疲れないデスクチェアの選び方とおすすめ5選をコクヨが解説:自宅で使う際のポイントも

長時間座って仕事をするならデスクチェアの導入がおすすめ。疲れにくいデスクチェアの選び方とおすすめのデスクチェア5つを理由とともに紹介します。

長時間椅子に座ってデスクワークをしている人の中には、背中や腰、お尻が痛くなって限界を感じたことがある人も多いはず。体の負担を少なくするには、やはりデスクチェアの活用がおすすめです。そこで本記事では、疲れないデスクチェアの選び方とおすすめの椅子5つを紹介します。
 
 

デスクチェアに「こだわるべき」理由とは?

デスクチェアにこだわれば、長時間座っても疲れにくくなります。
 

こわだるべきポイントは「背もたれの高さ」「背もたれのライン」「座面の角度(動きと連動)」の3つ。自分の体のラインに合ったものを選べば、体への負担が大きく減って疲れにくくなります。

近年、テレワークや在宅勤務の導入が増えている中で、長時間のパソコン作業による首や肩、腰への負担に悩む人が増加しています。こうした悩みの解消におすすめなのがデスクチェア(オフィスチェア)。

デスクチェアには長時間座って仕事をしても疲れないような様々な機能が備わっています。たとえば、前傾姿勢をとると座面が体の動きに連動して動いたり、背もたれで背骨のS字カーブをサポートしたりする機能。これにより、正しい姿勢を保って背中や腰にかかる負担を軽減してくれます。

快適なワーク環境を整えたいなら、これらの機能を備えたデスクチェアを取り入れてみましょう。
 
 

疲れないデスクチェアの選び方

まずは、疲れないデスクチェアの選び方を紹介します。どんな椅子だと疲れにくいのか最初にしっかりとポイントを押さえておきましょう。
 
 

そもそもオフィスチェアの種類とは?

オフィスチェアは大きく「事務用チェア」「高機能チェア」「エグゼクティブチェア」の3つに分類できます。なお、オフィスチェアという名称ですが在宅ワークやテレワークにも活用可能です。
種類 事務用チェア 高機能チェア エグゼクティブチェア
特徴 ・コンパクト
・シンプルな機能のみ
(キャスター、回転など)
・コンパクト~大きなものまで様々
・ランバーサポート、ロッキング機能など体に負担がかかりにくい設計
・本革を使うなど高級感がある
・クッション性が高い
・座り心地が良い
おすすめな人 ・コストを抑えたい人
・会社用などで複数揃えたい人
・長時間座ってデスクワークする人 ・見た目にこだわりたい人
・座り心地を重視したい人
一般的にデスクチェアとして購入が検討されることが多いのは事務用チェアか高機能チェアではないでしょうか。一方、長時間のパソコン作業をする方は多少奮発しても「高機能チェア」がおすすめ。理由はランバーサポートなど、正しい姿勢をサポートして疲れにくくする機能にあります。
 
 

ランバーサポートの有無:椅子を長時間利用する人におすすめ

ランバーサポートとは、椅子の背もたれに固定して使用する「腰をサポートするコンパクトクッション」のこと。ランバーサポートがあると、理想的な背骨のS字カーブを保った状態で座れるため腰への負担が軽減されます。
 
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ランバーサポートは椅子と一体になっているものと、後付けするものの2種類があります。オフィスチェアでは一体化しているものが多くなっています。

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腰部をサポートするパーツで、イスの背もたれに設置して使用するランバーサポート。腰痛などが起こりやすい在宅ワークに役立つアイテムです。本記事では、ランバーサポートの役割や向いている人の特徴を始め、ランバーサポートの正しい使い方と選び方、コクヨのおすすめ商品を紹介します。

 
 

椅子のサイズ・座面の大きさ

椅子のサイズには、椅子の高さや奥行き、座面の幅が記載されています。
 

デスクチェアを選ぶときは、椅子のサイズ選びが肝心。自分の身長や体格に合ったものを選ぶことで、腰や肩、背中にかかる負担を減らせます。

デスクチェアを選ぶ場合は、機能だけでなく自分の体格に合った座面の椅子を選びましょう。サイズが合わないと座りにくく、快適に過ごせません。以下の表を参考に、体格に合う座面の大きさをチェックしてみましょう。
体格 座面の目安
小柄 幅45cm前後
標準体型 幅50cm前後
大柄 幅55cm以上

