【特集】青森県八戸市の伝統文化「南部せんべい」と「南部菱刺し」って?

【特集】青森県八戸市の伝統文化「南部せんべい」と「南部菱刺し」って?

ワーケーションをする中で出会った八戸に根ざす2つの伝統文化、「南部せんべい」と「南部菱刺し」について取材しました!

青森県八戸市に伝わる「南部せんべい」と「菱刺し」。どちらもお土産屋さんにも並ぶ八戸の有名どころです。せっかく青森に来たので、とご厚意で各作業場を見学させていただきました!

南部せんべい

「せんべい喫茶(上舘せんべい店)」でモーニングをしたあと、せっかくなので、と上舘さんのご厚意で近くにあるせんべい工場を見学させていただくことに!

▼せんべい喫茶の様子はこちらから
【ワーケーション】地域交流したいアラサーOL、3泊4日の旅 in青森・八戸 <06.八戸のモーニングとコワーキングスペース> -

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地方暮らしへの憧れをもつ都心在住・アラサーOLが、青森県・八戸市で「地域交流ワーケーション」に行ってきました。観光では味わえない、地域ならではの体験や人びととの交流、その模様や全貌をご紹介します!

南部せんべいって?

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南部せんべいとは、小麦粉を水で練って平たく焼いたもので、「みみ」といわれる薄い縁があるのが特長。素朴な味わいのプレーンから、ゴマ、落花生を加えたものまで、さまざまなバリエーションがあり、青森・岩手県に伝わる名物菓子です。

南部せんべいの工場見学

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八戸にある上舘せんべいさんでは1日に数千枚のせんべいが製造されます。
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生地を機械に流し入れ、1枚大のタネに。
それを焼きの機械に2枚ずつセット。
6分後、機械の中を一周した生地がせんべいになって現れます。
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最後に検品して・袋詰め
分業と手作業・機械を織り交ぜながら、製造されているのですね…!
地元の名産品を間近で見学できてとても貴重な経験となりました。

南部菱刺し

続いて、ゲストハウスのオーナー 美朝(みのり)さんのご紹介で、八戸の伝統工芸「南部菱刺し」の見学へ。
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現在南部菱刺しを活用し雑貨類を制作している「つづれや」さんの作家・山田友子さんにお話を伺いました。

南部菱刺しって?

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南部菱刺しとは、青森県南部地方に伝わる刺し子のことで、「庄内刺し子」「津軽こぎん刺し」に並ぶ日本三大刺し子のひとつです。
その昔、寒さをしのぐため、服の補強と保温として用いられた技術でしたが、徐々に色数や形状が増え、現在の美しい模様になったといわれています。ズボンやよそ行きようの前掛けに用いられていたことから、当時の女性たちがおしゃれを楽しんでいた様子がうかがえます。

同じく有名な刺し子として「津軽こぎん刺し」がありますが、こちらは主に縦長のひし形。南部菱刺しは横長のひし形で、目数の数え方が異なるためにこのような違いが生まれるのだそう。
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左上:津軽こぎん刺し、右下:南部菱刺し

▼南部菱刺しの詳細はコチラから!

菱刺しとは | 南部菱刺し

地元青森県八戸市で南部菱刺しを活用した雑貨の制作を行っている工房、つづれやのウェブサイトです。南部菱刺しや関連書籍の紹介や商品の案内、南部菱刺研究会の活動案内などを行っていく予定です。

南部菱刺しの作業場見学

柄がずれないよう、一目一目集中が必要な菱刺し。地味で手間も多く、近代化が進んでからは地元の人からも忘れさられるように…技術後継者が減っていく一方でした。

しかし最近ではおうち時間が長かったこともあり、キットや体験教室などの需要が増え、注目度が高まっているそう。
学生時代にやっていた南部刺しを思い出し、30、40代になってから改めて始めた、
まるで写経のように集中できてリフレッシュになるから始めた、という方が多いそうです。山田さんご自身も、八戸に帰ってきて改めてその魅力に気づき、30代からはじめたそうです。
山田さんが手がける南部刺し雑貨たち。色合いやデザインでこんなに可愛らしく!
南部刺しの伝統文化を大事にしながら、独自のセンスを織り交ぜ、より魅力的な雑貨を制作している山田さん。「この土地で受け継がれてきた文化だからこそ、この土地でやることに意味があるのではと。青森といえばこぎん刺しが有名だけれど、それに負けないよう南部菱刺しならではの特長や魅力を引き出していきたい。」そう語る姿勢に地元愛と伝統文化への敬意を感じました。

今年に入ってからはパリで開催されたインテリア・デザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも作品を出展され、その魅力発信は八戸にとどまらず海外まで広がっています。
今後の南部菱刺しの広がりに期待が高まります!

大切にしたい、八戸の伝統文化

今回は八戸に根ざす2つの伝統文化に触れました。地元の人びとに愛されるお店に、世界に羽ばたく伝統技術。どちらにおいても八戸を愛し、大切にされている様子がよく伝わってきます。こうした地域ならではの魅力、大切にしていきたいですね。
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