東京都内で働く方にとっては「地方移住」はハードルが高い一方、「フレックスプレイス(勤務場所を自由に選ぶ)」や「ワーケーション(普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごす)」であれば気軽に取り組みやすいのでは。
おすすめテレワーク/ワーケーションスポットの選定基準 | 東京駅からのアクセスと非日常
新潟県糸魚川市は、東京駅から北陸新幹線で一本。後述するテレワークスポット「キターレ」は糸魚川駅からも近く、日本海の展望台にも近いです。海鮮物の市場もほど近く、新鮮な蟹が楽しめます。 群馬県みなかみ町も東京駅から上越新幹線で一本。みなかみ町は有名な温泉地でもあり、テレワークスポット「さなざわ㞢テラス」には「温泉入り放題+ドリンク2杯」付きの温泉ワークプランがあります。意外と東京から近いので、日帰りでも宿泊でも楽しめるでしょう。
新潟県糸魚川市 | 東京駅から北陸新幹線で2時間
出典「糸魚川市観光協会」https://www.itoigawa-kanko.net/access/
なおかつテレワーク向けスポットも充実しており、「いといがわテレワークオフィスthread」をはじめコールセンター業務やウェブ関連の事業の誘致も進んでいます。
テレワーク向けスポット | キターレ
出典「キターレ」https://www.kita-re.jp/
糸魚川駅からほど近く、フリーWi-Fiも完備。実際に訪れるとパソコンで仕事をしている人もいれば、勉強をしている高校生もいるという自由度の高い空間です。建物内にはカフェやシェアキッチンもあり、挽き立てのコーヒーも楽しめます。
なお「オンライン会議をしたい」などの理由で、相席ではなく「キターレの一角を貸し切って使いたい」場合は、施設の一部を占有して使うことも可能。屋内広場の一区画(十平方メートル程度)を貸切って使う場合、1時間あたり200円(税込み)の利用料がかかります。
出典「キターレ」https://www.kita-re.jp/
その他のテレワーク向けスポット
このように市内の主要施設には、フリーWi-Fiが完備されています。より細かな各施設の情報や宿泊スポットはこちらをご確認ください。
周辺グルメ
周辺の飲食店では、特に「地魚料理 すし活」がおすすめ。海の幸を活かした寿司と地魚料理に定評があり、寒ブリや甘エビ、赤ムツや蟹を楽しめます。糸魚川駅から車で5分ほどとアクセスも良く、駅から向かう場合はタクシーを利用するのも良いでしょう。
テレワーク事例 |「いといがわテレワークオフィスthread」に注目
出典「いといがわテレワークオフィスthread」https://itoigawa-thread.com/thread3/
地方の主婦層などを中心としたテレワーク実施例の、成功ケースの1つと言えるでしょう。
群馬県みなかみ町 | 東京駅から上越新幹線で1時間15分
出典「みなかみ町観光協会」http://www.enjoy-minakami.jp/
「さなざわ㞢テラス」をはじめ宿泊も可能な施設もあり、仕事と遊びを両立できる拠点が多くあるのが特徴です。
テレワーク向けスポット | さなざわ㞢テラス
上毛高原駅から車で5分、水上インターからは車で15分という立地ですが、その分目の前には雄大な自然が広がっており、都会の喧騒を忘れ、静かな環境でテレワークを行うことが可能です。
出典「さなざわ㞢テラス」https://sanazawa.jp/
温泉入り放題にドリンク2杯がついた「温泉ワークプラン」や、企業研修ができる一棟貸プランも。また、1名から宿泊可能なプランもあります。
出典「さなざわ㞢テラス」https://sanazawa.jp/
その他のテレワーク向けスポット
東京から新幹線で1時間強とはいえ、上毛高原駅からは車を必要とする場合がほとんど。そのため「テレワークセンターMINAKAMI」以外は宿泊も可能となっており、1日目は仕事をこなし、2日目はみなかみ町のアクティビティを楽しむこともできます。
周辺グルメ
テレワーク事例 | ふるさとテレワーク推進事業
そのため、みなかみ町には多数のテレワーク施設があり、多くの施設で企業研修が可能です。
新潟県/群馬県でワーケーションする場合の準備
必要な持ち物
モバイルルーターは忘れてしまった場合でも、今回ご紹介した施設ではいずれもフリーWi-Fiが完備されているため作業自体には概ね影響しないでしょう。ただし高度なセキュリティを要求される業務には注意しましょう。
新幹線でのテレワーク事情
この場合、平日に新幹線の8号車に乗車することで「ワーク&スタディ優先車両」を利用可能。WEB会議も車両内で参加できます。
出典:JR公式サイト https://www.jreast.co.jp/shinkansen-office/
8号車の利用にあたって、追加料金もかかりません。よって新幹線内の作業環境は、新潟および群馬は「充実している」と言えます。
複数スポットで仕事をする場合は「高崎駅」を起点にすると良い
この場合、群馬県の「高崎駅」を起点にワーケーションプランを考えることをおすすめします。
たとえば今回紹介した「糸魚川市」「みなかみ町」へは、高崎駅から直通の電車がそれぞれ出ています。一方で、糸魚川市とみなかみ町を結ぶ直通の電車はありません。つまり、高崎駅を経由することで両者の行き来も可能になります。
高崎駅周辺には、コワーキングスペース「タカサキチ」があるほか、TBS「マツコの知らない世界」でホテル評論家・瀧澤信秋さんが日本一のビジネスホテルとして紹介した「ホテルココ・グラン高崎」があります。
数日以上、新潟/群馬方面でワーケーションを行うのであれば高崎を起点にホテルに宿泊しつつ電車や新幹線、あるいはレンタカーなどで巡ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
糸魚川やみなかみ町が「意外と東京から近い」「ワーケーションもできる」というイメージが無かった方も多いのでは。ぜひ群馬や新潟方面でテレワークやワーケーションを行う場合の、プラン策定の参考にお役立てください。