素材

座り心地や疲れにくさを重視するなら、素材も重要です。背面素材(背もたれ)や座面の種類は主にメッシュ、ファブリック(布)、レザー(本革)、樹脂(エラストマー)の4つ。それぞれのメリット・デメリットを以下の表で確認しておきましょう。
素材 メッシュ ファブリック(布) レザー(本革) 樹脂(エラストマー)
メリット ・通気性が良い
・体にフィットする
・比較的リーズナブル
・肌触りが良い
・カラーバリエーションが豊富
・高級感がある
・耐久性が高い
・通気性が良い
・弾力性、柔軟性があり体になじみやすい
デメリット ・ほこりが溜まりやすい ・汚れやすい
・熱がこもりやすい
・価格が高い
・通気性が悪い
・材質が固め
おすすめな人 ・蒸れにくい椅子が欲しい人 ・座り心地にこだわりたい人
・コストを抑えたい人
・カラーを選びたい人
・座り心地にこだわりたい人 ・長時間作業する人
通気性や快適性を重視するなら、メッシュや樹脂(エラストマー)素材がおすすめ。ある程度の固さもあるため、しっかりと体をサポートしてくれます。一方で、見た目や座り心地を重視するなら、ファブリックやレザーがおすすめです。
 
 

その他:自宅で使う際は「デザイン」も重視しよう

テレワークや在宅勤務の場合、リビングなど生活空間でオフィスチェア、デスクチェアを使いたい方もいるでしょう。しかし、機能性だけを重視した「オフィスチェア」は、生活空間のカジュアルな雰囲気とはマッチしないものもあります。使い心地が良かったとしても、一種のインテリアとしては「家に置くには微妙」ということもあるので、デザインも重視したうえで選ぶことをおすすめします。
 
 

【ランバーサポート一体型】デスクチェアおすすめ3選

ここでは、背中や腰の負担を減らして正しい姿勢をサポートしてくれるランバー一体型でおすすめのデスクチェアを3つご紹介します。
 
 

①「Duora(デュオラ)」:71,390円~127,380円(税込)

コクヨの「Duora(デュオラ)」には、腰から骨盤部をサポートするランバーサポートが付いています(メッシュタイプ、ランバーサポート付きタイプのみ)。背中の空間を埋めて、自然と背骨のS字形状を支えてくれるため、長時間座っても疲れにくいのが特徴です。
 
 

素材・サイズ感は?

素材はメッシュとクッションの2種類。ハイバックタイプ、ヘッドレスト付きタイプ、椅子の高さが高いハイタイプの3タイプがあり、メッシュ素材であれば、それぞれランバーサポートのあり・なしを選べますが、デスクチェアとして使用するならランバーサポートありがおすすめです。
 

ランバーサポートがしっかり腰を支えます。背もたれの下部パーツもレバーで簡単調整できるため、より自然なS字形状を保てます。

座面の大きさは?

座面の大きさは、幅510×奥行410~460mmと横幅が大きめなので、ゆったりと座ることが可能。座る人に合わせたサイズに座面の奥行きや幅を調整することもできます
 

右が「Duora(デュオラ)」。同じく高性能チェアの「Bezel ベゼル」(左)よりも座面が大きいのが特徴です。

引用元: インスタグラム投稿|KOKUYO Workstyle Shop

おすすめの理由

ランバーサポートやS字カーブサポートはもちろん、オートアジャスト機能により、座る人の体重に合わせてロッキングの強度を自動で変動。可動肘も前後に調整可能かつ座面は体圧を分散させるポスチャーサポートシートがついているので、長時間座っても快適です。
 
 

②「ENTRY(エントリー)」:24,090円~25,520円(税込)

コクヨのENTRY(エントリー)は、リーズナブルでありながら高機能なデスクチェア。樹脂の弾性を利用したランバーサポートを搭載しています。上下の位置や強度を調整できるため、座る人の背骨のS字形状に合わせた快適なサポートが可能です。
 
 

素材・サイズ感は?

素材はメッシュタイプのみで、カラーは5色。肘アームやヘッドレストはオプションで装着可能です。
 

サイズは背もたれが大きい「ハイバック」タイプで、サイズは全体の大きさが幅675×奥行570×高さ950~1045mm、座面の高さ:435~530mmです。

座面の大きさは?

