長崎空港でテレワーク!長崎県・大村でのワーケーション実践記:市内観光も

テレワークスポットとして現在注目を集めている長崎空港。今回は長崎空港でテレワークしてから、市内で観光を行うワーケーションの様子をつづったレポートをご紹介します。

在宅百貨編集部のシロです。実はいま「長崎空港」が、テレワークスポットとして発展しているのをご存じですか?
もちろん空港でのワークスペース自体は、羽田空港などにもあります。しかし長崎空港では個人での作業やオンラインMTGに適したブースまで完備。
しかも場所が「空港」であるため、市内へのアクセスも抜群です。
そこで今回、私は「長崎空港でテレワークをしてから、市内で観光と食事をして東京に戻る」というプランを立ててワーケーションを実践してみました。
 
 (17135)

今回、シロは市内で懇親会や食事会にも参加したり、市内企業の見学も行いたかったため土曜日も含めて3日間滞在。サテライトオフィス&コワーキングスペース「coto」が主催する”多拠点ワーク体験ツアー”に参加する形で、市内の見学やワークショップ、懇親会などへの参加を行いました。上記のスケジュールを見ていただければ分かる通り、3日目は「温泉」がメインで実質休日。内容をワーク中心に絞れば日帰りや1泊して翌日朝イチで東京に戻ることも可能です。

その模様を写真を交えて、レポートします。特に長崎空港の「長崎-羽田便」はビジネス利用の定番なので、出張の機会が多い方はぜひ参考にしてくださいね。
 
 

「長崎空港でリモートワークができる」って知っていますか?

 (17140)

長崎空港は言わずと知れた、九州地方の主要な空港の1つ。羽田-長崎の便は特にビジネス利用が多く、出張などでよく用いられます。なお長崎県の大村湾に作られた世界初の本格的な「海上空港」として国際的な知名度がある空港でもあります。

 (17141)

長崎空港の3階に、2023年4月3日にオープンしたのが「coto Nagasaki Airport」。サテライトオフィス&コワーキングスペースであり、スポット利用はもちろん「オフィス」として占有個室を月単位で持つことも可能。「空港の中に自分のオフィスが持てる」のはロマンが溢れています。(画像提供:coto)

今回、シロは早速「coto Nagasaki Airport」でテレワークをしつつ、空港から市内にも足を延ばしてみた次第です。
 
 

長崎県・大村市ってこんなところ

事前知識として、長崎県・大村市がどんな場所なのかも簡単にご紹介します。
 
 (17148)

長崎県大村市は「大村湾」に面する街。参考までに、上記の写真は大村市の面する大村湾の絶景です。こちらの写真は「千綿駅」であり、大村市ではないのですが大村側から湾を一望してもとても綺麗です。大村市は長崎空港があることで全国的に有名です。空港の街であると同時にベッドタウンでもあり、1970年から50年以上に渡って人口増が続く地方都市でもあります。

名物には、押し寿司の1つ「大村寿司」があります。後半で食レポします!
 
 

実際に長崎空港内でテレワークしてみた

さっそく羽田から長崎空港に実際に出向き、長崎空港でテレワークしてみました!
 
 (17155)

シロ自身も比較的出張の機会は多い方なのですが、やはり飛行機を目の当たりにすると何回見てもテンションが上がります。

 (17156)

長崎空港に着いたら手荷物を受け取り、「coto Nagasaki Airport」に移動します。ちなみにフライト時間は2時間未満。たとえば郊外に住んでいる方が都心のオフィスに出勤するのに、同程度の時間がかかることもあるのでは。体感としては「すぐ着いた」感じです。

 (17157)

coto Nagasaki Airportは長崎空港の3階。少し迷うかもしれませんが、3Fフロアには、「展望デッキ」を目指すと、スムーズに行けそうです。長崎空港内に目立つように案内もあるので、そちらもチェック。なお店頭でも手続きができますが、移動中などに、事前にLINEから会員登録しておくとより早く利用開始できます。

 
 
 (17160)

今回シロはドロップイン利用をしてみました。料金は15分で150円。長居しても最大料金は3,960円と定められているので、たとえば半日まるまる滞在してもお得です。長崎空港内も長崎グルメなどが充実しているので、空港内の店舗とcotoを行き来してもいいかもしれませんね。

 (17161)

空港のコワーキングスペースには集中して作業できる「仕切り」がないことも多いのですが、coto Nagasaki Airportは仕切りがあるので快適です。なお、通信環境としてはcoto内の高速Wi-Fiが使えます。またフリードリンクで持ち込み自由。

 (17162)

