
参考:HubSpot「ハイブリッドワーク実態調査2022」
人間関係構築の難しさ
「企業文化」を形作ることが難しい
一方、回答者の30%が強固な企業文化を築くために会社は「エンゲージメント向上やチームづくりのための社内イベントに力を入れるべき」と回答したとのこと。ハイブリッドワークを取り入れる際には、企業文化の築きを前提にすることをおすすめします。
出社を増やした方がコミュニケーションしやすいことも多い
燃え尽き症候群になってしまう人もいる
ハイブリッドワークの実際の出社率、出社ペースはどれくらいがベスト?
そして、テレワークを実施する場合でも「フルリモート」は少数派で最低でも週1日以上は出社を求めるのが大多数であることも分かりました。
総じて出社とテレワークは「半々」程度でハイブリッドワークを行うのが落としどころと言えるでしょう。
東京都の調査結果をベースに在宅百貨編集部が独自に画像作成
参考:東京都「テレワーク実施率調査結果をお知らせします!3月の調査結果」
ハイブリッドワークに必要な環境とツール
【オフィス】フリーアドレス席の導入
とはいえフリーアドレスには、たとえば仲のいい社員ばかりが集まってしまい、おしゃべりに夢中になって生産が落ちるといったケースもあります。後述するように労務管理システムやタスクの可視化で「仕事が問題なく進んでいるか」管理する仕組みも必要です。
【オフィス】空いたスペースの活用
【ツール】労務管理システムの導入
【ツール】ビデオ会議システムやビジネスチャットの導入
なお、仮にもしもアフターコロナに移行する中でテレワーク関連の取り組みを縮小している場合は、取引先とのコミュニケーションの円滑化といった観点も踏まえて「ある程度はテレワーク関連の予算も確保しておく」のをおすすめします。
【2022年版】社内コミュニケーションツールおすすめ11選|メリット/導入のポイントも -
在宅ワークが一般化している現在では、「社内コミュニケーションツール」の導入が欠かせません。社内コミュニケーションツールの活用で、意思疎通や情報共有の円滑化が可能。本記事では、社内コミュニケーションツールのおすすめ11選とメリットをご紹介します。
ハイブリッドワークを成功させるためのポイント
出社日数やテレワークのルールを細かくしすぎない
テレワークのルールを過剰なまでに厳しくしすぎるのは避けましょう。また同様に「出社日数のルール」を厳しくしすぎるのも避けた方がよいでしょう。
ハイブリッドワークにおける出社は「コミュニケーションが必要な場面でのやり取り」が目的。逆に言えば各社員がKPIややるべき仕事を既に洗い出しており、集中して仕事をすべき段階であれば出社せずにリモートで黙々と仕事をした方がベター。出社そのものを目的化するのは避けましょう。
各従業員のタスクをできる範囲で可視化
よって各従業員のタスクを出来る範囲で可視化するとよいでしょう。たとえば出勤時に社内のビジネスチャットに「その日行う業務」を報告し、退勤時に「進捗や成果を報告する」といったルールを設けるのも良いでしょう。
まとめ
一方、ハイブリッドワークには、社員同士がコミュニケーションを取ることが難しくなったり、人間関係の構築が困難になることも。メリットとデメリットを見極め、社員の意見を取り入れながら仕事の生産性を上げるためのハイブリッドワークの取り入れ方をおすすめします。
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