北海道専門家に聞く、北海道出張のついでに「岩見沢でワインとバラにまみれて働く」モデルプラン

日本でも有数のワイン産地である岩見沢。バラの産地としても有名で、毎年多くの観光客が訪れています。この記事では、北海道専門家に、出張のついでに「岩見沢でワインとバラにまみれて働く」モデルプランを聞いてみました。このモデルプランを参考に仕事を楽しく進めてみてはいかがでしょうか。

都内から札幌を中心とする「北海道」へと、出張に出向く方は多いでしょう。一方で札幌市内や新千歳空港周辺は栄えていて、意外と都内とそれほど見た目や雰囲気が変わらない一面もあります。

・せっかくなので北海道らしい景観や自然、また美味しいワインなども楽しみたい
・出張なのでしっかりとしたテレワーク環境も確保したい

そうした方には札幌からJR(特急)で25分移動した「岩見沢市」を訪れるのもおすすめです。今回は岩見沢市観光協会の西川里美さんに、岩見沢市で「ワインとバラにまみれて働くモデルプラン」を教えてもらいました。
テレワークしつつワイナリーなどを訪問しつつ、なおかつ5名まで宿泊できるプランを考えてもらったので、個人での出張はもちろん、北海道でのチームビルディング合宿の実施にもおすすめのプランです。
 
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西川里美(一般社団法人岩見沢市観光協会/クリエイティブ担当)さん

地元の企業で事務兼秘書としての勤務や、別業種での営業・総務の経験を経て、現在の会社に就く。観光協会ではクリエイティブ主任として、デザイン関係全般や動画編集、SNS・WEBでのPR関係を主に担当。2021年にはデザイナーとして独立(Upcycle+Design LAB代表)し、様々なデザイン業務の依頼を請け負う。「岩見沢の魅力は春の訪れから白銀の世界が広がる冬まで、北海道の中でも特に四季がはっきりしているところ。魅力的なスポットを巡りながら、ワーケーションもできるまちであることをPRしていきたい」とのこと。
 
 

「ワインとバラにまみれて働く」岩見沢市の魅力

— 北海道岩見沢市とはどんな街ですか?失礼ながら札幌や函館、夕張は聞いたことがあるのですが「岩見沢市」にはあまりイメージがないです。
 
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西川:たしかに「岩見沢市」ってあまり聞いたことないですよね。札幌から車で1時間、電車では札幌駅から岩見沢駅まで特急で25分ほどです。北海道の中では元々「ベッドタウン」のような位置づけの街です。
 
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近年は「ワイン街道」と「バラ園」も多くの人に楽しんでいただいてますし、市内でテレワークをする方も増えています。都内の方などには、たとえば北海道出張の延長で立ち寄っていただいて、ワーケーションとワイン、バラを楽しんでいただきたいですね。
 
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岩見沢市はワーケーションや移住支援などに関する行政の取り組みも盛んなので、自然や食事を楽しみながら様々な素敵な出会いもあると思います。

— 「ワインとバラ」を楽しみながらワーケーションというのは札幌市内とはまた別の魅力がありますね。

西川:そうなんです。岩見沢周辺は「空知(そらち)」地区と言われていて、空知地区ではワイナリー・ヴィンヤードが17もあり「そらちワイン」として全国的にも有名です。
 
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また、岩見沢市の花は「バラ」ということで、いろいろな場所でバラを育てています。岩見沢駅に降り立つとバラが出迎えてくれ、いわみざわ公園内にあるバラ園では約4万㎡の敷地に無農薬で育てた約630品種8800株のバラとハマナスが咲き誇ります。
 
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酒とバラの日々ならぬ、ワインとバラの日々を楽しむことができる街です。
 
 

岩見沢市のワインとバラを楽しみながらワーケーションするモデルプラン

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西川:ここからは岩見沢市観光協会が提唱する、岩見沢市での具体的なワーケーションのモデルプランをご紹介します!コワーキングスペースでの仕事の後にワイナリーとバラ園を巡り、最大5名まで宿泊可能なゲストハウスに泊まるプラン。5名程度の小規模な部署のチームビルディング研修を兼ねるのも良いでしょうし、純粋に一人か二人で北海道でのテレワーク+旅行を楽しむのも良いでしょう。
 
 

駅に着いたらまずはエスプレッソを堪能してからコワーキングスペースへ

かつてグッドデザイン賞や日本建築学会賞を受賞した「岩見沢駅」に降り立ったら、まずは徒歩5分圏内の「ESPLESSO STAND PLATS」へ。
 
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駅から徒歩 5 分圏内にある「ESPLESSO STAND PLATS」。コーヒーの香りが漂い焼き菓子がズラリと並ぶ店内でアメリカーノやエスプレッソを堪能。暑い夏はフラッペも良いかも・・・ 。テラス席でパソコンを広げてとりあえずメールやSlackのチャットをチェックするのも良いでしょう。
 
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その後はおいしいまんじゅうが有名な天狗まんじゅうや、100年以上続く老舗米穀店など、古き良き時代を残した商店街を抜けて、コワーキングスペース「Ncolon」でしっかりお仕事。Ncolonには利用者同士がビジネスアイデアの交換ができる掲示板も用意されており、岩見沢市の積極的な起業家やお店、学生などとの交流機会にもなります。
 
 

仕事を終えたらワイナリーへ!

