仕事中に眠気が起こる主な原因
だれでも仕事中に眠くなる、集中力が続かずボーっとしてしまう、という経験をしたことはあるでしょう。特に、在宅勤務が増えた現在では、オフィスよりも緊張感がなくなってしまい眠気が起こりやすいといったケースも。初めに、仕事中に眠気が起こる理由について紹介します。
寝不足
睡眠不足は眠気を誘発する原因の一つです。十分な睡眠時間をとっているつもりでも、睡眠の質が悪ければ疲れが取れずに眠くなってしまいます。睡眠時間だけではなく、睡眠の質にこだわることも大切です。
糖分の摂り過ぎ
食事によって糖質を摂り過ぎると、血糖値が上昇するためインスリンが分泌されます。インスリンには血糖値を下げる働きがありますが、過剰に分泌されると眠気やだるさなどを引き起こしてしまいます。ゆっくりと良く噛んで食べる、腹八分目に抑えるなど、血糖値コントロールを実践すると良いでしょう。
病気の可能性
しっかり睡眠をとっているのに強い眠気に襲われる場合は、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーといった病気の可能性も考えられます。寝不足などの原因の対処をしても異常な眠気に襲われる場合は、専門医への相談も検討してみてください。
<睡眠時無呼吸症候群>
寝ている間に無意識に呼吸が止まることで、睡眠の質が下がって寝た気がしません。また、寝ている最中に起こるため、自分では気がつきにくい病気です。気になる時は、家族やパートナーにチェックしてもらいましょう。
<ナルコレプシー※>
過眠症の一つで、日中に突然強い眠気が出現して眠り込んでしまう病気です。ナルコレプシーの眠気は、睡眠発作と呼ばれているほど強烈なもの。日本人では600人に1人の割合で起こると言われており、医学的な対処をしなければ改善が難しい病気です。
仕事中に眠気が起こった時の対処法
急ぎの仕事や会議がある時に眠気が起こってしまうと、作業の効率低下やうっかりミスにつながります。ここでは、仕事中に眠気が起こった時の対処法を紹介します。
ガムを噛む
噛むという動作で意識を逸らして、眠気を覚ます効果が期待できます。また、キシリトール入りなどの爽快感のあるガムなら脳を刺激できます。噛むという行為自体にも脳の活性化や血行を促進する効果が期待できるので、仕事に集中したい時にもおすすめの方法です。
カフェインや水分を摂る
カフェインには眠気を退ける効果の他、疲労感の抑制も期待できます。コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれていて、飲んでから30分後ほどで効果が表れると言われています。ただし、カフェインはさまざまな飲み物に含まれているため、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまわないように注意が必要です。
また、体内の水分が不足すると血液の流れが悪くなります。脳に必要な酸素や栄養素が運ばれないことは、眠気を招くだけでなく集中力の低下にもつながるため、1時間にコップ1杯の水を飲むように意識しましょう。
アイスコーヒーの入れ方については、こちらの記事をごらんください。
眠気を覚ますツボを刺激する
手軽にできる眠気覚ましとして、手のツボを刺激する方法もあります。眠気覚ましに効果のあるツボを紹介します。
■労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央にあるツボで、握りしめた時に中指と薬指が当たる場所です。反対側の親指で5秒ほど押しましょう。
■合谷(ごうこく)
手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交差する場所にあるツボ。人差し指側に向かって押すと痛みを感じる場所です。
■中衝(ちゅうしょう)
中指の爪の生え際で、親指側にあるツボ。親指と人差し指で挟むように強く押すと痛みを感じる場所です。
仕事中の眠気を予防するためにできること
普段から質の良い睡眠をとったり、食事を工夫したりすることは、日中の眠気予防につながります。ここからは、眠気を予防するためにできることを紹介します。仕事中の眠気が気になる人は、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
質の良い睡眠をとる
理想的な睡眠時間は7時間と言われています。睡眠不足の解消は、眠る時間を確保するだけでなく、質に注目することも重要です。寝る前に白湯を飲んで体の中から温めたり、湯船に浸かってリラックスしたりすると、心地よい眠りにつきやすくなりますよ。
また、音楽や照明、アロマキャンドルなどを使い、ストレスを和らげてリラックスできる空間を作るといった、質の良い睡眠がとれる空間作りも効果的です。