加えてcotoにはコミュニティマネジャーが常駐しているため、たとえば長崎県内で出張ビジネスをしたり、なんらかの視察をするといった際の情報収集スポットにもなります。(画像提供:coto)

 (17163)

実際にcoto Nagasaki Airportでワークしている様子は、上の写真のような感じです。空港の中とは思えない「静かに集中できる環境」であることが伝わるのではないでしょうか(画像提供:coto)

 (17164)

シロは到着後、まずはメールの確認と折り返しでの関係各所への電話連絡などがあったため個室ブースを使いました。ちなみに入ってみると、そのブースにはコクヨの「ワークポッド」が使用されていました!オフィスなどにこうした「ブース」を設置できる製品で、コワーキングスペースやシェアオフィス、また一般企業のオフィスで愛用頂いている製品の1つです。在宅百貨編集部員としては誇らしい気持ちになりました。

ワークポッドの詳細はこちら。

コクヨ「WORKPOD(ワークポッド)」

優れた換気性能でクローズド環境を実現。WEB会議や集中作業、少人数でのミーティングに最適なワークポッド。

coto Nagasaki Airportはその名の通り「長崎空港内」のスペースで、360度海に囲まれているのが海上空港の良い所。仕事の合間の休憩も贅沢です。窓の外には朝陽のきらめく海原。その様子を眺めながらのワークが快適でした。
展望デッキのある見晴らしの良い3Fフロアにあるため、気分転換に展望デッキに出て、飛行機の離発着を見ながらリフレッシュも。一眼レフを持っていくのも◎。
 
 

午後からは大村市内で観光&ごはん

午前中に長崎空港に到着し、テレワークを行ったので、午後からは市内の企業やスポットをいくつか”多拠点ワーク体験ツアー”の一環で訪問しました。
なおツアーではなく個人で市内を巡る場合も、空港からはタクシーやバスが出ているほか、空港内にレンタカーの受付カウンターもあるのでどのスポットもアクセス良好です。
 
 

田中鎌工業

 (17175)

まず長崎県の伝統工芸品である「松原包丁」の歴史を引き継ぐ「田中鎌工業」を訪問しました。「松原包丁」を知らない方も多いかもしれませんが、その魅力は一目見るとよくわかります。

 (17176)

とにかく「美しい」です。すべて一本一本、職人が鍛造火造りした伝統的な包丁です。表面に浮き出る複雑で繊細な模様は、美術品のよう。「ダマスカス包丁」とも呼ばれ、海外でもファンが多い包丁です。

 (17177)

柄を付けると上のような仕上がりです。「和モダン」とも言えるような美しさ。ちなみにこれほど美しい包丁ですが、意外と「手が届かない価格帯」ではないのもポイントで、たとえば家族への贈り物などにも良さそうです。

ナカムラ消防化学

 (17341)

全国に8社しか存在しない消防車メーカーの1つ「ナカムラ消防化学」は、大村に所在します。シロが訪問したところ、「赤く塗装する前の消防車」など貴重なものをたくさん見せていただくことができました。少年心が騒ぎます。

 
 (17342)

見学時は中の製造現場も見せてもらいましたが、社外秘も多いので、行ってみてのお楽しみですね。

 

大村角ずし やまと

 (17183)

食事は「大村角ずし やまと」で頂きました。皇室の方々もいらっしゃったお店で、「大村ずし」の伝統を守り続けています。

 (17184)

大村寿司は、ちらし寿司を固めて、上に甘めの錦糸卵を乗せたようなイメージです。酢飯も少し甘めなところが、やみつきになります。(食べすぎ注意!)

coto 大村アーケード店も訪問

長崎空港内の「coto Nagasaki Airport」には、実はもう1つの拠点があります。それが「coto 大村アーケード店」。今回の滞在では、大村アーケード店も訪問してみました。
 
 (17188)

大村駅から続くアーケード街の一角にある「coto 大村アーケード店」。大村駅から徒歩5分で行ける距離のため、たとえばレンタカーではなく電車移動でワーケーションをする場合や、市内での打ち合わせの前後のソロワークなどにとても便利です。(画像提供:coto)

 (17189)

coto 大村アーケード店で実際にワークをすると上のような感じです。壁向きに座れる席や4人掛けテーブル、ハイスツールなど、いろんなタイプの席が選べます。通常のデスクだけでなく、スタンディングデスクがあるのが嬉しいポイント。なおここは一階で、すぐそばにカフェスペースもあります。

 (17190)