座面の大きさは、幅490×奥行き430~470mm。奥行き調整機能がついているので、座面の高さや奥行きの調整が可能。体に合った座り心地に調整できるため、長時間でも楽に過ごせます。
 
 

おすすめの理由

ランバーサポートや座面の位置を自由に調整できるので、より快適な状態で椅子に座れます。座っている人の動きに合わせて座面が動くシンクロロッキング機能もついており、長時間座っても疲れにくい設計になっています。
 
 

③「エアグレースチェア」:65,780円~87,780円(税込)

カウネットの「エアグレースチェア」は、ランバーサポートにエアバックを内蔵。空気圧を調整して、どんな体型にもしっかりフィットするのが特徴です。シンクロロッキング機能により、背もたれも最大24度まで傾斜できます。倒したまま固定もできるため、休憩するのにも便利です。
 
 

素材・サイズ感は?

メッシュ素材で、選べるカラーは3色。全体の大きさは幅680×奥行580~810×高さ960~1050mm。座面までの高さは415~505mmです。
 

背もたれは最大24度まで傾斜するので、背中のカーブに合わせた姿勢を保てます。

座面の大きさは?

座面の大きさは幅500×奥行400~450mmで、奥行は5段階調節が可能。背角度も調節できるので、背中にしっかりとフィットします。
 
 

おすすめの理由

腰回りをしっかりとサポートするエアランバーサポートがついているため、自然な形でサポートして疲労感を軽減してくれます。
 
 

【生活にも馴染む】デスクチェアおすすめ2選

生活やインテリアに馴染むようなデザイン性も兼ね備えたデスクチェアを2つご紹介します。
 
 

④「ingLIFE イングライフ」:75,350円~107,580円(税込)

ingLIFE イングライフは、姿勢に合わせて360度動くグランディング機能を搭載しており、腰にかかる負担を軽減。丸みのあるフォルムがおしゃれで、インテリアとしても馴染みます。
 
 

素材・サイズ感は?

背もたれの素材は木タイプまたはクッションで、座面はファブリックとレザーの2種類。リビングに置いても圧迫感がないコンパクトさです。
 

洗練されたデザインと落ち着いた色合いで、リビングチェアとしてもデスクチェアとしても活用できます。

座面の大きさは?

座面の大きさは、幅440cm×奥行440mm。奥行きの調整はできませんが、最大で8度まで前傾に傾くのでデスクワークのときも快適です。
 
 

おすすめの理由

リビングに置いても違和感のないデザインでありながら、グランディング機能の快適な揺れで集中して作業に没頭できます。座るときや立ち上がるときも自然と椅子が傾いたり体圧を分散させてくれるので、バランスボールに座っているときのように体への負担が少なくて済みます。
 
 

⑤「FABRE(ファブレ)」:75,570円~113,410円(税込)

座る人の体重や体格に応じて、ロッキングの強さを自動で調節する「オートアジャストロッキング」機能を備えているFABRE(ファブレ)。座部には、体の圧力を均等に分散するための弾力性のあるメッシュを採用しており、長く座っても快適さを保ちます。
 
 

素材・サイズ感は?

素材のタイプはメッシュとファブリック、ヘッドがついた革張りタイプがあります。ハイバックタイプの背もたれはスリムで大きさの割りには圧迫感がありません。
 

上下昇降機能で椅子の高さの調節が可能です。

座面の大きさは?

座面の大きさは、ファブリックタイプが幅480cm×奥行450mm、メッシュタイプが幅460×奥行430mmと素材によって若干大きさが変わります。
 

背もたれが大きいので、背の高い男の人でもしっかりと体を支えられます。

おすすめの理由

デザインを重視しつつ、デスクチェアとしての機能も欲しいという人におすすめ。座面はモールドウレタン+メッシュ構造で、衝撃を吸収して姿勢を安定させてくれます。
 
 

まとめ

疲れないデスクチェアの選び方を紹介しました。自宅で使う場合は、デザイン性が高くインテリアと馴染むかどうかもポイント。デスクチェア選びで迷っている方は、今回紹介した5つの中からお気に入りのものを探してみてはいかがでしょうか。