熟睡につながるストレッチ方法については、こちらの記事をごらんください。
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食事に気を付ける
栄養バランスに気を配ることも大切です。特に、鉄分が不足していると眠気が起こりやすくなると言われているため、不足しないように意識してみてください。鉄分を摂取したからといってすぐに効果が表れるわけではありませんが、1日に必要な摂取量を摂るように心がけると改善していくかもしれません。
また、糖質が多く含まれる炭水化物を控えめにしたり、血糖値を上げにくい低GI食品にしたりなどで、血糖値のコントロールをすることも効果的です。
在宅勤務中におすすめの眠気対策
一人で行う在宅勤務の場合は、オフィスよりも眠気に誘われやすいかもしれません。ここからは、在宅勤務中の眠気対策について紹介します。
体を動かして眠気を撃退する
在宅勤務の場合、気がつくと机の前に座りっぱなしというケースも多くあります。食後に10分程度散歩するだけでも血糖値の上昇を抑えられるため、インスリンの分泌による眠気を軽減できるでしょう。
仕事を始める前や仕事終わりに近所を散歩したり、軽いランニングをしたりするなど、体を動かすことは質の良い睡眠にもつながります。また、仕事中に眠気を感じた時には、ストレッチやヨガを取り入れるのもおすすめです。血液の流れを良くすると眠気解消だけでなく、肩こりや腰痛予防にもなります。
その他、スタンディングワークも眠気対策に有効であると考えられます。仕事中の眠気対策には、スタンディングワークのために誕生したシンプルデスク「STANDSIT-W」がおすすめ。
「STANDSIT-W」は、電動昇降デスクを初めて使う人でも操作がしやすいエントリーモデルです。レバーを上に押し続けると天板が上がり、下に押し続けると下がる簡単操作。2つの高さを登録できるメモリー機能付きなので、いつでも自分に合う高さにできます。
また「STANDSIT-W」は安心の国内生産品で、指はさみ防止など安全に配慮した設計です。自宅で使いやすいサイズバリエーションで、大柄な人から小柄な人まで幅広くフィット。仕事中に強い眠気に襲われてしまう、ついつい座りすぎてしまう人は「STANDSIT-W」を使ってスタンディングワークを取り入れてみてはいかがでしょうか。
在宅ワークの「座りすぎ」が体に与える影響については、こちらの記事をごらんください。
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定期的な換気で気分をリフレッシュする
定期的な換気で空気の入れ替えをして、気分をリフレッシュするのも有効な手段です。ちょっとした気分転換でも、仕事の効率アップにつながるかもしれません。
短時間の仮眠で眠気を解消する
どうしても眠気が取れない時は、思い切って仮眠をとるのも効果的です。10分~30分程度の仮眠をとることで、眠気を解消して作業効率を上げられますよ。仮眠の前にカフェインを摂り、効果が出る頃(摂取後30分ほど)に起きると相乗効果で、よりすっきりと眠気を解消できるでしょう。
仕事中の眠気対策に有効なアイテム
眠気対策として、手軽に使えるグッズを取り入れるのも効果的です。眠気対策に有効なアイテムを紹介します。
清涼感のある目薬やスプレー
ミントやメントールなどのアイテムを使って眠気を解消する方法があります。爽快感のあるミントの香りを鼻から吸うスプレーやクール系の目薬、マスクにセットして使用するウエットシートなどで、眠気を撃退しましょう。
冷却シート
冷却シートなどを使って体を冷やせば、副交感神経の働きが抑えられ眠気を解消しやすくなります。ポイントは首、手首、足首などの太い血管が通っている場所を冷やすこと。簡単にできるので、眠気が襲ってきたら試してみてください。
アロマグッズ
アロマグッズにはストレスの緩和だけでなく、眠気の解消やリフレッシュ、集中力アップなどにも効果が期待できます。特にペパーミントやユーカリ、ローズマリーなどは、神経を刺激して眠気を撃退してくれる香りと言われています。携帯できて使いやすいアロマスプレーなら、外出先でもシュッとひと吹きするだけで眠気を解消できるでしょう。
また、在宅勤務の場合はディフューザーを使って部屋を良い香りで満たすのもおすすめです。
仕事中の眠気対策をして効率をアップさせよう
仕事中に眠気が起こる原因は人によってさまざまです。そのため、自分の眠気の原因を知って対策をとることが大切です。すぐに眠気を解消したい時は、目薬や冷却シートなどの眠気対策に有効なアイテムを使ってみるのも良いでしょう。
また、自宅で行う在宅勤務は、リラックスしやすいので眠気に襲われることも多くなりがち。体を動かす、換気をするなどの眠気対策を取り入れましょう。