岩見沢(空知)は、ワイナリーやヴィンヤードが豊富な地域。中でも、数年前に映画の撮影スポットにもなった宝水ワイナリーは、 岩見沢を訪れたらぜひ行っておきたいスポット。醸造所と販売所があるのでワイン好きはもちろん、ここでしか食べられないソフト クリームを目当てに観光客や地元の人が多く訪れます。
 
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中でも自社栽培のぶどうソースをかけたソフトクリームはおすすめ。 醸造所の 2 階のベランダからぶどう畑を眺めて食べるソフトクリームは、ここでしか味わえない贅沢な味。
 
 

バラ園を訪問!

広大な北海道(岩見沢)を感じられるベストスポットは、いわみざわ公園見晴台と、バラ園。
 
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標高 142m の位置にある見晴台は「ユニバーサルデザイン」で 最上段までスロープになっているので、やさしい造り。バラ園や北海道グリーンランドを上から眺めたり、広がる田園風景に 非日常を感じながらも、どこかほっとする景色かもしれない。。。
 
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見晴台をおりたところにある、バラ園は約 630 品種、8800 株のバラをハマナスが咲き誇るフォトスポット。
夏と秋に見頃を迎え、季節によってバラの種類や色の違いも感じられ、フォトグラファーにも人気。隣接しているイタリアンレストラン LUCCI からは、バラ園を眺めながらランチを楽しむことができるので、今回は、はちみつたっぷりのバラの花びらを散りばめたピッツァを4人でシェア。
 
 

岩見沢の山奥のゲストハウス「マルマド舎」でのひとときは、ワインと一緒に

日帰りではなく一泊する場合は、岩見沢の山奥「美流渡」にあるゲストハウス「マルマド舎」がおすすめ。
 
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一棟貸しのゲストハウスのため、他の人に気兼ねすることなくのんびりとした時間を過ごせます。最大5名まで宿泊できるため、部署のチームビルディング研修などにも良いでしょう。またもちろん個人での宿泊にもおすすめです。

岩見沢をより楽しむために事前に知っておきたいこと

— 岩見沢でワーケーションするならこの季節がおすすめ、というのがあれば教えてください

西川:バラが楽しめるのが6月下旬から7月下旬の初夏と9月中旬から10月中旬までの初秋はバラはもちろん、ワイン用のぶどうが色づく時期なのでおすすめです。

— 実際に都心部などから岩見沢にワーケーションで来訪された方とのコミュニケーションで、印象に残っていることやエピソードなどあれば教えてください

西川:ワーケーションで岩見沢にいらっしゃった方がまずびっくりするのが、岩見沢駅を降り立ったら「焼き鳥のにおいがする!」ということなんです。岩見沢駅のすぐ近くに「三船」という有名な焼き鳥屋さんがあって、そのお店が15時から営業しているので、良い香りが漂うのです。みなさん、においにつられて立ち寄ってしまうようです。
また岩見沢は札幌駅や新千歳空港からのアクセスが良好なのですが、加えて車で10分も行くと自然豊かな場所が多く、特に東部丘陵地区といわれる場所は緑豊かです。「車を運転するだけで癒された」と言ってくれる方がいらっしゃいました。
札幌市内や新千歳空港の周辺は栄えているので、意外と都市圏とそんなに「見た目」や「雰囲気」が変わらないと思うんです。アクセスの良さと北海道らしい景観と、美味しいワインを求める方には岩見沢は本当におすすめです。


— ワーケーションやテレワークに関連する行政の補助金などはありますか?

西川:東京23区からという条件付きではあるのですが、「UIJターン促進事業」という移住支援金があります。移住条件、就業、企業、またはテレワークで仕事を継続している場合など要件のすべてを満たした方を対象に、単身60万、世帯100万を移住にかかる経費として、移住支援金として支給する事業となっています。
また、まずは「試験的に移住生活を楽しみたい」といった場合におすすめなのが「お試し暮らし事業」です。
市外在住者で岩見沢市への移住を検討している18歳以上の方で、市が登録したゲストハウスなどで3泊以上宿泊する方に、1人1泊当たり3,000円(上限2万まで)、2名分まで支援金がでる事業です。

以下のページもぜひ参考にしてください。
住まいに関する支援/岩見沢市ホームページ
 
 

まとめ

今回は北海道専門家である、岩見沢市観光協会の西川里美さんに穴場ワーケーションスポットである「岩見沢市」でのテレワークやワーケーションのモデルプランを教えてもらいました。
北海道には上場企業を含む各種メーカーなどがオフィスを構えており、北海道出張の機会があるビジネスパーソンの方も多いのでは。そうした方はぜひもう少しだけ足を延ばして、岩見沢市でテレワークとワインを楽しんでみてはいかがでしょう。
個人としても、同僚や後輩などと「チーム単位」でのワーケーションでもモデルプランを参考に働くことで、仕事はこなしつつもリフレッシュの機会になったり、仲間との絆が深まるきっかけになるのではないでしょうか。


・今回紹介した主な岩見沢市内のスポット
1.バラ園
北海道岩見沢市志文町794番地 0126-25-6111

2.メープルロッジ
北海道岩見沢市毛陽町183 0126-46-2222

3.PLATS
岩見沢市1条西3丁目5-1 0126-51-4669
4.Ncolon
北海道岩見沢市4条西4丁目1-2 シーテラス2階 0126-35-6246

5.見晴台
岩見沢市上志文町 例年4月29日~11月3日頃まで

6.LUCCI(レストラン)
北海道岩見沢市上志文町794 0126-31-6655

7.マルマド舎
北海道岩見沢市栗沢町東町55 080-2628-4524

8.三船(焼鳥)
北海道岩見沢市北1条西7丁目1 0126-24-1788

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