Web会議や電話会議をしたい場合は、2階のフォンブースを使います。また2階にはオフィスエリアがあり、サテライトオフィス会員になると事務所利用が可となります。

なおcoto 大村アーケード店は、単発で利用する場合には「ドロップイン利用」「ワークスペース利用」の主として2通りのプランです。
ワークスペース利用は「読書のついでにちょっとしたPC作業」といった利用を想定しており、カフェメニューをオーダーすればその料金内で利用可能。
一方で本格的に作業する場合、ドロップイン利用が必要です。ドロップイン利用の料金は1500円で事前予約必須です。
 
 

市内では「ミライon図書館」も仕事場所に良さそう

「coto Nagasaki Airport」および「coto 大村アーケード店」以外で、ビジネスパーソンの方におすすめの場所としては「ミライon図書館」が挙げられます。
 
 (17197)

2019年にオープンした市立・県立一体型の複合型図書館。県と市の協働運営図書館は実は全国的に見ても珍しく、全国で2例目です。

 (17198)

利用者は4階まで利用でき、2階に自習ができる学習スペースがあります。学生の方も多く勉強をしているので、オンライン会議などには難しいですが、ちょっとした事務作業や書き作業には十分です。

長崎県・大村でワーケーションするなら押さえておきたいポイント

長崎県の大村でワーケーションをする際に押さえておきたいポイントについてあらためて振り返ります。
 
 

coto Nagasaki Airportの利用はぜひおすすめ

まず「coto Nagasaki Airport」の利用は、ぜひおすすめです。
ドロップ利用も可能ですし、利用頻度が高ければ「月60時間利用」などの単位での契約も可能。サテライトオフィスとしてオフィスを構えることもできます。
空港から市内へのアクセスも良好なので、まずは「長崎空港到着後の拠点」として落ち着いて利用できます。オンライン会議をしても、ブースを使えば周囲の迷惑にならないのも嬉しい点です。
 
 

空港からの移動手段も確保しよう:レンタカーの利用がおすすめ

空港からの移動手段も重要です。タクシー、バスが空港から出ているほか、空港内でレンタカーの受付も可能。
大村市内を安価かつ柔軟に移動したい場合は、レンタカーがおすすめです。一方で免許を保有していない場合などは、バスか、タクシーで駅まで移動して電車移動が良いでしょう。
 
 

できれば一泊できるスケジュールを組もう

羽田 - 長崎はアクセスがよく、あっという間に着くので極端な話「日帰り」もできます。
しかしせっかく長崎に行くのであれば、やはりシロとしては田中鎌工業の美しい松原包丁を堪能したり、おいしい大村寿司をゆっくりと味わってほしいです。
一泊して朝イチの飛行機に乗れば、オフィスの出社時間にも十分間に合うでしょう。
もしも多少不安がある場合、フレックスタイム制の会社であればその日の出社時間を少し後ろにずらすのもおすすめ。
ぜひ一泊して、長崎を堪能してから帰ることもおすすめします。
 
 

まとめ

今回は「長崎空港」を中心とした、長崎県・大村でのワーケーション実践記をお届けしました。ワーケーションというと「大掛かりなもの」というイメージをお持ちだった方も多いのでは。実はわずか2時間で羽田 - 長崎間は移動できます。
空港内の施設も市内の施設も充実しており、しかもごはんも美味しいです。

これまで長崎といえば「出張の定番のエリア」というイメージを抱いていたビジネスパーソンの方も多いのでは。
しかし、たとえば出張時にちょっと足を延ばして、現地のワークスペースでテレワークをするのも立派な「ワーケーション」です。現地のコミュニティマネージャーさんや、現地企業の方と話す機会があればビジネスチャンスも生まれるかもしれません。
出張の際には、ぜひとんぼ帰りではなくもう少しだけ時間を取って、現地でワーケーションをしてみては?

長崎観光の拠点!ワーケーションIN大村(公式サイト)

長崎観光の拠点!ワーケーションIN大村

RELATED ARTICLES関連記事

【潜入リポート!番外編】SoloTime主催の4泊5日“親子ワーケーション”に潜入してみた!<前編>

働き方2024.04.17

【潜入リポート!番外編】SoloTime主催の4泊5日“親子ワーケーション”に潜入してみた!<前編>

みなさん、こんにちは!  在宅百貨“飛び入り” 編集部員のアサノです。 今回は、前回の【潜入リポート #15】でご紹介しました郊外型テレワークオフィス「SoloTime」の次なる店舗・・・ではなく、SoloTime主催のモデルツアー「親子ワーケーションin松山」に、4泊5日、家族3人で潜入するという、ビッグプロジェクトでリポート致します!